決断力不足と言い訳ばかりが目立った:
敢えて加藤厚労相としたが、「政治家という人種はこんなものか」としても良かったかも知れない。フジテレビの朝の番組では言葉遣いも丁寧だったし、淀みなくそつなく語っておられたが、内容は私に言わせて貰えば全く空疎だった。既に指摘したことで、この方がメディアが言うように安倍総理の次の次辺りの候補者であるとしたら、彼が総理大臣になった頃には生きていたくないとすら思わせてくれた。
彼は流石に元はと言えば大蔵官僚らしく、明晰だろう頭脳を見せてくれてはいた。だが、あのダイアモンド・プリンセス号の危機と言うべきか、実数としては大量の感染者を出している状況に対応する厚生労働省の大臣としての説明と解説は、私流に極端に言えば「何故ある事が出来ないか」を巧みに説明してはいるのだが、ほとんどが巧妙に責任回避をしているだけ」なのだった。例えば、乗客の方と電話で話し合った際に、必要とする糖尿病対策用のインスリンが幾ら待っても届かないと苦情を言い出した。
それに対して、「今、本船の接岸を待って桟橋に積み込めるように薬等の準備を整えてある」というだけで、その明細にも触れず、何らの具体性もないことだけを語ったのだ。言うなれば、弁解ばかりで「ここから先に、どのように対応していくのか」という類いの、彼の責任範囲内の入るような事柄への言及は極力避けていたという印象だった。
その乗客の方が「一言言わせろ」と厳しい口調で言われたことが「この船がイギリス籍で運営会社がアメリカだとは知らなかった。何時何処で如何なる原因で感染者が発生したかも船内では全く説明がない」と詰め寄っていた。加藤厚労相はこれに対して、外国籍の船には我が国は何らの権限がない等の具体的な事情に全く触れようともしなかった。私はイギリス人の船長は「その前提になっていると承知していれば、何も言わないだろう」と想像はつく。そこで、厚労省乃至は外務省が正確で日本人の乗客に告知すべき情報の公開を怠っていたのではないかと疑っている。
私はこの数千人にもの色々の国の人たちが乗船しているダイアモンド・プリンセス号というか、大型のクルーズ船内で新型のウイルスによる感染症が発生したなどいう先例はないのだろうと思っている。また、現在のように世界各国の(高齢の)富有層がクルーズ船を利用して世界に旅に出るような時代になったのだが、恐らく今回のような事態が発生した場合の対処法の規定も、法律も整備しておらず、各国間の話し合いもなかったのだろうと見ている。だからと言って、ズルズルと善意だけで対応していて良いのかとの疑問も生じる。
私が未来の総理総裁候補に望みたいことは「こういう時にこそ、縦割り行政になっている各官庁を束ねて(一丸とさせて)事に当たる勇気(蛮勇かも知れない?)を出して、今回は俺に任せてくれ。俺がやることがこのような複雑な条件が絡んだ感染症発生対策の良き先例になるようにしてみせる」なのである。言葉巧みに出来ない理由を挙げていくことだけでは、どうにもならないのだ。
答えが一つだけの問題には速やかに対応できても、答えが見えてこない新規の記述式の問題に果敢に対応してくれないことには、CNNに揶揄されてしまうだけだ。安倍総理にも小泉元総理と平壌に乗り込んだ積極性を思い出してこの問題を快刀乱麻を断つが如くに処理して頂きたいと願っている。テドロス事務局長に目に物見せて頂きたい。
敢えて加藤厚労相としたが、「政治家という人種はこんなものか」としても良かったかも知れない。フジテレビの朝の番組では言葉遣いも丁寧だったし、淀みなくそつなく語っておられたが、内容は私に言わせて貰えば全く空疎だった。既に指摘したことで、この方がメディアが言うように安倍総理の次の次辺りの候補者であるとしたら、彼が総理大臣になった頃には生きていたくないとすら思わせてくれた。
彼は流石に元はと言えば大蔵官僚らしく、明晰だろう頭脳を見せてくれてはいた。だが、あのダイアモンド・プリンセス号の危機と言うべきか、実数としては大量の感染者を出している状況に対応する厚生労働省の大臣としての説明と解説は、私流に極端に言えば「何故ある事が出来ないか」を巧みに説明してはいるのだが、ほとんどが巧妙に責任回避をしているだけ」なのだった。例えば、乗客の方と電話で話し合った際に、必要とする糖尿病対策用のインスリンが幾ら待っても届かないと苦情を言い出した。
それに対して、「今、本船の接岸を待って桟橋に積み込めるように薬等の準備を整えてある」というだけで、その明細にも触れず、何らの具体性もないことだけを語ったのだ。言うなれば、弁解ばかりで「ここから先に、どのように対応していくのか」という類いの、彼の責任範囲内の入るような事柄への言及は極力避けていたという印象だった。
その乗客の方が「一言言わせろ」と厳しい口調で言われたことが「この船がイギリス籍で運営会社がアメリカだとは知らなかった。何時何処で如何なる原因で感染者が発生したかも船内では全く説明がない」と詰め寄っていた。加藤厚労相はこれに対して、外国籍の船には我が国は何らの権限がない等の具体的な事情に全く触れようともしなかった。私はイギリス人の船長は「その前提になっていると承知していれば、何も言わないだろう」と想像はつく。そこで、厚労省乃至は外務省が正確で日本人の乗客に告知すべき情報の公開を怠っていたのではないかと疑っている。
私はこの数千人にもの色々の国の人たちが乗船しているダイアモンド・プリンセス号というか、大型のクルーズ船内で新型のウイルスによる感染症が発生したなどいう先例はないのだろうと思っている。また、現在のように世界各国の(高齢の)富有層がクルーズ船を利用して世界に旅に出るような時代になったのだが、恐らく今回のような事態が発生した場合の対処法の規定も、法律も整備しておらず、各国間の話し合いもなかったのだろうと見ている。だからと言って、ズルズルと善意だけで対応していて良いのかとの疑問も生じる。
私が未来の総理総裁候補に望みたいことは「こういう時にこそ、縦割り行政になっている各官庁を束ねて(一丸とさせて)事に当たる勇気(蛮勇かも知れない?)を出して、今回は俺に任せてくれ。俺がやることがこのような複雑な条件が絡んだ感染症発生対策の良き先例になるようにしてみせる」なのである。言葉巧みに出来ない理由を挙げていくことだけでは、どうにもならないのだ。
答えが一つだけの問題には速やかに対応できても、答えが見えてこない新規の記述式の問題に果敢に対応してくれないことには、CNNに揶揄されてしまうだけだ。安倍総理にも小泉元総理と平壌に乗り込んだ積極性を思い出してこの問題を快刀乱麻を断つが如くに処理して頂きたいと願っている。テドロス事務局長に目に物見せて頂きたい。