新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

2016年の訪日外国人数と支出額

2017-01-30 09:48:24 | コラム
2桁の伸びを見せた訪日外国人数:

日本政府観光局が発表した2016年の訪日外国人の旅行者数の速報値では、24,039,001人と対前年比で約430万人と+21.8%の伸びを見せていた。だが、その消費額は3兆7,476億円と過去最高は記録したものの、伸び率は鈍化して+7.8%に止まった。これは所謂「爆買い」現象の終わりを示したと見られている。

その旅行者数を国別に見れば、第1位は前年同様に中国人で6,372,984人で対前年比27.6%増、2位は韓国人で5,090,308人で+27.2%だったが、これはやや意外だった。3位に台湾人で4,167,429人で伸び率が13.3%、4位には香港からで1,839,170人で+20.7%、5位に漸くアメリカ人が現れて1,242,705人で+20.3%。

6位以下は、タイ人で901,426人と+13.1%、7位がオーストラリア人で445,188人の+18.4%、8位はマレーシア人の394,237人で+29.1%、9位はシンガポール人で361,813人の+17.2%、10位はフィリピン人で347,838人で+29.6%となっていた。11位以下ではUK、カナダ、インドネシア、フランス、ベトナム、ドイツ、インド、イタリア、スペイン、ロシアで、対前年比でマイナスを記録した国はなかった。

1人当たりの旅行支出額は中国人が第2位に落ちて金額が231,504円と対前年比で△18.4%、第1位はオーストラリア人で246,866円と対前年比+6.7%を記録していた。3位に入ったのがスペイン人で224,064円だったが、これとても△1.4%、4位はイタリア人で198,001円で△2.0%、5位はロシア人の190,881円で+4.6%、7位はベトナム人で186,133円で△4.5%、8位はUKの181,795円で△13.7%、9位はアメリカ人の171,418円で△2.4%、10位にドイツ人が滑り込んで171,012円で0.0%の増減率。

11位以下はシンガポール人、香港人、カナダ人、インド人、インドネシア人、マレーシア人、タイ人、台湾人、フィリピン人、韓国人となっていた。ここでは全部が対前年比でマイナスを記録していた。なお、総支出額(単位:100万円)では中国の第1位は不変で1,475,371円で対前年比+4.1%だったのは寧ろ意外だった。2位は台湾、3位に韓国、4位に香港、5位にアメリカとなっていた。因みに、20位がロシアで10,465で+5.5%だった。

参考資料: 紙業タイムス社刊 FUTURE誌 17年2月6日号


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