新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

アメリカのMLBの球団名を調べてみれば

2021-10-21 08:26:46 | コラム
“giant”には意外な意味があった:

現在、NHKがBSでMLBのチャンピオンシリーズの中継放映をしている。その中でアメリカンリーグではヒューストンアストロズ対ボストンレッドソックスの激戦を見ていて気が付いたのだが、アストロズ(=Astros)とは宇宙飛行士のAstronautの略語だったのだ。それではとばかりに、Red Soxも検索してみた。これはどうやら野球選手は靴下を履いていることに由来しているようで、その色を表しているとのことだった。他にもシカゴホワイトソックスという球団もある。

これで面白くなって、何気なく初めてお馴染みのgiantを調べてみた。勿論「巨人」か「大男」の意味だったが、Oxfordには「アレッ」と思うようなことが出てきたのだった。即ち「物語の中に出てくる非常に大きいが屡々冷酷で愚かな人物をいう」とされていたのだった。ジーニアス英和にも同様に「物語に登場する」となっていた。アメリカのナショナルリーグにはサンフランシスコジャイアンツがある。この球団はニューヨークから移転してきたのだった。

アメリカのナショナルリーグのチャンピオンシリーズではダジャーズ対アトランタブレーブスの争いになっているが、ブレーブス(Braves)は「勇者」か「戦士」を意味している。即ち「ひらりと体を躱す軍」対「勇者軍」の決戦だ。そう言えば、我が国には往年阪急ブレーブスがあった。アメリカ国歌の歌詞の最後にも“home of the brave”とある。

ここまで来たのだからと、思いつくままにMLBの球団名を調べてみた。遂に訪れる機会がなかった、美しいと聞いていたカリフォルニア州のサンデイエゴにはパドレス(Padres)がある。このpadreはジーニアス英和によるとポルトガル語で、しばしば複数形のPadresとなり、略語で従軍司祭、略式で司祭」となっていた。それならばとセントルイスカーデイナルス(Saint Louis Cardinalsはと調べると、Cardinalとは「枢機卿、ローマ教皇の最高顧問」の意味であると解った。

他にも面白いと感じたものにトロントブルージェイズ(Toronto Blue Jays)とボルティモアオリオールズ(Baltimore Orioles)と、鳥の名前を使っている球団があった。“blue jay”は「アオカケス」であり、orioleはアメリカでは「ムクドリモドキ」のことのようだ。私は「信号無視で横断する」を意味するjaywalkという言葉があるので、ブルージェイズはそれと何か関係があるのかななどと考えたが、そうではないようだ。

余談になるが、我が国のNPBでは「ジャイアンツ対タイガース」が伝統の一戦と言われているが、Oxfordに従って危ない橋を渡るような感覚で言ってみれば「冷酷で愚かな大男対虎」の戦いともなってしまうとは、全く考えても見たこともなかった。