産業カウンセラーの学科試験には、様々な心理学の話がでてくる。
これって、何の気なく行っている日常を、あらためて学問的に検証するみたいなところがあって、その気づきが面白かった。
たとえば、認知と行動のずれというのがあって、まず人間は行動を変えようとするばが、自分で行動を変えることができないとわかった時点で、認知の方を変える という話。
たばこの例がよく使われる
たばこは身体に悪い(という、情報が入る)⇒やめよう(行動の変化)⇒だめだった⇒たばこ吸う人がみんな病気になっているんじゃない。何か他の要因があるんだ(認知の変化)
あああ・・・・と、思いつく。
すると、いろんなことが自分の頭の中で、これは認知の変化かな~と思えたりする。
頭が痛いような気がする。だから早く帰るべきで、テニスは行かない方がいい。
あ~つまり、私はテニスに行かなきゃいけないのに、行きたくないから、認知を変えようとしている。
てな、具合です。
もっと面白かったのが、コミュニケーションに関するもの。
これも、あれこれと、アンテナだとか、段階だとか説明するんだけど、根幹のところに、発したコミュニケーションは決して取り下げられない というものがある。
発したものは、なかったことにはできない。
つまり、言ったことは取り下げられない。そんなことはないよ、ごめんなさい とか 撤回します って言葉があるでしょう?
でもね。やはり、その言葉を使ってみても、言ったという事実は絶対にゼロにすることはできない。
これは、よく考えてみたけど、そうだ ! 例外はないな! と思った。
そして、人間は全く頭にないことは、口にしない。つまり、撤回したのは、相手の反応をみたからであって、自分の考え方を撤回しているわけではないのだと思う。
納得。