新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月5日 その2 2021年9月の新宿区の人口

2021-10-05 09:48:00 | コラム
21年9月の新宿区の人口は対前月比387人の減少で342,692人だった:

新宿区の21年9月の人口は6、7、8月に続いて減少し342,692人と、対前月比では△0.12%となっていた。日本人の数も△154人で307,816人となって、対前月比でが△0.05%だった。外国人も減少傾向が続き△144人で34,876人となった。彼らの絶対数は減少したが、新宿区の人口も減少していたので、7月8月と同様に全体の10.2%の横ばいだった。外国人の減少傾向が続いているようで、大久保通りを歩けば何となく彼らが減ったようにも感じる。だが、イスラム横丁にやってくるイスラム教徒と思しき連中は一向に減少する様子はない。

日本人の減少傾向は7月から続いているが、まさか新宿区ではCOVID-19の感染者が多いのだと未だに看做されていて、転出者が増えた訳ではあるまいな。ここ新宿区では最早世田谷区に次いで感染者の数で2位ではなくなり、精々10位以内程度と健全な(!)地域になっているのだ。それとも、他に何か新宿区が避けられる理由があるのだろうか。

7月にも採り上げたイスラム横町の一角を占めるベトナム料理店が路上に設けたスタンドでは、果物に加えてサトウキビのジュースなども売るようになって多くのベトナム人が集まってくる大賑わいなのだ。その直ぐ近くにはイスラム教徒向けの食品や雑貨を売る小型のスーパーマーケット擬きが開店したので、益々異国情緒が漂ってくるようになった。その店の反対側のケバブのスタンドでは勇敢にも増築を開始した。物は考えようで、この通称文化通りはイスラム教徒のお陰で活性化しつつあるのだ。

何故かハラルフード販売店でのマスクの販売は依然として続いている。だが、買っている人を見たことがない。最近新装開店した中国製の衣料品を¥1,000均一で販売する店は、流石に「リニューアルオープン」などというポスターは掲げていないが、Made in Chinaと明記された色物のマスクの安売りを開始した。この店の隣は日本語は通じにくい中国人だけで営業している中国料理の店だ。その直ぐ近所というか我が家に近いところには、何度か店名が変わった韓国料理屋がある。この店の¥600の日替わりランチは若い女性に人気があるようだ。

私はイスラム教徒たちの困ったことは平気で路上駐車はするし、大勢で路上に群を為して大声で語り合っている点なのだとみている。その彼らが「密」になっているところを通り抜けないことには、大久保通りには買い物に出ていけないのだ。正直なところ、この我が街に招いた訳ではない異邦人による喧騒を離れて、時々新宿駅西口や高田馬場駅まえに出掛けて見ると、まるで別世界に来たかのようにホッとするのである。時には、ここから見える48階建ての高層ビルを建築中の歌舞伎町の偵察にも行ってみたい衝動に駆られるが、未だ何となく危険なように思えるのだ。

参考資料:新宿区「広報」21年10月5日号



岸田文雄新内閣が誕生した

2021-10-05 08:39:56 | コラム
淡々とした所信の表明だった:

4日夜9時からの記者会見での岸田文雄新総理大臣は、総裁選挙の頃の精一杯無理をしておられるかのように見えた「力みと悲壮感」が消えて、あれ以前の淡々としたというか穏やかな語り口に戻っておられたとの印象だった。4項目だったかの重要項目を挙げておられたが、前任者の菅義偉氏のように(私が「ロールシャッハテストで最も簡単に見える図形を読む」と批評した携帯電話代金の引き下げのような)具体的なことではなく、就任当日の時点では観念的とか抽象的とでも野党に批判されそうな事柄だけを並べておられた地味なものと聞こえた。

また、私のように経済学などに暗い者は「成長と分配」と唱えられた新資本主義とは何だろうなと惑わされてしまう。折角最大限だろうと思わせられた程の力の入れられ方にも拘わらず、どうもピンとこなかったのは申し訳なかった。Prime Newsでは読売新聞の橋本五郎氏は、就任早々の時点では具体性が出ていないのは当たり前のことであり、殊更に何のかのと批判すべきではないだろうと言っておられた。また、同席の橋本徹氏は反町の質問に答えて「未だ新新本主義とは何かは解らなかった」と一言。それでは、私が解らなかったのも無理はないかと安心した。

言うなれば「菅義偉内閣では具体的な目標をいきなり掲げた帰納的な手法を採り、岸田文雄新内閣は新資本主義のような大きな前提を掲げてから演繹的に具体論に持って行こうとされているのかな」などと薄ボンヤリと考えながら聞いていた。

岸田新総理は終わりに近くなってから「岸田に任せても良いかと見て頂くために信を問う解散を早める」と思いきったことを言われたのが、些か意表を突かれた感があった。しかし、13人もの初入閣者を選んで「老壮青」の均衡を図られた内閣で、陳腐な表現を用いれば「未曾有の国難を抱えた時代」に立ち向かって行かれるのだから、安倍氏の影がどうのと(橋本五郎氏は「むしろ反対であり、精一杯安倍色を消そうとされた」と否定された)下らない事を言っていないで、民主主義政治の下で「我々が選んだ内閣を信じて付いて行けば良いのだ」と割り切ることだろう。