日本代表が優勝した:
BFAとはBaseball Federation of Asiaのことだそうで、アジアのアマチュア野球の選手権大会だった。今回は台湾の台北で開催され「侍ジャパン」なる代表テイ―ムが、目出度く決勝戦で台湾を6対1だったかで退けて優勝していた。実は、私は7日と8日に続けてBSTBSの中継放送を見ていたのだった。だが、不思議なことに産経新聞では報道されず、NHKのニュースに載ったとしたら見落としてしまったほど、マスコミの関心が低かったようだ。
試合の内容は言わば準決勝戦に相当する7日夜の台湾戦では日本代表が圧倒的に強く、確か1回で5点を取ってしまった後は台湾にまるでやる気が見えずに、10対0で終わってしまった。私はあの「侍ジャパン」というニックネームの陳腐さが殊の外趣味に合わず、そう呼んでやろうかという気にもならない。だが、我が代表のお侍さんたちの出来は中々ものだった。
TBSは親切に各選手の野球歴を見せてくれたので知り得たが、彼らは皆高校野球の強豪校出身で、然るべき大学の野球部で一本目を張っていたいただろう、プロ野球一歩手前の選手ばかりだった。中には解説者もアナウンサーも「今年のプロのドラフトの目玉になるだろう」というような投手もいれば、明治大学4年次に「プロ野球志望届」を出したにも拘わらず何処からも声がかからずに無念の(?)社会人入りした者もいた。
私は寡聞にして大学生までものが「プロ志望届」という珍妙なものを提出せねばならないような仕来りがあるとは知らなかった。野球界では未だに何百年も前の(失礼!)何十年だったか昔の柳川事件の後を引きずって、プロを賎業視する?風習が残っているのには驚かざるを得なかった。でも、選抜されていた選手の中にいた捕手の細山田は確か何処かプロの球団に入っていなかったか。
試合の内容だが、昨夜の決勝戦は台湾がそれまでの予選に一度も出さなかった左投げの若手を出してきたのに対して、我が方は左投手を予測しなかった為に左打者ばかりを並べてそのスライダーに苦しめられて三振ばかりしていた。だが、緊張の決勝戦に登板した不慣れな若い投手に疲れが出た頃に、広島の田中広輔の実弟という同じ学歴の俊太が得点打を撃ってからは台湾の守備が乱れて危うげなき勝ち試合になった。
我が方の選手たちを見ていれば、その決勝戦に矢張り大会初登板という佐野日大高出身のJR東日本所属の田島といったか等を始めとして、プロ野球の世界に行っても一軍で使って貰えるかどうかのギリギリのところかと見える者が多く、そつのない野球をやっていた。その調子だから、未だ未だ守備が粗い台湾は敵ではなかったと見た。
あの連中の中から何名かはプロに行くのだろうが、私が気になったのは解説者(高見と聞こえたが)が言っていたことを聞くと「野球界ではプロに採って貰えるのが、子供の頃から野球を志す際の究極の願いである」となっていたことだ。プロになって成功し、何億円という年俸が取れるのはそう簡単なことではなく、毎年のようにTBSが「戦力外通告」を受けて夢破れた者たちの「その後」を特集して報じているではないか。
また、密かに聞くところでは、社会人野球の世界であっても、会社との契約次第では「野球選手として通用しなくなった後はその契約を解除されて、俗に言う失業状態になる」との苦しくも難しい生活を強いられるそうではないか。そういう世界ではありながら、マスコミも野球界も何かと言えば「少年たちの夢」のような表現を使って野球道に精進することを奨励するのは、如何なものかなと思わせてくれる。尤も、そういうプロの世界の難しさはサッカー界にもあるようだと聞くがね。
BFAとはBaseball Federation of Asiaのことだそうで、アジアのアマチュア野球の選手権大会だった。今回は台湾の台北で開催され「侍ジャパン」なる代表テイ―ムが、目出度く決勝戦で台湾を6対1だったかで退けて優勝していた。実は、私は7日と8日に続けてBSTBSの中継放送を見ていたのだった。だが、不思議なことに産経新聞では報道されず、NHKのニュースに載ったとしたら見落としてしまったほど、マスコミの関心が低かったようだ。
試合の内容は言わば準決勝戦に相当する7日夜の台湾戦では日本代表が圧倒的に強く、確か1回で5点を取ってしまった後は台湾にまるでやる気が見えずに、10対0で終わってしまった。私はあの「侍ジャパン」というニックネームの陳腐さが殊の外趣味に合わず、そう呼んでやろうかという気にもならない。だが、我が代表のお侍さんたちの出来は中々ものだった。
TBSは親切に各選手の野球歴を見せてくれたので知り得たが、彼らは皆高校野球の強豪校出身で、然るべき大学の野球部で一本目を張っていたいただろう、プロ野球一歩手前の選手ばかりだった。中には解説者もアナウンサーも「今年のプロのドラフトの目玉になるだろう」というような投手もいれば、明治大学4年次に「プロ野球志望届」を出したにも拘わらず何処からも声がかからずに無念の(?)社会人入りした者もいた。
私は寡聞にして大学生までものが「プロ志望届」という珍妙なものを提出せねばならないような仕来りがあるとは知らなかった。野球界では未だに何百年も前の(失礼!)何十年だったか昔の柳川事件の後を引きずって、プロを賎業視する?風習が残っているのには驚かざるを得なかった。でも、選抜されていた選手の中にいた捕手の細山田は確か何処かプロの球団に入っていなかったか。
試合の内容だが、昨夜の決勝戦は台湾がそれまでの予選に一度も出さなかった左投げの若手を出してきたのに対して、我が方は左投手を予測しなかった為に左打者ばかりを並べてそのスライダーに苦しめられて三振ばかりしていた。だが、緊張の決勝戦に登板した不慣れな若い投手に疲れが出た頃に、広島の田中広輔の実弟という同じ学歴の俊太が得点打を撃ってからは台湾の守備が乱れて危うげなき勝ち試合になった。
我が方の選手たちを見ていれば、その決勝戦に矢張り大会初登板という佐野日大高出身のJR東日本所属の田島といったか等を始めとして、プロ野球の世界に行っても一軍で使って貰えるかどうかのギリギリのところかと見える者が多く、そつのない野球をやっていた。その調子だから、未だ未だ守備が粗い台湾は敵ではなかったと見た。
あの連中の中から何名かはプロに行くのだろうが、私が気になったのは解説者(高見と聞こえたが)が言っていたことを聞くと「野球界ではプロに採って貰えるのが、子供の頃から野球を志す際の究極の願いである」となっていたことだ。プロになって成功し、何億円という年俸が取れるのはそう簡単なことではなく、毎年のようにTBSが「戦力外通告」を受けて夢破れた者たちの「その後」を特集して報じているではないか。
また、密かに聞くところでは、社会人野球の世界であっても、会社との契約次第では「野球選手として通用しなくなった後はその契約を解除されて、俗に言う失業状態になる」との苦しくも難しい生活を強いられるそうではないか。そういう世界ではありながら、マスコミも野球界も何かと言えば「少年たちの夢」のような表現を使って野球道に精進することを奨励するのは、如何なものかなと思わせてくれる。尤も、そういうプロの世界の難しさはサッカー界にもあるようだと聞くがね。