新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

2月26日 その2 私が新型コロナウイルスに思うこと

2020-02-26 10:25:34 | コラム
これは厚生労働省マターなのか:

私の印象では、この大問題が発生して以来安倍内閣の報道官の役割を担っているのが、加藤厚労相であるようだ。それは確かにウイルスによる感染症であるのだから、厚生労働省が担当するのは当然かも知れない。しかしながら、事がここまで悪い方向に進み、加藤厚労相がいみじくも昨日言ってしまったように「全国民が一丸となって蔓延を防がねばならない」のだろう。だが、それを国民に望むならば、逃げ口上ばかりで何ら具体的なことというか、所信を述べない臨時報道官ではなく、安倍総理ご自身が登場されて語るべきことではなかったかと思うのだ。


私は最早、到底加藤厚労相や厚生労働省に任せておくべき次元は過ぎたと思っている。中国ですらあの習近平主席がマスクを着用に及んで武漢だったかの現場に出向いて関係者を叱咤激励していたし(したのだろう)、文在寅大統領も危機的な状況に陥った大邱に自動車で乗り込んで「終息させる」との固い(のだろう)決意を表明していたではないか。我が国は余りにも方々で感染者が出ている状況下では、総理が何処か一箇所を選んで赴かれがたいのだろうが、少なくとも陣頭指揮の意気込み程度を示されても失うものはなかったと思うのだ。私には真剣さが見えてこないのが残念だ。

連日のように各テレビ局が多くの専門の医師の方々を招いて「対策はかくあるべきだ」とか「政府のやり方には理解不能な点が多過ぎる」とか「基本方針も具体性が乏しく、自己矛盾的なことばかり盛り込まれている」と厳しく批判されている。そこには素人の私が聞いても有効だろうと思う提言が為されている。その中でもPCR検査だったかについての政府(厚労省?)の方針についての批判は厳しいし、こうあるべきだという要望も出ている。

だが、政府は一向にその現場に立っておられる医師の意見を採用する気配がないのも面白過ぎると思う。あの検査態勢では既に指摘したが、私がもし感染したら「死ね」というにも等しい無慈悲さだと思う。私は縦割り行政の為に厚生労働省は意地になって、現場からの意見を聞く気がないのかと思わせられている。加藤厚労相は記者に「検査の数を増やす予定は」と訊かれて「検討中」と答えた。これは彼の大蔵官僚時代に習い覚えた言語では「やらない」と言いたいのだと思って聞いた。安倍総理はそろそろこの責任逃れ一辺倒の答弁を禁じて、総理直轄としてご自身の言葉で語って頂きたいと、心から願うのだ。


「先憂後楽」という言い慣わしがある

2020-02-26 08:20:20 | コラム
政府の基本方針は発表されたが:

我が国中における新型コロナウイルスによる感染の広がりが、かなり危機的な状態に迫っていることには最早疑いの余地もないと思う。だが、マスコミ報道では先ず感染者数の増加の数字を並べて徒に視聴者の危機感を煽るだけなのは極めて遺憾だ。私は新型コロナウイルス問題以外にも看過できない重要な案件がある事を一向に採り上げない姿勢には不満なのだ。現在の世界における重要な案件はコロナウイルスだけではないと思っているので、簡単なことから幾つか並べてみる。そこで「先憂後楽」が思い浮かんだ次第だ。


先ず、産経新聞が産経抄で採り上げた「新しい歴史教科書を作る会」の歴史の教科書が文科省の検定で不合格になった事実があった。私はこのような問題につい十分な知識はないが、産経抄が指摘した通りならば、文科省は左寄りの検査官が検定しているのかと思わせられた。何故、産経新聞以外のメデイアは大きく採り上げなかったのかが知りたいと思うのだが、こういうことを言えば偏っていると看做されるのかな。

次には新型コロナウイルスにより起こりつつある世界的な景気の低迷だ。私はこのような経済的な問題を採り上げて論じるほど知識がないのが残念だが、かなり景気は全世界的に危機的な状況になっていくのではないかくらいは予感できる。嘉悦大学の高橋洋一教授は既に「リーマンショック以来の大不況になるのでは」とまで予告されたとか聞かされている。株価は世界的に下げ始めている。その時にあって我が政府が、あのような中後半端な基本方針を打ち出しているようでは不安である。

海外に目を転じてみれば、韓国では感染者の数が急増して我が国を越える状態になってしまったようだ。これ自体は重大な事件だろうが、それも兎も角最早2月も終わりに近い現在では、あの半島からの労務者の弁護団は差し押さえた我が国の企業の資産を現金化するとしていた時期が迫っているのではなかったか。彼等がコロナウイルスの蔓延にもめげずに現金化に走るのという現状を知りたいものだ。政府は韓国の感染状態でも局地的な渡航制限だけというのは、如何にも手ぬるいのではないかと表しまう。

Jリーグその他が日程を延期するか中止に踏み切ったと報じられた。これらの決定があの政府の「要請する」との曖昧な基本方針を受けたことがどうか知ラナイが、この程度の思い切りはあって当然だと思う。相撲の興行や東京ドームでの野球に試合などは屋内の開催である以上、中止その他の策を真剣に検討すべきではないか。Jリーグなどは札幌のドームで開催される試合以外は屋外である。マスコミは今日に至るまで決して延期や中止を提案していなかった。彼等は「社会の木鐸」のはずだったのだから、世論を喚起すべき立場にいると思うのだがね。

私事だが、千葉県ではスポーツジムで観戦者が出たと報じられた。私はその危険性があるかと恐れて、昨日からジムに行くのを見送っている。もしも神経質にやれば、消毒スプレーを持って歩きトレッドミル等の器具は触れる前に消毒し、階段等の手すり等の消毒するか一切触れず、ロッカールームでは2 m以内に誰も使っていないところ選び、マスクを離さないでいるということまでしても行くかというのは、余りにも非現実的だろう。こう考えれば、オリンピックの開催も何とかいうIOCの偉い方に言われるまでもなく、難しい判断になってしまうのではないのか。

要するに、今のうちに憂うるだけ憂いて置いて、後になって楽しめる状態を創り出したら如何かということ。