新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

3月20日 その2 20年2月の中国からの訪日客は87,200人

2020-03-20 08:57:00 | コラム
矢張りこういうことだったのか:

昨19日に何気なく聞いていた何処かのテレビ局のニュースで、去る2月の「インバウンド」(くどいと言われても言って置くが、この“inbound”という単語には「訪問した外国人」という意味はない)では「中国人が87,200人で対前年比△87.9%で第5位に転落し、韓国からは143.900人で第2位ながら対前年比△79.9%」と報じていた。正直に言って、中国からの87,200人については「矢張りか」と痛感したと同時に「政府は全く判断を誤っていた。この有様では習近平主席に気兼ねをしたと非難されても仕方があるまい」と、遺憾ながら腹立たしい思いだった。甘かったのではないか。

私は全体的に訪日客が大幅に減少したことには余り関心はない。それは、この新型コロナウイルスの世界的感染の状況を見れば、減少は不可抗力だと思っているから。だが、中国からあれほどの人数が入国していれば(湖北省からの者も紛れ込んでいれば)北海道等の方々で感染者が増加したのも当然かと思わせるからだ。水際での防止作戦などあって無きが如くだったのではないか。また、韓国からのお客が激減はしたとは報じられていたが、中国よりも多く入っていたようなのも、不思議な現象かなと思ってしまう。

そこで、日本政府観光局(JNTO)の統計を検索してみた。2月の1位は台湾で220,,400人で対前年比△44.9%。2位が上記の韓国、3位は香港で115,600人で対前年比△35.5%。4位はタイで98,000人で対前年比△9.1%。5位が上記の中国、6位にはアメリカが入って74,400人で対前年比△20.8%となっていた。今や全世界で約90ヶ国が出国制限乃至は禁止としているので、3月以降はもっともっと減少することは明らかだ。即ち、2月までの政府の対中国作戦が甘かったなどと非難して済む状況にはないのだ。ウイルス制圧対策の方が数十倍も重要なのだ。


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