人気ミステリー作家の逢坂剛さんの最新作の単行本「墓標なき街」を読み終えました。実は少し前に読み終えていました。
この単行本「墓標なき街」は、2015年11月10日に集英社から発行されたものです。逢坂剛さんの人気ミステリーシリーズの“百舌(もず)シリーズ”の最新刊です。
百舌シリーズ”は「百舌(もず)」と呼ばれた殺し屋などを巡るミステリーシリーズです。百舌は対象者の後頭部を千枚通しで突き刺して殺す暗殺者です。ただし、百舌は途中で死亡します。第二の百舌が登場します。
この単行本「墓標なき街」の進行役は、“百舌”シリーズの作品に登場した、現在は私立探偵の大杉良太(以前は警視庁警部補)と警察庁特別監察官の倉木美希です。二人は、ある商社の不正武器輸出事件が起こっているとの探偵捜査などから、以前の公安警察がひた隠しにした百舌という暗殺者の事件を表に出そうという動きに巻き込まれていきます。
当時、政権を握った民政党の馬渡久平(まわたりきゅうへい)の影のブレーンの一人だった田丸清明(たまるきよあき)は、当時は東都ヘラルド新聞社の社会部長として権力を振るいました。しかし、その時の偏向した政治姿勢を問われて退社し、今は右翼系オピニオン誌の編集長を務めています。
その田丸は、元部下の東都ヘラルド新聞社編集委員の残間龍之輔(ざんまりゅうのすけ)に当時の暗殺者百舌の噂話の記事を書くように依頼します。現政権や野党などに、ある揺さぶりをかけるためのようです。
政界の超大物である民政党の三重島茂幹事長が所有する東京都郊外の府中市にある別邸には、全身黒頭巾の人物とそのお世話役などが住んでいます。その別邸は元警察庁の特別監察官室長が天下って専務を務める警備会社が警備を務めています。
この別邸と不正武器輸出事件が絡み合い話は進んで行きます。そして殺人事件が起こります。政治の中枢と公安警察の闇に触れる話です。
この最新刊の話は、これまでの“百舌”シリーズの作品を思い出させる説明部分と、その後の関係者とが絡み合う話です。このため、やはり“百舌シリーズ”を読んでいないと分からない部分があり、それを補う話が加わります。
今回の「墓標なき街」は、“百舌”シリーズの続きを書く布石なのかどうかがよく分かりません。
逢坂剛さんの“百舌”シリーズの熱烈なファン向けに書き始めた様子で、この次の作品のイントロダクションのような作品です。このため、面白さはほどほどです。
なお今回、最新作「墓標なき街」を購入し、読み始めたきっかけは、朝日新聞誌に掲載された逢坂剛さんの近況を解説した記事でした(弊ブログの2016年2月2日編をご参照ください)。
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この単行本「墓標なき街」は、2015年11月10日に集英社から発行されたものです。逢坂剛さんの人気ミステリーシリーズの“百舌(もず)シリーズ”の最新刊です。
百舌シリーズ”は「百舌(もず)」と呼ばれた殺し屋などを巡るミステリーシリーズです。百舌は対象者の後頭部を千枚通しで突き刺して殺す暗殺者です。ただし、百舌は途中で死亡します。第二の百舌が登場します。
この単行本「墓標なき街」の進行役は、“百舌”シリーズの作品に登場した、現在は私立探偵の大杉良太(以前は警視庁警部補)と警察庁特別監察官の倉木美希です。二人は、ある商社の不正武器輸出事件が起こっているとの探偵捜査などから、以前の公安警察がひた隠しにした百舌という暗殺者の事件を表に出そうという動きに巻き込まれていきます。
当時、政権を握った民政党の馬渡久平(まわたりきゅうへい)の影のブレーンの一人だった田丸清明(たまるきよあき)は、当時は東都ヘラルド新聞社の社会部長として権力を振るいました。しかし、その時の偏向した政治姿勢を問われて退社し、今は右翼系オピニオン誌の編集長を務めています。
その田丸は、元部下の東都ヘラルド新聞社編集委員の残間龍之輔(ざんまりゅうのすけ)に当時の暗殺者百舌の噂話の記事を書くように依頼します。現政権や野党などに、ある揺さぶりをかけるためのようです。
政界の超大物である民政党の三重島茂幹事長が所有する東京都郊外の府中市にある別邸には、全身黒頭巾の人物とそのお世話役などが住んでいます。その別邸は元警察庁の特別監察官室長が天下って専務を務める警備会社が警備を務めています。
この別邸と不正武器輸出事件が絡み合い話は進んで行きます。そして殺人事件が起こります。政治の中枢と公安警察の闇に触れる話です。
この最新刊の話は、これまでの“百舌”シリーズの作品を思い出させる説明部分と、その後の関係者とが絡み合う話です。このため、やはり“百舌シリーズ”を読んでいないと分からない部分があり、それを補う話が加わります。
今回の「墓標なき街」は、“百舌”シリーズの続きを書く布石なのかどうかがよく分かりません。
逢坂剛さんの“百舌”シリーズの熱烈なファン向けに書き始めた様子で、この次の作品のイントロダクションのような作品です。このため、面白さはほどほどです。
なお今回、最新作「墓標なき街」を購入し、読み始めたきっかけは、朝日新聞誌に掲載された逢坂剛さんの近況を解説した記事でした(弊ブログの2016年2月2日編をご参照ください)。
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