オーストラリアを退けた女子W杯代表に望むこと:
女子サッカー日本代表について思ったことというか雑感を一言。
岩淵を持ち上げ過ぎるマスコミ:
昨日の準々決勝戦でオーストラリアに勝ったのは大変結構だったと思う。だが、テレビ局もスポーツ新聞(買って読んだ訳ではない、念のため)もあそこで滑り込んでシュートした岩淵を持ち上げ過ぎるのは気に入らない。シンデレラにまで喩えるの行き過ぎだ。讃えるべきはあのCKの場面でこぼれ球を洩らさずにシュートしてその又こぼれ球を7番に倒れ込まれGKにも覆い被されながら横に蹴り出した岩清水の粘り強さではないのか。
確かにあそこに詰めていた岩淵も良かったが、あれほど褒めあげられてはかえって面映ゆいのではないかとすら思う。と同時にあれが自分の手柄だと信じ込んでいたりすればとんでもない考え違いだ。マスコミは何かといえば点を取った者を褒めるが、本当はそこまで組み立てた者はそれ以上に偉いことを言わねば片手落ちだ。岩淵がのぼせ上がらねば良いがと余計な心配をしている。
佐々木監督:
彼の手腕を褒めておかねばならないと思う。兎に角、あのようなこれ以上伸びる余地がない者たちを集めて二連覇に近付いているのだから大した手腕だと思う。テレビのインタビューやその他の場面での語り口は温厚のようにしか聞こえない。更に試合中に叫んでおられる指示は集音マイクは拾っていない。従って私にはその厳しさは窺い知れない。と言うことは、練習中には非常に厳しい指導者なのだろうと思わせてくれるが、どうだろう。
なお、女子の強みは男子と違う点がある。それは(協会に?)「多くの外国から主義主張の違う監督を連れて来られて、色々な異なった形のサッカーや戦術を仕込まれて、やや混乱したかに見える形になっている男子のようなことがないこと」を言う。換言すれば佐々木監督の指導が続くことは「継続は力なり」を如実に示すからだと思う。
是非とも連覇を:
最後は、これでFIFAの第4位というランキングが示すように四強に残ったのだから、少なくとも「ランキング通りだ」となっている。残る対戦相手は先ずこれまでに勝ったことがないと報じられている第6位のイングランドだ。ランキング通りに事が運べば、これまで5戦のように勝てるはずではないのか。だが、私はイングランドを見ていないので、予想の立てようがない。希望的観測だけだ。
そこで強引に予想すれば、攻撃面では不安定だったシュート力を改善乃至は修正出来るかにかかってくると思う。守りでは有吉には少し不安が残るとは申せ我が方の安定した岩清水以下3名の守備をイングランドに突破されるか否かいう点にあるのではないか。鍵は澤を何時宇津木に替えて使い、何時4年前に見せた宮間とピッタリと合わせた点を取る形を作ってみせるかにあると思っている。
何れにせよ、勝ち上がって欲しいものだ。ところで、私は以下のような感触で今回のW杯を見ている。それは66年前の1949年に我が湘南高校野球部が初めてで最後に出場した夏の甲子園の野球に似ている気がするからだ。我らが蹴球部は1年前に福岡国体の決勝戦で敗れていた。そこに「まさか」と思っていた野球部が全国大会に出ると聞いて「結構じゃないか」と余裕を見せていた。一回でも勝てれば上等だろう程度に考えていた。
ところが、一回戦を勝ち上がってしまった。「やるじゃないか、野球部は」と未だ余裕を残していた。それがドンドン勝ち上がって花井投手(後に西鉄でプロになった)率いる岐阜高との決勝戦に出るところまで行った。最早余裕を見せられなくなった。しかし、前半は手も出なかった花井の速球を打ち込んで優勝してしまった。偉いもので、無欲の勝利など言われた記憶がある。準優勝の我々は「野球部の前で大きな顔が出来ない」と思うに至った。
女子代表の勝ち上がり方その時に似ている気がするから言うのだ。別に佐々木監督以下に大きな顔が出来るようにして欲しいと望む訳ではないが、優勝候補と言われていた欧州やアメリカや南米勢を倒して、体格や身長や身体能力の差を乗り越えて是非とも連覇して貰いたいのである。それは身体が小さい者の切なる願いだ。
女子サッカー日本代表について思ったことというか雑感を一言。
岩淵を持ち上げ過ぎるマスコミ:
昨日の準々決勝戦でオーストラリアに勝ったのは大変結構だったと思う。だが、テレビ局もスポーツ新聞(買って読んだ訳ではない、念のため)もあそこで滑り込んでシュートした岩淵を持ち上げ過ぎるのは気に入らない。シンデレラにまで喩えるの行き過ぎだ。讃えるべきはあのCKの場面でこぼれ球を洩らさずにシュートしてその又こぼれ球を7番に倒れ込まれGKにも覆い被されながら横に蹴り出した岩清水の粘り強さではないのか。
確かにあそこに詰めていた岩淵も良かったが、あれほど褒めあげられてはかえって面映ゆいのではないかとすら思う。と同時にあれが自分の手柄だと信じ込んでいたりすればとんでもない考え違いだ。マスコミは何かといえば点を取った者を褒めるが、本当はそこまで組み立てた者はそれ以上に偉いことを言わねば片手落ちだ。岩淵がのぼせ上がらねば良いがと余計な心配をしている。
佐々木監督:
彼の手腕を褒めておかねばならないと思う。兎に角、あのようなこれ以上伸びる余地がない者たちを集めて二連覇に近付いているのだから大した手腕だと思う。テレビのインタビューやその他の場面での語り口は温厚のようにしか聞こえない。更に試合中に叫んでおられる指示は集音マイクは拾っていない。従って私にはその厳しさは窺い知れない。と言うことは、練習中には非常に厳しい指導者なのだろうと思わせてくれるが、どうだろう。
なお、女子の強みは男子と違う点がある。それは(協会に?)「多くの外国から主義主張の違う監督を連れて来られて、色々な異なった形のサッカーや戦術を仕込まれて、やや混乱したかに見える形になっている男子のようなことがないこと」を言う。換言すれば佐々木監督の指導が続くことは「継続は力なり」を如実に示すからだと思う。
是非とも連覇を:
最後は、これでFIFAの第4位というランキングが示すように四強に残ったのだから、少なくとも「ランキング通りだ」となっている。残る対戦相手は先ずこれまでに勝ったことがないと報じられている第6位のイングランドだ。ランキング通りに事が運べば、これまで5戦のように勝てるはずではないのか。だが、私はイングランドを見ていないので、予想の立てようがない。希望的観測だけだ。
そこで強引に予想すれば、攻撃面では不安定だったシュート力を改善乃至は修正出来るかにかかってくると思う。守りでは有吉には少し不安が残るとは申せ我が方の安定した岩清水以下3名の守備をイングランドに突破されるか否かいう点にあるのではないか。鍵は澤を何時宇津木に替えて使い、何時4年前に見せた宮間とピッタリと合わせた点を取る形を作ってみせるかにあると思っている。
何れにせよ、勝ち上がって欲しいものだ。ところで、私は以下のような感触で今回のW杯を見ている。それは66年前の1949年に我が湘南高校野球部が初めてで最後に出場した夏の甲子園の野球に似ている気がするからだ。我らが蹴球部は1年前に福岡国体の決勝戦で敗れていた。そこに「まさか」と思っていた野球部が全国大会に出ると聞いて「結構じゃないか」と余裕を見せていた。一回でも勝てれば上等だろう程度に考えていた。
ところが、一回戦を勝ち上がってしまった。「やるじゃないか、野球部は」と未だ余裕を残していた。それがドンドン勝ち上がって花井投手(後に西鉄でプロになった)率いる岐阜高との決勝戦に出るところまで行った。最早余裕を見せられなくなった。しかし、前半は手も出なかった花井の速球を打ち込んで優勝してしまった。偉いもので、無欲の勝利など言われた記憶がある。準優勝の我々は「野球部の前で大きな顔が出来ない」と思うに至った。
女子代表の勝ち上がり方その時に似ている気がするから言うのだ。別に佐々木監督以下に大きな顔が出来るようにして欲しいと望む訳ではないが、優勝候補と言われていた欧州やアメリカや南米勢を倒して、体格や身長や身体能力の差を乗り越えて是非とも連覇して貰いたいのである。それは身体が小さい者の切なる願いだ。