新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

日本大好き様へ

2015-06-08 18:48:15 | コラム
私も「我が国よりも良い国が世界の何処にあるのか」という論者です:
コメントに感謝致します。

「内需依存で何故悪いのか。」は実に重要で肝心なご指摘かと思うのです。

私はずっと以前から「我が国には内需は十分にある。問題は先見の明なき凡庸な経営者たちが目先の短期的好況に目がくらんで無用且つ無謀な設備拡張を図ったために過剰な設備を抱え、そのはけ口を安易な輸出と海外進出に求めただけ」と指摘してきました。

そういう無計画な設備投資によるダンピング的輸出に専念するのが現在の中国であり韓国というのが現実でしょう。しかも現在の新説の機械等は余りにも生産能力が高すぎるのです。

また、アメリカは何度も指摘してきましたが、基本的に内需依存と優先の国で輸出は能力も乏しく稚拙です。経験上から断言します。それが何をトチ狂ったのか、TPPを言い出した困った大統領がいるのです。

閑話休題。問題点は我が国で如何にして内需を喚起するかであり、その意味では安倍内閣が賃上げを財界に求めるのは筋が通ってはいますが、経営者の質があれほど劣化していては・・・・。

真一文字 拝

中学3年から英語の全国テストを

2015-06-08 14:26:23 | コラム
中学3年に英語の全国テストを:

私が既に展開したこの件に対する批判について外国語教育にも詳しい国文学者のKS氏から支持する旨のご意見を賜ったので、敢えて紹介しする次第だ。冒頭の「文科省の英語政策については、もはや何を言っても仕方ないという感じがします。」との件が結論ではないだろうか。仏文学者のTK博士もこの意見に同調されたのは言うまでもないこと。

これ以上、英語というか"English"が何であるかを弁えていない連中に任せておけば、何処まで落ちていくかの見当もつかないのが残念であり、かつ危険極まりないと思うが、如何か。


>引用開始

文科省の英語政策については、もはや何を言っても仕方ないという感じがします。

前田さんのおっしゃるとおり「書く・話す・聞く」をわけて考えるのは、そもそもナンセンスです。語学は、スポーツと同様、あるレベルに達すればおのずと、書けるし、話せるし、聞きとれるという塩梅になります。「書く・話す・読む」を別々にとらえて訓練するのは、相撲で、「出足・投げ・残す」をひとつひとつ訓練するのと変わりません(語学オンチの私でも、さすがにその程度はわかります)。

おそらく文科省の官僚たちは、「学校英語」を本物の英語と思っているか、真実をわかっていても利権が絡んでTOEIC式のテストで高得点をとることを目標にせざるをえないのか、どちらかでしょう。

金や知識のある人間は、文科省の言っていることなど無視して、小学校のときから子どもを海外に送るなど、独自のプログラムで教育を行う傾向が出てきているようです。日本の強みは中間層が厚いことだったのですが、このままでは「一部のトップエリート」と「本物のスキルはいっさいない下層民」の二極化がすすむ気がします。ある意味、アメリカ化するわけですが、「一部のトップがその他大勢を引っ張る」というシステムは、アメリカや中国にはなじんでも、日本には向きません。このままでは、一部のトップは海外に流出して、どこへのいけない人間の吹きだまりが日本になる、という最悪のシナリオすらあり得る状況です。

まあ、少子化が進み、日本の人口が減って、国内市場だけで完結することが、あらゆる業種で不可能になったとき、改めて「本当に必要な外国語」が見なおされるのかもしれません。ブラジルやアメリカに出ていった移民は、語学教育なんてロクに受けないで現地に行ったのに、大半がそこに適応したわけですから、今の語学教育の迷走は、「今の段階ではまだ、本当に外国語を必要としている人間が日本にはあまりいない」ことと関連しているのかもしれません。
>引用終わる