いくらか涼しくなった朝。今日は快調に走れそうな予感で、わくわくしていた。時間は8時過ぎ。愛娘の散歩を終え、次は私の時間。今朝は4時に起きて、5時半に帰任のご家族を空港に見送りに行った。すこしの空腹感。でも、食べると走れないから、バナナチップを何枚か口に入れた。もちろん噛み砕いてから、走り始めた。
ところが、走り始めた3分後あたりから、軽い咳がでる。あれ??喉が少し粉っぽい。?????そして、咳がだんだんひどくなり、呼吸が苦しくなってきた。バナナチップが逆流して、気管に入ったようだ。いつか、死にそうなほど苦しんだ記憶が戻ってくる。喉が笛のように音を出しそうだ。呼吸が苦しい。あれ~
ためらわず引き返した。咳き込みながら歩いた。情けなかった。
サンダーストーム、雷嵐、猛烈な雷と風、そして、バケツをひっくり返したどころか、ドラム缶をひっくり返したような大雨が短時間に降る。
サンダーストームは、もくもく入道雲といっしょにやってくると、私は思っていた。日本で言う、夕立と同じものと捉えているからだ。昨日は、曇り空だった。コンナ日は、しとしと雨が降っても、サンダーストームは来ないと信じて疑わなかった。
しかし、私は間違っていた。サンダーストームは来た。入道雲は要らないようだった。なす術も無いような、大雨。歩きたいけど、歩くと帰るのが遅くなる。走り続けた。
誰も走っていないと思ったら、居た。ひとりだけ。お互いになんともいえない、慈愛の眼差しで見詰め合って、手を振って別れた。