新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

東京大学の宮代君のプロ野球志望

2017-10-18 17:24:54 | コラム
何が何でも止めろと忠告する:

この湘南高校出身の東京大学の投手・宮台君のプロ野球志望は無謀だと指摘したい。彼が六大学野球で投げるのを1~2度部分的にニュースで見ただけだから、確信的な論評は避けたいとは思う。だが、あの程度の体格と球の力では華々しい成功は望めないと思う。本人がどうしてもプロの世界でやりたいというのならば「どうぞご随意に」と言うに止めるが、止めろという理由は他にある。

それは湘南高校という未だに神奈川県下で公立の進学校という地位を何とか維持している学校は、自分がそこに6年間も在学したし運動部の一員だったから良く解るので、プロ野球とは湘南や東大の野球部の世界とはかなり異なる世界であると思う。ただ単に有名校で珍しく好い投手であったからといって、自分で見込んだような成績を挙げられる場ではないだろうということ。「限りある身の力試さん」という勇気は評価するが、私には暴虎馮河の勇としか思えない。

これは嘗て採り上げて論じたことでご記憶の方もおられるかと思う。それは湘南高校から(慶応大学経由で)初めてプロ野球の世界に入っていった(当方よりは1期下の)佐々木信也君は新人の安打数の記録を残したという実績があったが、長いことあの世界にはいなかった。その訳を野球部関係者から密かに聞いたところでは「彼の知性では周囲と合わせるのがとても難しかったので・・・」となっていた。

また、ご記憶の方はあると思うが、嘗て国鉄スワローズに長野県下の進学校・松本深志高出身の大型三塁手で土屋という選手がいた。彼も有望視されながら、短い年数プロの世界にいた後でいともあっさりと辞めてしまった。ご存じだろうと思うが、土屋はあの高校から東大受験を考えていた勉強家だったそうだ。後難を恐れて言えば「東大受験を志す者には運動部の世界は不向きなのであると言って良いだろう。即ち、土屋もプロ野球の世界には馴染めなかった」と聞いた記憶があるのだ。

ここまで言えば何が言いたいかはお解り願えたと思う。甲子園での優勝を目指して厳しく激しい練習に耐えて頭角を現してプロの世界から勧誘され、その世界で名をなしたような選手たちの中に入って、進学校の野球部で育ち、しかも東京大学に進んだ者が、この2校のような運動部で育ったからと言って、プロの世界はそれほど簡単な世界ではないだろうと、私は見ているのだ。

宮台君には「悪いことは言わないから、プロに行こうなどとは考えるな。普通の東大生のように一般的な企業への就社(就職でも良いが)を目指す方が君の将来の為になる」と言ってやりたい。我が国の転職の事情も少しずつではあるが、アメリカ的な流動性が少しは出ていたという程度だ。未だ未だ新卒が尊ばれる世界である。もしも、プロで成功せずともその先があるなどと考えているのならば安易だと思う。


10月18日 その2 阪神タイガースは良くやったと褒めてやりたい

2017-10-18 07:55:39 | コラム
クライマックスシリーズ観戦記:

17日夜の阪神タイガーズの惨めな敗戦は気の毒だと思って見ていた。私は阪神は善くぞあの手薄で質が高くない選手たちを使って2位を守ったものだと、褒めてやりたいとすら評価していた。考えてもご覧なさい、4番を打っている福留は40歳で最早何ら将来性への期待持てない選手だし、折角大枚を叩いて買ってきた糸井だってあの不安定さでも福留と共に中心選手なのだ。その他の一応レギュラーを張っている連中も如何にも小粒で魅力がない。

投手陣だって昨年まで何ら実績もなかった秋山が台頭してきただけで、シーズン中に杖とも柱とも頼むメッセンジャーが骨折でいなくなった後を、善くぞ支えたものだと感心している。良かったのは終盤を締める人のアフリカ系の投手だった。私は昨夜先発させたのが能見だったのでは望み薄だと見切っていた。彼は読売の内海や大竹と同じ範疇に入る世代交代すべき過去の投手である。

野球というものは面白いもので、金本監督が最後の頼みと思ったのだろう、能見がアウト一つしか取れずにノックアウトされた後に出てきた石崎が、結構な速球でDeNAの後続を打ち取ってしまったのだったから。あれならば、何も能見を先発させずに石崎にしておけば良かったのではないかという屁理屈が成り立ちそうだった。だが、試合はあの1回の3点で決まったのも同然で、見ている方としては緊張感がない試合だった。

昨日も指摘したが、長いシーズンで2位を確保したテイームが、たった3試合だけで負けてしまえば次の段階に進めないのは不合理というか、無慈悲な取り決めだと思ってしまう。DeNAは読売が選手の選択を誤って放出したロペスを獲れたことが極めて幸運だったと思う。昨夜はロペスのお陰で筒香と宮崎の不振が十二分に補われていた。

そこで、本日からの対広島のファイナルステージとやらだが、DeNAは広島と対比した場合に明らかに投手の数も質も不十分だし、打つ方でも筒香が力み返っているし、首位打者を獲った宮崎が粗雑なのが気になる。走る方では梶谷や倉本のような者がいるにはいるが、こと走塁にかけては広島の田中、菊池、丸の他に抜け目がない者がずらりと並んでいる。ここまででは広島が有利のようだが、短期の勝負はやってみなければ解らないと思う。でも、広島は鈴木誠也がいないのは痛いと思うのだが。


ニューヨークタイムズ

2017-10-18 07:22:08 | コラム
解散は安倍総理の陰謀だと:

些か旧聞に属するが、16日に多少時間に余裕があったので、ジムのサロンでJapan Timesを広げて見た。この新聞に一緒に付いてきているニューヨークタイムズに安倍総理を批判する記事が載せてあった。今はどうか知らないが、NYタイムズは嘗ては朝日新聞の社屋内の同居していた新聞であるから、良いことが書いてあるはずはないと思って読んでみた。

そこには「あの突然の解散は安倍総理に拘わるスキャンダルを隠そうとする陰謀、即ち“conspiracy”だ」と論じていたのだった。そこまで読めば十分だと思って止めたが、なるほどトランプ大統領が fake news であると口を極めて言われる訳だと納得した。私は不幸にして朝日新聞などは読んでいないが、朝日はこういう記事を嬉々として載せたのだろうかと思ってシャワールームに向かった。