新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

11月12日 その2 カタカナ語物語

2021-11-12 14:29:38 | コラム
英語の単語をローマ字読みにすると:

今回はカタカナ語批判でも何でもないので、気楽な読み物と受け止めて頂ければ有り難いのである。言わんとすることは「迂闊にローマ字式に発音しない方が無難である」である。

*ウクレレ→ukulele:
これを英語の読み方では「ユーカレイリ」なのだと、ハワイ出身のGHQの秘書の方に教えられたときは、大袈裟に言えば驚愕的だったのだ。1940年代末期だったと記憶する。当時住んでいた藤沢市鵠沼では慶応大学生を中心にしてハワイアンミュージックが大流行で、子供心にギターやウクレレを演奏している大学生が格好良く見えた。その憧れのウクレレの本当の発音が「ユーカレイリ」だったとは、それこそ夢にも思っていなかった。元の綴りの通りにローマ字読みすれば、確かに「ウクレレ」だ。

詰まらない冗談をお許し願えば、“To be to be ten made to be”を読んで見ろと言われてその通りに読んだら笑われて「飛べ、飛べ、天まで飛べ」と言われたのと同程度の衝撃だった。

*ウルトラマン→Ultra man:
この特撮の怪獣劇画は1960年代の後半に幼児たちと言うか、学齢前の子供たちに大人気だったという記憶はある。自分でも興味を以て見ていた訳でもなかったし、アメリカの会社に転進するなどとは夢にも思っていなかった時期だったので「ウルトラ」の意味など全く考えてもいなかった。

それが、1972年に転進し、1978年だったかに初めてシカゴに行く機会を得たときのことだった。そのシカゴのO’Hare(オヘヤである)空港の搭乗口に行く長い通路をウルトラマンの仮装をした人が歩いていた。それを見たアメリカの子供が「アルトウラマン」と叫んだのだった。そこで「エッ」となって、初めて「ウルトラマン」とは“Ultra man”をローマ字式に読んでいたのだと知ったのだった。即ち、uを原則のように「ウ」とは発音していないのだ。これなどは英語の数多ある不規則性の一つに過ぎない。“summer”を「スマー」とは言わないように。

*マニアック→maniac:
これも非常に多いaを「ア」とは発音しない一つの例に過ぎない。正しくは「メイニアク」なのだ。カタカナ語の「マニアック」は比較的簡単に「熱心な」か「~に熱中している」という意味で多用されている。だが、広辞苑にも「一つのことに常軌を逸する程熱中しているさま」とあるし、英語の世界ではジーニアス英和にも「①狂人、②熱狂家、マニア」のように出ている。Oxfordのmaniacを訳してみれば「極度に危険で粗暴または愚かな人」となっている。と言うことは「ナイーヴ」(=naïve)と同様に、英会話などするときに使わないように注意すべき言葉である。

因みに、“naïve”については何度も指摘したが、「純情」とか「純真」とか「無邪気」というような良い意味の言葉ではないという事。だが、この言葉の解説は本稿の主旨ではないので割愛する。

*チップ→tip:
言うまでもなく、我々にとっては海外に出たときに「幾ら、どうやって渡すべきか」と馴れるまでは戸惑わせてくれる「心付け」のことだ。だが、ご存じの方は多いと思うが、発音は「テイップ」なのである。「チップ」という発音になるのは“chip”で、我々からすればその意味は「パルプや紙の原料になる細かく砕かれた木片」のこととなる。尤も、しばしば「ポテトチップ」と言えば解りやすいなどという解説が出てくる。

注意すべき点はキチンと「テイップ」と「チップス」のように発音を仕分けておくことと、chipの場合はwoos chipsのように複数形でなければならないことだろう。ホテルで荷物を持ってくれたページボーイに「これがチップだ」などと言って「木片」を渡したことにならないように注意しよう。


その他色々と

2021-11-12 10:01:12 | コラム
兎角この世には:

*10万円の特別給付金:

年収制限を960万円とすることで、自由民主党と公明党の幹事長とで合意したと報じられていた。その配布の際に児童(扶養)手当の台帳(と言うのかな?)を活かせば、事が簡単に進められるとも決められたとか。児童手当とは当方には最早無縁のことなので何気なく検索してみると、この手当の年収制限が960万円になっていると知った。それならば、回りくどく引っ張らないで簡単に議論をしてくれて、そう報道されれば解りやすかったことではなかったかと感じた。

先ほど例のテレ朝のモーニングショーに出ていたエコノミストの方が「960万円とは決して低くない年収です」と言っていたが、そう言うのかと思って聞いた。因みに、960万円を12ヶ月で割れば何と月収が80万円となる。だが、ボーナスの制度がある我が国では12では適切でないとして、仮に賞与が合計で5ヶ月分出たとして、17で割っても56.4万円となってかなり立派な月収となる。そういう人たちにも更に手当を給付するのかと思って聞いた。

なお、このエコノミストの方は「夫婦共働きの家庭で二人とも960万円に達しない年収であれば、二人とも10万円が貰えることになってしまうのだが、可及的速やかに支給したいとなれば、今から児童手当の台帳に手を加えるとその作業に長時間を要するので、止むを得ないのではないか」とも語っていた。当方には無縁のことなので、余り集中しないで聞いていたので、正確に伝えていないかも知れない。だが、公明党はややこしいことを公約に掲げて、自民党を困惑させているのだと言っているようにも聞こえた。

*NPBのCSのファイナルステージ:
面白い現象を発見した。昨夜はまたまた両リーグの掛け持ちで見ていた。見終わって気が付いたことは連敗したマリーンズもジャイアンツも18回にわたって1点も取れていなかったという悲惨な敗戦だった。しかし、今朝になって思い当たった面白い現象があった。それはバッファローズ対マリーンズの試合では第1戦目が1対0の勝利で、2戦目では2対0だったのだ。その順番で行けば今夜は3対0で勝てることになってしまう。

一方の打撃不振だけではなく、昨夜のように珍しく失策が敗因になってしまった感があるジャイアンツは第1戦が0対4、昨夜の2戦目が0対5だったのだ。これではマリーンズと同じような敗戦の点数の傾向を適用すれば、今夜は0対6で負けることになってしまう。まさか、そうとは問屋が卸すまいが、ふとそんなことを敗戦のスコアに見出したのだった。

*小室圭氏と真子さん夫婦が:
余計なお世話だろうか。上記のモーニングショーの中で進行中の話題が中断されて「小室夫妻が14日にニューヨークに向けて出発される。真子さんのパスポートやヴィザの準備が整ったようだ」と羽鳥が報告した。それを聞いた、かの玉川徹が「この件は色々と採り上げられ報じられてきたが、もう(報じなくても)良いじゃないか」と、それ以上触れないようにしてしまった。私はそれでは話が逆だと思う。散々あーでもないこーでもないと取り上げて騒ぎ立てたのは他ならぬマスコミの方であって、我々視聴者ではないのではなかったのではないか。

何時もなら、この時間帯はこのブログの更新に懸命なところだったのだが、本日は気分が乗らないので珍しく横になってテレビの音だけ聞いていたのだった、もしかして、調子が出ないのは一昨日に掛かりつけのクリニックで受けたインフルエンザのワクチンの注射の副反応出たのかななどと思って。だが、そんなことではなかったようで、今こうやって懸命に更新に取り組んでいる次第だ。