新装なった日本青年館。
杮落とし公演は、星組二番手礼真琴主演のATERUI。
8月1日11:00公演を観ました。
北の英雄、蝦夷の勇者阿弖流為と蝦夷征伐を政治利用しようとする朝廷側との闘いと、武人でありながら蝦夷の文化と生活に理解を示す坂上田村麻呂との魂の交流を描いた作品。
しっかりとした原作がある上に、それぞれに人間的な魅力のあるキャラクターが多く、これは若き実力派揃いの「阿弖流為」メンバーにとってはとりわけやりがいのある演目ではなかったでしょうか。
大野先生の演出故、思った通り、プログラムの人物紹介が詳細を極めており、脇の人物に至るまで愛情深く描いていることがわかります。
主演の礼真琴は「スカーレット・ピンパーネル」で演じた大役ショーブランをはじめ、「オーム・シャンティ・オーム」東京初演版での悪役ムケ―シュなど、黒い役が続いていましたが、もともと演じたいのは海賊役と言っていた通り、高い身体能力と、どこか少年っぽさを残した風貌は、仲間を信じ、慕われるまっすぐなヒーローにぴったり。
蝦夷設定なので、皆さんもりもりのヘアスタイルと毛皮や刺繍遣いのもりもりのお衣装で8月公演には辛そうでしたがみじんもそれを感じさせないパワフルな舞台でした。
琴ちゃんがポーズを決めると、まるで五月人形のよう。このままケースに入れて家に飾りたい。さぞかし男の子が丈夫に育つでしょうと思われる阿弖流為姿です。
原作をふくらませて、仲間であり参謀役の母礼の妹、有沙瞳演じる佳奈と心を通わせる場面、お膝を抱えてリフトするポーズが印象的。
蝦夷の仲間たちに同期のひろ香祐、新公主演・2番手を分け合う華華コンビこと、天華えま、綾凰華が配されているのが心憎い配役。綾凰華ちゃんはこの作品を最後に、雪組へ。96期の歌上手音咲いつきはこの作品が最後の男役で娘役転向予定。までは想定内ですが、仲間の一人に天飛華音が抜擢。お口元がふっくらしているあたりが下級生らしさを残していますが背も高く、違和感なくメインの仲間として存在。
あとは冒頭で一瞬ですが、大事な役どころの壱城あずさの妻役 都優奈も抜擢ですね。
お歌をはじめ、技術面に不安のないメンバーが多かったせいか、しーらん(壱城)、はるこ(音波みのり)ちゃんまでお歌が上手になったような・・・^^
役どころとして、阿弖流為の手本になる生き方を見せる鮮麻呂役壱城あずさ、頭脳明晰で落ち着きがありながら情に厚い母礼役綾凰華、
そして、武人として宮廷の勢力争いを一歩引いたところから眺めつつ、人として高い徳と教養を持ち合わせ、琴ちゃんら蝦夷側からも一目置かれる人物である坂上田村麻呂役瀬央ゆりあ、あたりは非常に魅力たっぷりに描かれていました。
とりわけせおっち(瀬央)は、蝦夷側がお衣装を着こんでワイルドなメークゆえ、朝廷服ですっきりと洗練されて見えました。
珍しいところでは、性転換?の万里柚美組長が桓武天皇に。
ノーブルなお顔立ちで細いおひげも良くお似合い。これからも皇帝役で、専科の一樹千尋さんの向こうを張れる人材として自在に性別を超えてご活躍いただきたいなと。
男の子役の天彩峰里もとても良かったです。ふんわりと愛らしい娘役ですが、宙組に異動しても活躍してほしいですね。
ヒロイン、くらっち(有沙瞳)は雪組でのたくさんの個性的な役どころも含むヒロイン経験を活かして安定感のある存在感を発揮。
前田慶次新公で、月城かなとと綺麗な和ものカップルを演じたときから注目していましたが、感情を爆発させる場面での表情の作り方(気持ちは伝わるけれど崩し過ぎない)が上手くなったなぁと感心。
琴ちゃんとのデュエットダンスでのリフトも綺麗。ソロ曲も美しく歌いこなし、このまま琴ちゃんの相手役さんになってもいいかも・・と思いました。
琴ちゃんが丸顔で、くらっちがうりざね顔とは 宝塚カップルの法則の逆を行く感じですが、朝夏まなと&実咲凛音もそうでしたし、これもありかも。
物語が重量級で、しっかりとした構成。演者の圧も強く、観終わったときの満足感は素晴らしい。
タカラヅカ特有のもっともっと、この快感に酔いしれたい・・とリピート観劇したくなる感じとはまた違った、完結型の感動を呼ぶ良い舞台でした。
杮落とし公演は、星組二番手礼真琴主演のATERUI。
8月1日11:00公演を観ました。
北の英雄、蝦夷の勇者阿弖流為と蝦夷征伐を政治利用しようとする朝廷側との闘いと、武人でありながら蝦夷の文化と生活に理解を示す坂上田村麻呂との魂の交流を描いた作品。
しっかりとした原作がある上に、それぞれに人間的な魅力のあるキャラクターが多く、これは若き実力派揃いの「阿弖流為」メンバーにとってはとりわけやりがいのある演目ではなかったでしょうか。
大野先生の演出故、思った通り、プログラムの人物紹介が詳細を極めており、脇の人物に至るまで愛情深く描いていることがわかります。
主演の礼真琴は「スカーレット・ピンパーネル」で演じた大役ショーブランをはじめ、「オーム・シャンティ・オーム」東京初演版での悪役ムケ―シュなど、黒い役が続いていましたが、もともと演じたいのは海賊役と言っていた通り、高い身体能力と、どこか少年っぽさを残した風貌は、仲間を信じ、慕われるまっすぐなヒーローにぴったり。
蝦夷設定なので、皆さんもりもりのヘアスタイルと毛皮や刺繍遣いのもりもりのお衣装で8月公演には辛そうでしたがみじんもそれを感じさせないパワフルな舞台でした。
琴ちゃんがポーズを決めると、まるで五月人形のよう。このままケースに入れて家に飾りたい。さぞかし男の子が丈夫に育つでしょうと思われる阿弖流為姿です。
原作をふくらませて、仲間であり参謀役の母礼の妹、有沙瞳演じる佳奈と心を通わせる場面、お膝を抱えてリフトするポーズが印象的。
蝦夷の仲間たちに同期のひろ香祐、新公主演・2番手を分け合う華華コンビこと、天華えま、綾凰華が配されているのが心憎い配役。綾凰華ちゃんはこの作品を最後に、雪組へ。96期の歌上手音咲いつきはこの作品が最後の男役で娘役転向予定。までは想定内ですが、仲間の一人に天飛華音が抜擢。お口元がふっくらしているあたりが下級生らしさを残していますが背も高く、違和感なくメインの仲間として存在。
あとは冒頭で一瞬ですが、大事な役どころの壱城あずさの妻役 都優奈も抜擢ですね。
お歌をはじめ、技術面に不安のないメンバーが多かったせいか、しーらん(壱城)、はるこ(音波みのり)ちゃんまでお歌が上手になったような・・・^^
役どころとして、阿弖流為の手本になる生き方を見せる鮮麻呂役壱城あずさ、頭脳明晰で落ち着きがありながら情に厚い母礼役綾凰華、
そして、武人として宮廷の勢力争いを一歩引いたところから眺めつつ、人として高い徳と教養を持ち合わせ、琴ちゃんら蝦夷側からも一目置かれる人物である坂上田村麻呂役瀬央ゆりあ、あたりは非常に魅力たっぷりに描かれていました。
とりわけせおっち(瀬央)は、蝦夷側がお衣装を着こんでワイルドなメークゆえ、朝廷服ですっきりと洗練されて見えました。
珍しいところでは、性転換?の万里柚美組長が桓武天皇に。
ノーブルなお顔立ちで細いおひげも良くお似合い。これからも皇帝役で、専科の一樹千尋さんの向こうを張れる人材として自在に性別を超えてご活躍いただきたいなと。
男の子役の天彩峰里もとても良かったです。ふんわりと愛らしい娘役ですが、宙組に異動しても活躍してほしいですね。
ヒロイン、くらっち(有沙瞳)は雪組でのたくさんの個性的な役どころも含むヒロイン経験を活かして安定感のある存在感を発揮。
前田慶次新公で、月城かなとと綺麗な和ものカップルを演じたときから注目していましたが、感情を爆発させる場面での表情の作り方(気持ちは伝わるけれど崩し過ぎない)が上手くなったなぁと感心。
琴ちゃんとのデュエットダンスでのリフトも綺麗。ソロ曲も美しく歌いこなし、このまま琴ちゃんの相手役さんになってもいいかも・・と思いました。
琴ちゃんが丸顔で、くらっちがうりざね顔とは 宝塚カップルの法則の逆を行く感じですが、朝夏まなと&実咲凛音もそうでしたし、これもありかも。
物語が重量級で、しっかりとした構成。演者の圧も強く、観終わったときの満足感は素晴らしい。
タカラヅカ特有のもっともっと、この快感に酔いしれたい・・とリピート観劇したくなる感じとはまた違った、完結型の感動を呼ぶ良い舞台でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます