新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

11月5日 その3 イスラム横丁物語

2021-11-05 15:57:43 | コラム
新宿区百人町の横丁は賑わっている:

ご記憶の方もおられると有り難いが、ここは某有名私立大学のXX教授が何度か訪れられて「もうこの街の異常さには馴れました。その異常さに馴れてしまった自分が怖い気がします」と言われた街なのだ。

これまでに散々イスラム横丁を批判するようなことばかり言ってきたので、今回はその埋め合わせで「イスラム横丁」の現状を紹介してみようと思いついた次第。

実は、イスラム横丁とは「JR山手線の新大久保駅から大久保通りを渡ったところから北の方に向かう百人町1丁目にある、文化通りの入り口辺りのこと」なのだ。そこに何時の間にかイスラム教徒が居着いて、ハラルフードを商う店を2~3軒も出したので、「イスラム横丁」と呼ばれるようになり、後発の方が広く知れ渡ってしまったかの感が濃厚だ。

この通りに来れば、イスラム教徒がハラルフードの他に淀橋市場の売れ残りと聞く野菜や果物類を格安で売っているし、ウイグル地区由来ではないかと疑いたくなる中国製の衣料も1000均で買えるし、ごく普通の100均の店もあるし、テレビ局が珍重する外国人様御用達の八百屋も水産物店あるし、何度も店名を変更した¥600の日替わりランチが人気の韓国料理屋もあるし、昨年だったかに進出してきたGALOISホテルのエスニック風のレストランもあるし、餃子の王将もあるという具合で、異国の民たちが雲霞の如く寄ってくるので、賑わう訳だと思って見ている。

但し、その代わりというか何というか、チャンとしたスーパーマーケットなどは歩いて行ける範囲内には一軒もない。恰も老人アパートと化したかのような西戸山タワーホームズぬ住まわれる高齢のご婦人たちは、歩行器を兼ねた買い物袋を引っ張って、1時間に1本しか来ないバスを利用して高田馬場か小滝橋方面に出て行くしかないのだ。このバスは私も頻繁に利用するが、車内はまるで老人クラブかと思わせられるのだ。中にはセブンイレブンの配達を利用している方もおられるようだ。

何と言っても、この百人町/大久保界隈の特徴は「物価が安いこと」で、大久保通りには異邦人様御用達のドンキホーテも業務スーパーもあるのだ。但し、もう何十年も前から銀行の支店が消えてATMだけになり、書店は1軒だけになってしまった。代わりにと言うべきか、今や絶滅危惧種の如くになった喫茶店が新大久保駅と大久保駅の間という短い距離に3軒もあるのだ。また、忘れてならないことはといえば、外国送金の事務所などは気が付けば5ヶ所もできてしまった。中には風月堂の2階の喫茶室もこの事務所になってしまっていた例もある。


11月5日 その2 2021年10月の新宿区の人口

2021-11-05 11:48:36 | コラム
21年10月の新宿区の人口は対前月比464人の減少で342,228人だった:

新宿区の21年10月の人口は6、7、8、9月に続いて減少し342,228人と、対前月比では△0.13%となっていた。日本人も△160人で307,656人となって、対前月比でが△0.05%だった。外国人も減少傾向が続き△304人で34,572人となった。9月と比較すれば減少率は0.87%だった。彼らが区全体の人口に占める比率は10.1%と、僅かながら低下していた。数字上では外国人の減少傾向が続いているが、大久保通りなどに出てみれば、目に見えて減ったとは思えない。だが、イスラム横丁では相変わらずイスラム教徒で賑わっているし路上駐車だって無くならない。

日本人の減少傾向も止まる気配がないが、新宿区ではCOVID-19の感染者は昨年辺りと比較すれば激減しているので、転出者が増えた原因にはなっていないのではないかな。それとも、それ以外に何か新宿区が嫌われる理由があるのだろうか。

以前に取り上げたイスラム横町のベトナム料理店が路上に設けたスタンドでは、矢張り摘発されたのか店内に引っ込められて、ベトナム人が集まっては来ないように変化していた。その直ぐ近くに所謂「リニューアル・オープン」したイスラム教徒向のハラルフードのスーパーマーケット風の店には、日本人が数多く入るようになって来た。その店の反対側の新装なったケバブのスタンドにはチラホラと日本人が買いに来ている。

この通りの外れには最近新装開店した中国製の衣料品を¥1,000均一で販売する店があるし、その隣には日本語が通じない嫌いがある中国料理店がある。ここはそもそもは広東料理風だったが、つい最近は四川料理の看板も出すようになっていた。その直ぐ近所というか我が家に近いところには、何度か店名が変わった韓国料理店もそれなりに繁盛している。このように、この通りは益々国際色が豊かになりつつあるのだ。これは果たして歓迎すべきことなのだろうか。

正直なところ、この我が街に招いた訳ではない異邦人による喧騒を離れて、時々は新宿駅西口や高田馬場駅まえに出掛けて見ると、まるで別世界に来たかのようにホッとするのである。偶には、ここから見える48階建ての高層ビルが建築中の歌舞伎町の偵察にも行ってみたい衝動に駆られるのだが、実行する勇気は未だない。

参考資料:新宿区「広報」21年11月5日号

超後期高齢者の泣き言

2021-11-05 11:07:00 | コラム
折角スマートフォンにしたのに:

昨日だったか、東京都はワクチンパスポートを紙ではなく、スマートフォンにするという新聞記事を見た。内容を見ると、先ずLINEでQRコード(だったか)を読み取ってから住所、氏名、年齢だったかを入力するようになっていた。「何と言うことか!」と慨嘆するのではなく、恨み言の一つでも言いたくなった。

デイジタル化だか何だか知らないが、現在の傾向では全ての便利なことが「スマートフォンで」となってきているようなのだ。そこで遅れてばかりいられないと、人生最後の決断として先月の21日に清水の舞台から飛び降りる積リだとまでは言わないが、思いきって「らくらくスマートフォン」に切り替えたばかりだった。これで「やれ一息」と思ったのも束の間、今度はLINEで来いとなったのだ。当方はPCと較べればあの面倒くさい文字入力方法で検索するのは何とか克服したばかりのところだ。

LINEの効用が如何なるものか知らないが、交流すべき相手の多くは鬼籍に入ってしまっている状態。しかし、事ここに至れば、愚息たちの指導を仰ぐしか選択肢がないかと考えている。未だワクチンパスポートの提示が要求されるような所に出掛ける予定はないが、この世では何事につけても超後期高齢者に対しては、イヤなカタカナ語を使えば「ハードル」を高くするようで困る。