新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

この世は意地悪なもの

2021-12-11 08:28:15 | コラム
岸田内閣が直面する課題:

岸田内閣は何とか無難に滑り出したかのようだったが、世の中は上手く出来ているというか意地悪に出来ているようだった。即ち、以下のような課題が岸田内閣の正面に静かに立ち塞がったのだった。それらはといえば「北京オリンピックを(アメリカに同調して)外交的ボイコットをするか否か」、「100万円の文書通信交通滞在費をどう処理するか」、「公明党の選挙公約だった10万円給付をどう処理するか」、「第5波が収まりかけたかと思えば、南アフリカで発生した変異株・オミクロン株への対策は」である。何れも喫緊の課題で、即断即決の必要ありと見える。

しかしながら、岸田総理はこれらの課題の何れに対しても「慎重検討中」の姿勢を崩していない。言わば「近日上映、乞うご期待」状態の儘で鋭意検討中のようだ。私には岸田文雄という政治家が慎重派なのか、優柔不断なのか、即断即決派なのか、あるいはこれら中のどれかとの組み合わせなのかは良く解らない。と言うのは、去りし総裁選挙前に突如として二階幹事長を排斥するような政策をぶち上げる果断さを見せつけた実績があるからだ。だが、この度の逡巡振りを見せられると何となく不安にさせられるのだ。

しかも、菅内閣時代から入れ替えた閣僚たちは一様に上記の課題に対して確たる意見の表明もないような感があるし、山際大志郎大臣は前任者の西村康稔氏とは違ってテレビのニュースには殆ど登場されないのも気懸かりなのだ。陳腐な言い方をすれば、岸田総理にも閣僚たちにも快刀乱麻を断つが如くに果断に課題の処理を願いたいのである。




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