9月12日。月曜日。晴れ。
平成元年。33年前。
今の住まいに越してきました。
神戸市のニュータウン開発事業の一つとして、
33年前に、
私の住む大きなニュータウンが出来たのです。
沢山の引っ越し家族にとって、
御近所さんたちも、街も、何もかも、
すべてが新しかったのです。
『秋桜』

あれから33年・・・
秋も深まる10月早々に、
33年間仲良くしてきたお向かいさん・友人が、
お引っ越しです。
お向かいさんと共に過ごした33年間は、
子供の子育て、同居となった互いの親御さんとの交流、
お惣菜や頂き物の分かち合い、
そして、互いの夫の定年退職、等々。
人生の大切な時期でした。
私たちは互いの人生に喜びをもたらしあいました。
お向かいさんと共に過ごした33年という長き時間は、
とても価値ある時間でした。
心から誇りに思う時間です。
「ここが終の棲家かと思っていたのに…。」
と、お向かいの奥様はおっしゃいます。
長年連れ添ってこられた御主人様が突然の他界。
奥様・友人は大きな家にお一人住まいとなった一年間に
終わりをつげ、
息子さん家族の住む家の近くのマンションに
お引っ越しです。そこでお一人住まいを始めます。
人の人生は、計画通りにはいきません。
住まいも然りです。
ありのままの姿で、
流れに身を任せて、生きていく。
素敵なお向かいの奥さまは、
熟年者の毅然たる模範を示しながら、
新しい生活に喜びを見つけられることでしょう。
私は、
『終の棲家』は『天国』であると再確認しながら、
お向かいさん家族たちとの出会いに感謝し、
奥様・友人とのお別れの寂しさ以上に、
又の再会の日を楽しみにいたしましょう。
私も『流れ』に身を任せて生きる覚悟を
新たにした今日でした。
感謝!感謝!
そして。
今日は9月12日。年間第二十四月曜日。
『今日の入祭唱』
『主は驚くべき御業を記念するよう定められた。
主を畏れる人に糧を与え、契約をとこしえに御心に留められる。』
詩編 111章4-5節
『今日のアレルヤ唱』
アレルヤ、アレルヤ。
『神はその独り子をお与えになったほどに、世を愛された。
独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠のいのちを得るためである。』
ヨハネによる福音書 3章16節 アレルヤ、アレルヤ。
『今日の福音 イエスの御言葉』
『そのとき、イエスは、民衆にこれらの言葉をすべて話し終えてから、
カファルナウムに入られた。
ところで、ある百人隊長に重んじられている部下が、
病気で死にかかっていた。
イエスのことを聞いた百人隊長は、
ユダヤ人の長老たちを使いにやって、
部下を助けに来てくださるように頼んだ。
長老たちはイエスのもとに来て、熱心に願った。

「あの方は、そうしていただくのにふさわしい人です。
わたしたちユダヤ人を愛して、自ら会堂を建ててくれたのです。」
そこで、イエスは一緒に出かけられた。
ところが、その家からほど遠からぬ所まで来たとき、
百人隊長は友達を使いにやって言わせた。

「主よ、御足労には及びません。
わたしはあなたを自分の屋根の下にお迎えできるような者ではありません。
ですから、
わたしの方からお伺いするのさえふさわしくないと思いました。
ひと言おっしゃってください。
そして、わたしの僕をいやしてください。
わたしも権威の下に置かれている者ですが、
わたしの下には兵隊がおり、
一人に『行け』と言えば行きますし、
他の一人に『来い』と言えば来ます。
また部下に『これをしろ』と言えば、
そのとおりにします。」
イエスはこれを聞いて感心し、
従っていた群衆の方を振り向いて言われた。
「言っておくが、イスラエルの中でさえ、
わたしはこれほどの信仰を見たことがない。」
使いに行った人たちが家に帰ってみると、
その部下は元気になっていた。』
ルカによる福音書 7章1-10節
今日のイエス様は、
信仰深い異邦人の百人隊長の依頼に応じて、
そのしもべを癒しました。
百人隊長は、
ユダヤ人ではなく、異邦人でした。
しかし、
ユダヤ人の信仰に興味を持ち、
ユダヤ人のために会堂を作り、
ユダヤ人たちの祈りの集会に出ていたようです。
そんな時、
百人隊長の部下が病気になったのです。
すると、
異邦人の百人隊長は、部下の回復をイエスに直接に願う資格はないと考えて、
ユダヤ人の長老たちに、イエスにとりなしてくれるように頼みました。
イエス様は、
彼らの願いに応えて、百人隊長の家に向かいました。
その話を聞いた百人隊長は、
”イエス様が異邦人の家に入っては、汚れた者になります” と考えて、
今度は、友人をイエス様のもとに送って、言わせたのです。
「あなた様を私の家にお迎えする資格はありません。
それでも『一言』おっしゃって下されば、部下は治ります。
私も部下に命じると、彼らは言われたとおりにします。
それと同じことです。」と。
イエス様は、
百人隊長の『言葉』を聞いて、驚きました。
『イスラエルの中でさえ、
わたしはこれほどの信仰を見たことがない。』と。
信仰のある所には、
イエス様の『一言』には、効果があるのです。
イエス様がおっしゃったとおりになるのです。
百人隊長は、
信仰の深いユダヤ人たちを通して、神に導かれたのです。
私たちキリスト者も、
私たちを通して、人々が神を知ることが出来ますように。
祈りましょう。
皆様!
御訪問に感謝申し上げます。
家族や友人との別れは寂しいものです。
それでも彼らと共に過ごした『幸せだった時間』を忘れることなく、
彼らを心の中にしっかりと残してまいりましょう。 お元気で!