マリアテレジアの独り言

日々の生活の中で見つける・・
  小さな感動をつづります。

     94才の最後の授業

2007-06-30 15:36:25 | 父の日。母の日。結婚記念日。
94才の神父様が、最後に、聖書勉強会参加者に、遺された言葉です。
94才のアッセ神父様は、今日の聖書の勉強会を最後に、現役を引退なさり、神父様方の老人ホームに引退されることになりました。

『信仰は、神からの恵みです。
神は、一人一人を導くために、一人一人といつも共にいて下さいます。
神に信頼しましょう。それは神の愛を信じる事です。私の幸せを望んでいる神を信じることです。
辛いことがあっても、神はいつも一緒にいてくださり、信仰が出来るように助けて下さいます。
信仰が出来るには、時間がかかります。でも神は必ず一緒にいて、助けて下さいます。
信仰深くなって下さい。 信仰深くなるために、互いに励まし合って下さい。』

今日の最後の勉強は、「ヘブライ人への手紙8章~13章」 でした。
参加者全員が、読んできた感想を述べた後、神父様もいつものように、ご自分が読んだ感想を述べられました。
「ヘブライ人への手紙」は、福音のすべてを要約した手紙です。 最後に、その「ヘブライ人への手紙」を説明なさる時のお声の力強さは、神父様の聖書に命をかけて私達に伝えてこられた、「宣教魂」が、表れていました。
神父様のお姿を見て、神父様の感想と説明を述べるときの力強いお声を聞いて、参加者全員のすすり泣きが、止まりませんでした。 悲しいのではなく、ただただ、あふれ出てくる涙でした。
神父様のお姿からあふれ出るている聖なる者への、畏敬の念の涙でしょう!
キリストが復活した後、天の御父の元に帰られるのを、呆然と見送っていた弟子達の姿が、今日神父様を見送る私達の姿と重なって、思われました。

ベルギー人の神父様は、25才で中国に渡り宣教し、中国大革命で、着の身着のままで中国から追放されて以来、日本で宣教活動を初め、沢山の教会を建て、司牧して、94才になられました。 人生の終わりを迎えられようとしておられる神父様を、感謝で見送るだけでは、足りないでしょう!!  神父様の期待どうりに、信仰深くなり、神父様の歩まれた道を歩んで行く約束を、しなければいけないでしょう!!
神父様のお部屋は、清貧そのもので、聖書の研究書以外、何もありません。 
ご姉妹の写真が一枚はってあるのみです。
神父様は、男一人女姉妹3人で医者の家に生まれ、そしてかの芸術の巨匠「ルーベンスの7代目の子供」です!!
医者になることを望まれながら、母親には「せめて外国だけには行かないで」と望まれながら、日本に来て今日、94才の現役を退かれます。
94才の神父様から、聖書のご指導を戴く、最後の日となりました。

7月3日に、神父様方の老人ホームに移ることになられた神父様は、何回も何回も 「信仰深くなりなさい」と、
私達に述べられました。 感謝・・ 






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2 コメント

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ガーゼは (miki)
2007-07-01 10:49:59
Megガーゼは、この日に消えたんだね
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ばばのお守り・・ メグちゃんのガーゼハンカチ (mariatheresia)
2007-07-01 14:02:14
ばばは、先日こっそり、メグちゃんのガーゼハンカチを持って帰り、バッグに入れて、お守りだと思って持ち歩いていました。

94才のアッセ神父様の勉強会で、ケーキーを戴きました。 
神父様は、口元を拭くために、ご自分のポケットの中に入っているはずのハンカチを探しましたが見つかりません。
私は、ちょっとだけ迷った後、私のお守りのメグちゃんのガーゼハンカチを、差し出しました。
良い選択だったでしょ

メグちゃん!ばばに叉ハンカチ頂戴ね。
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