新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

13日(金)

2017-01-14 08:54:45 | コラム
13日の金曜日に今年初めて大久保通りへ:

元日の早朝にインフルエンザA型と診断されて以来、これまでに経験したことがなかった辛い感冒に悩まされて、1日、5日、7日、11日の通院以外に何処にも行かずに静養にこれ努めてきた。その休養も13日目に入って何とか動いても大丈夫かと少し自信を取り戻せたので、大久保通りの明治通りに近いHクリニックにプラセンタ・エキスの注射をして頂こうと出かけたのだった。当方はキリスト教信者でない以上、この日付と曜日には特に意味はない。

新大久保駅前でバスを待っていたのだが、そこを通過していく人の群れには外国語を話している者が相変わらず過半数以上で、申し合わせたようにガラガラを引きずるか、イヤホーンをつけてスマートホンで話をしているのかの何れかだ。兎に角、ここは本当に日本の東京なのかと思わせてくれるほどアジア系とイスラム教圏の連中が多い。そうかと思えば、歩道を堂々と自転車で通行する者たちもあとを絶たない。

今年になってから確かNHKだったと思うが、大久保界隈を塚地とやら言う漫才コンビの片割れに探訪させていたが、多くの彼ら向けのアパートがあれほど沢山路地沿いに建っている有様は、彼らが勝手に巣くうのかどうか知らないが、新鮮な驚きだった。新宿区の広報にある人口統計の外国人は34万人中の10%ほどという数字は俄に信じがたい思いにさせられている。

さて、Hクリニックである。非常に良く出来た医院なのだが、驚くほど外国人の患者が多い。現に受付のカウンターの上に置かれている案内板(なのだろうが)には英語はもとより中国語、ハングル、ベトナム語(国旗のイラスト付きなので解った)、タイかミヤンマー系の文字が使われている。恐ろしいほどの国際化である。しかも、その患者たちは皆(私には国保の保険証に見える)カードを提出し、黙々と問診票に記載しているか、診察を終えて精々3割負担としか思えないような金額を支払って帰って行く。

先頃、産経だったかで採り上げていたが、あの連中は留学生ヴィザでやってくると何ヶ月かの滞在の後では国保に加入出来るので、安心して診察を受けに来る様子だ。その在留資格を取らせてサヤを稼ぐ商売をする輩がいるので、我が国の医療費が嵩む一因となっている由だ。13日にも10人ほど待っていた中で私の両隣りの合計4人は中国語以外の言葉で語り合う若い男女で、中には問診票に氏名を母国語で書いた為に事務の女性にカタカナ表記を求められた者がいたのも印象的だった。

私は常々言ってきたことだが、我が国ほど良い国は世界の何処に行ってもないのである以上、新興国乃至は未だに発展途上にあるバングラデシュやパキスタンを含むアジアと中近東から、自国内では将来に希望が持てない(虐げられた?)連中は如何なる伝でも求めて我が国に日本語学習の名目でやってくるのではないかと真剣に疑っている。しかも留学ヴィザであれば、限られた時間内の就労も可能になるので、この理想郷を食い物にする気はないまでも、良い生活を求めてくるのだと思っている。

私は我が国の政府はこういう事象に対して甘過ぎると思う。あんな連中は仮令観光ヴィザで入ってきても何も貢献しないで、外国人であることを特権の如くに考えて居座っているのだと認識している。しかも、昨年辺りから外国への送金を業とする店構えの事務所が急増中だ。中には”REMIT”が登録商標になっているところすらある。即ち、前からずっと今もなお、我が国は彼らの絶好の出稼ぎの場にされているのだ。政府はそれをご承知で「観光客の誘致」を奨励するのか。

帰り道でバスを降りてイスラム横丁を通過して帰宅するのだが、そこには外交官ナンバーをつけた車も止まっていれば、多くの肌の色が異なる暗い顔をした連中が相変わらず道の真ん中に立ち塞がって語り合っている風景も変わっていなかった。眼鏡が曇らないようなマスクを買うべく立ち寄ったR堂薬局の馴染みの中年の女性店員さんも、調剤部門に来るアジア人の若者が皆国保の保険証を持参するのが不思議だと語っていたのだった。我が国は実質的に人助けを手がけていることになる気がするのだが。