新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

旅先での簡単な英会話 #4

2023-10-09 07:24:51 | コラム
英語には独特の言い方があるとご承知置きを:

「ソースを取って下さい」:
解説)これを“Will you please get the sauce for me?” とは通常は言わないのが英語の面倒なところだ。勿論、このままで「ソースを取って下さい」として通用するのだ。だが、食卓では正確には “pass the sauce to me” のようになるのである。「手渡す」の意味で使われている。理屈を言えば、他動詞としてのpassを使うのだ。サッカーでもラグビーでも言う「パス」と同じだ。

ここで、もう一つの面倒な話をしておこう。それは我が国で「ソース」と普通に呼ばれているのはWorcester(shire) sauceのことなのであり、醤油(soy sauce)との対比のように使われている。またさらに面倒なことにWorcesterは「ウスター」と発音されていること。「ウヮーセスタ-」ではないのだ。さらさらに、sauceとは「食べ物にかける液体か液体状の物」のことなのだ。故に、アメリカでも何処でも外国に行って“sauce“と注文してもWorcester sauceは出てこないのだ。

二重否定(=double negative):
解説)このような言い方に出会うと一寸戸惑う。しかも、私が常に言う「下層階級」の人たちだけではなく、チャンとした会社の四大の出身者で管理職でも“Hey. Don’t say nothing.”であるとか、“He does not know nothing.”のような言い方をするのだから。

このような二重否定を使えば「何も言うな」か「彼は何も知らない」なのだが、二重否定を使う人がいて、混乱させられるので困る。使っている人の意図は「強制形なのだ」と解釈すれば良いと思う。こういう場合には前後の状態か、話の流れの中の状況で判断するしかない。

だが、貴方が自分から使ってしまうと、多分知性と教養を問われてしまうかも知れないのだ。何も英語の場合だけではないことで、言葉遣いには時と場合を心得ておく必要がある。

「スクランブルエッグにする」:
 解説)「スクランブルエッグ」はカタカナ語あり、文法的にも正しくないのだ。だから、アメリカでも何処でも”I’d like to have scramble egg.”のように注文しない方が良いのだが、勿論、これでウエイターでもウエイトレスにも通じるだろう。即ち、正確に言えば“scrambled”のように過去分詞の形にしておかないと、「卵をかき回す」だけの意味になってしまうのだ。

このように文法的に間違っていると「教養が無い」と蔑まれる危険性があるのだ。この辺りを充分に注意し留意しておく必要があるし、英語の難しい点だと覚えておくべきなのだ。しかも、実際には”eggs”と複数で言わなければならないのだ。

なお、卵料理を「目玉焼き」(=fried egg/s)で注文する時には「”over easy”と言えば黄身を上にして半熟程度であり、「カチカチに焼いて」は”over hard”になる。他には「黄身を下にして」は「sunny side down」のように気取って言う。ゆで卵は「何分で」と指定せねばならないのが面倒で、私は一度も注文したたことがなかった。

「~はありますか」:
解説)「~」のところは商品か商品名を意味していると思って頂きたい。これは買い物に行って在庫の有無乃至は取り扱っているかを尋ねている表現だと思って頂きたい。この場合に日本の教育で育ってきた方々は、”Do you have a pair of very small size shoes?”のように”have”を使う。だが、アメリカ語では”Do you carry a pair of Nike shoes?”のように”carry”を使うのが一般的のようだ。

何故そうなるのかを私なりに分析してみれば「~の在庫を持っている」は、”We carry heavy inventory of California rice.”のように在庫はcarry するものなので、haveは使わないのだと受け止めている。なお、余計なお世話になるだろうが、”have”で十分通用するのだが、”carry”を使う方が熟練しているように聞こえて格好が良いような気がする方は、一度お試しあれ。

余談だが、我が国の小売店には店頭に屡々”Price down”と表示されているのを見かける、あれは日本語。”price”は”reduce”か”discount”と言うのが普通である。故に、値切ろうと思って”Price down.”と主張しても通用するか否かは保証の限りではない。私は値切るのは余り得手としていなかったが、”Give me some discount from this tag price.”のように言った覚えはある。私はアメリカには値切る文化は余り普及していないと思っている。

「キャウ」(=cow)は下品?:
解説)これも余談の部類に入るかも知れない発音の話。アメリカ語の発音は微妙なものが多く、我が国の学校教育で育った方を悩ましている。私が屡々引用する日系人でワシントン大学のMBAのBJ氏の奥方は(好ましくない表現かも知れないが)白人だった。彼女は夫の赴任先の東京で英会話の家庭教師を依頼されたそうだった。1970年代のことだった。

奥方が”cow”を何気なく「キャウ」と発音したところ「そんな下品な発音をする人に教えられたくない」とばかりに、即刻契約を解除された由。BJ氏夫妻は苦笑いするしかなかったとか。今ならば「大統領様だって”council”をキャウンスル“とおっしゃる」と言えただろうに。このような発音はアメリカでは普通なのだが、慣れていなければ戸惑うだろう。

 さらに、アメリカ人たちのこのような発音の例を挙げれば、”counter”などは”t”を省いて「カウナー」か「キャウナー」と発音されることが多い。だが、Oxfordには「アメリカ式」として「カウナー」の発音記号が載せられている。また、”twenty”も屡々「トウエニー」と聞こえるように”t”を抜かすことがある。私は今日までに日本人がこのような余り上品とは言いがたい発音を、native speakerたちがするからと言って。無闇に真似をするべきではないと、多くの方に説き聞かせてきた。何時も正確に「トゥエンティ-」と発音できるように“t”の発音に慣れ親しんでおいてほしいのだ。

なお、今回は2005年9月17日に発表した「旅先での簡単な英会話 #2」を未だお読み頂いていることに有り難く感謝して、加筆訂正したものである。

10月8日 その2 ジャイアンツの原辰徳監督が退任した

2023-10-08 10:36:59 | コラム
原辰徳監督の退任についてジャイアンツ嫌いの見方:

簡単に言えば、あの監督の顔を見ないで済むようになるのは歓迎だ。彼の退任の挨拶を聞いて不思議だと感じたことがあった。それは「阿部慎之助に後事を託すると決めた」と言ったこと。如何に彼が全権を勝ち取った実質的にGMであったにせよ、次期監督まで決める権限を獲得していたのかという疑いである。傲慢に過ぎるのではないのかな。決めたのはオウナー職の山口氏ではないのだろうか。

次に取り上げるのが阿部慎之助新監督。「常勝巨人軍」とされていると言っていたが、それは傲慢とまでは言わないが、思い上がりだろう。原辰徳が2年かけてバラバラにしてしまった「ジャイアンツを全力で再建して、あるべき姿に戻します」辺りが挨拶としては適切だったと思う。原監督は新旧交代を目指していたのか、FAの古手を買ってきてその連中の熟練度に頼るのか、指揮する方針が混乱していたから、勝てなかったのではないか。例えば、松田宣浩まで買ってきたのには驚く前に呆れた。

阿部慎之助は二軍監督になったかと思えば、旧世代の(時代遅れの)指導方針である「千本ノック」式な鍛え方をするとか、失敗をした者たちに罰走を課したとか報じられていた。この程度の考え方で監督になったら、どうなってしまうかは考えるまでもないこと。指導者になると、自分が育った方式に拘泥する傾向があるものだ。今や時代が違うのだ。MLBに行ってあれほど大成長を遂げた大谷翔平に「近代的トレーニングとは」と聞いてくれば良いのではないか。

パシフィック・リーグを見れば、バッファローズでもホークスでも150kmの速球を投げる投手が何名も育っている。ジャイアンツに150km投手が何名いるかを考えているのだろうか。あのホークスに日本シリーズで2年続けて4連敗した結果から何も学んでいなかったように思えるが。

敢えて言うが、当方は阿部慎之助という捕手のリードは、とても一級品とは評価できないと思って見ていた。後継者だったはずの大城卓三を重用した原監督は、2年連続でCSを逃している。この二人の捕手は見事なホームランを打ってみせるように打力は優れていたが、それは捕手の本分ではあるまい。阿部新監督がその打力通りの力量を指導者として発揮できるか否かに、焦点が絞られるのではないか。


「ジャニーズ事務所」が無くなるそうでホッとしている

2023-10-08 07:21:45 | コラム
実は「ジャニーズ」がJohnnyの所有格とは知らなかった:

お恥ずかしながら、ジャニーズの「ジャニー」と表記されているのがJohnの愛称(ニックネーム)であるとは、つい最近まで知らなかった。それはJohnの発音は「ジョン」で、「ジャン」だとは夢にも考えていなかったからだ。そんな具合だから、journey即ち「旅行のことかな」くらいにしか考えていなかった。であるから、その昔に流行っていた「ジャニーギター」も「旅のギター」の歌かなと思っていた。

私は英語の発音については、アメリカ式に”o“は「オ」よりも「ア」とする一派に属していたのだが、Johnが「ジョン」よりも「ジャン」に近いとは考えたこともなかった。慌ててジーニアス英和で確認したが、矢張り「ジャニー」だったし、OxfordにはJohnそのものが載っていなかった。また、Webster’sにはJohnnyは「ジャニー」とハッキリ表示されていた。

思い起こせば、20年以上もアメリカ人の中で過ごしていても、不思議なほど周囲にJohnがいなかったので、「ジャン」と発音されている人に接する機会は非常に少なかった。また、我が社の9代目のCEO、John Creighton氏の愛称はJackだった。

この度の故ジャニー喜多川の性加害問題のお陰というか、為というか知らないが、Johnnyの発音が「ジャニー」だと確認したので、自らの不明を恥じることになってしまった。日頃から英語の問題を論じてきた者としては、ニュースなどでジャニーズやジャニーズ事務所が取り上げられているのを見聞きする度に「知らなかったこと」を恥じ入っているのだ。あの社名の掲示が取り払われて「良かった」と、妙なところでホッとしている次第だ。

悪あがきのように揚げ足を取ってみれば、世間には有名なウイスキーのJohnny Walkerがあるが、これは長い間「ジョニーウオーカー」と表示されてきていたし、Johnny guitarは「ジャニーギター」とされていた。同じJohnnyが二通りの表記だったのだ。故ジャニー喜多川のお陰で英語の発音というのは厄介なものだと、あらためて認識させられて勉強になった。


女子サッカーがアジア大会で優勝した

2023-10-07 08:09:36 | コラム
我が代表はDPRKを1枚のイエローカーだけに封じ込んで優勝:

このところ、あの消えゆく事務所とアジア大会しか話題がなきが如きだったかも知れないが、昨夜は女子サッカーが宿敵のDPRK代表を退けた決勝戦の話題は是非とも取り上げておきたいのだ。

試合開始前に並んだ選手たちの顔を初めて見て寧ろ驚いたので、誰一人として知った顔がいなかった。名前でも塩越だけはW杯で健闘した「なでしこ」の一人だったので承知していた。監督自身が「好みで選んだ」と言ったそうで、寄せ集めであるとアナウンサーも言うほど見知らぬ者たちばかりの代表ティームだった。

何分にもDPRK代表が韓国との準決勝では乱暴狼藉の闘志を露骨に見せて圧勝していたので、我が方にもあの「ルールの域を超えた」無茶苦茶な戦法で来られたら大変だという思いにとらわれていた。何分にも我が国のサッカーは、過去には国際大会に出場する度に「フェアープレー賞」を獲得してきた「清く正しく美しいサッカー」に専念してきたのだから、何処までDPRKの反則を犯してまで勝とうとする闘志に対抗できるかと不安だった。

だが、意外にもDPRKは全くその「過剰な闘志」を見せることなく、食糧難だと報じられている国で、どのようなトレーニングで強靱な体力を養ってきたのだろうかと思わせられたほど良く動き、鋭い寄せで我が方の動きを封じ、こぼれ球を奪い取り、正確且つ鮮やかなパス回しで攻め上がって、我が方を圧倒するかのようだった。全く得意とする危険な当たりは見せてこなかった。これでは話が違うのではないかと感じていた。

だが、我が「寄せ集め集団」は大したもので、前半10分に中盤で鮮やかな相手ディフェンスの裏を取ったパスを左サイドに流し、それを駆け上がってきた中島はGKが出すぎているのが見えたのか、戻りきれずにがら空きになっていたゴールに基本通りに右足で鮮やかに蹴り込んで「アッと」という間の先取点となった。守りからの見事なカウンターパンチだとでも言えるだろう。

前半の終わり頃にゴール前の混戦から漏れたボールを、そこまでに11点も取ってきたとアナウンサーが教えてくれたポイントゲッターに蹴り込まれて同点にされた。過剰な闘志を見せなくても点を取ってみせられたので、やや不安になった。だが、押されまくっていても前半を1対1で終わることが出来たのは良い出来だったと評価していた。

DPRKはパス回しも正確だったし、縦一発的に攻め上がってくるのは一寸脅威に感じていた。しかしながら、意外なほど「決めに行く形」が出来ておらず、解説の福田正博が指摘していたように力任せの「やや無理筋」で「不正確」のロングシュートとミドルシュートを多発する傾向が見られたので、我が方は失点の危機から救われていた。

申し訳ないことに氏名を失念したが、高校生のディフェンスバック(フットボールでの名称)が献身的にDPRKの猛攻を防いでいたのが良かった。解説の大竹七未さんも「なでしこの人たちも安閑としてはいられないだろう」と賞賛したほどで、私は若かりし頃の冨安健洋の強さを思わせられていた。

後半に入ってからはCKからや、見事な判断でのミドルシュート、千葉が単独でペナルティーエリア内まで持ち込んでからGKの頭上を脱いで4点目とするなど攻め続けて、DPRKの組織的ではない攻め上がりを不発に終わらせていた。4対1ほどの得点差がでるとは予期していなかったが、あの数少ないチャンスをものにしたオフェンス力と、DPRKの力感溢れるオフェンスを1失点に抑えた守備力を褒め称えたかった。

案じていた「過剰な闘志の表現」は後半に一度だけ現れて、僅か1枚のイエローカーに終わったのも意外だった。だが、私が思うのは「もしかすると、DPRKは韓国との試合だけには止むに止まれず、命じられた通りの要らざる敢闘精神を発揮するのではないのか」なのである。彼らは対戦相手次第で戦法を使い分けていると見た。

この大会用に緊急で集められた顔ぶれでも、短い間にティームとしての纏まりが出来て、攻守共に形が整っていたのは、選手たちの努力も褒め称えたいのだ。それに加えるに、優勝するまでの次元にまで高めていった監督さんの指導力にも心から敬意を表したい。本日は男子が韓国代表と優勝を争うが、女子に続いて宿敵を圧倒することを期待して終わる。

なお、お断りしておくと、私はこの大会もオリンピックも「世界のメダル獲得選手権大会」ではないと認識しているので、「金メダル」だの何のという表現は一切使わない。

10月6日 その2 アジア大会女子サッカーの決勝戦

2023-10-06 16:46:49 | コラム
時間が許せばご観戦を:

今夜、サッカーでは女子の決勝戦が対DPRKであります。先ほどTBSの「ひるおび」で録画を見たところ、彼らは韓国と日本が相手の時に危険な反則を乱発する乱暴狼藉の限りを尽くすようで、イエローカードを沢山出されていました。常識では考えられない反則行為を当たり前のようにしていました。だが、それ以外の試合ではイエローカードが殆ど出ていないのです。

私は問題の一端は審判にもあると思っています。彼らが何かを恐れず、(報復?)を怯えずに、ビビルことなくレッドカードを出せるか否かでしょう。男子の日本との試合でも、絶対にあってはならないことである「靴の底を見せ、脚を高く上げて」平気で当たっていました。これは非常に危険であり、一発退場になっても不思議ではない行為。

また、日本の2点目のPKになった時には、GKが飛び出して日本のFWが突っ込んだところに手を出して倒していました。これもレッドカードものでしたがイエローカードに止めていました。でも、そこで得たPKが決勝点になりました。

女子も同じように当たっていくのですが、これまでの録画を見ると「その気」になって当たっていました。解説の福田正博は「監督から当たれとの指示が出ていなければ、あの反則に取られる当たり方はしない」と言っていました。その通りでしょう。もしも、今夜時間が許し興味があれば、是非とも観戦して遠くから応援して下さい。

我々の若かりし頃の昭和の時代にも「削りにいく」という言い方がありました。だが、全くあそこまでの怪我をさせてしまうような当たり方をしようという意味ではなかったのです。精々、ボールをキープした相手に抜かれてしまった後で、反則と取られるかどうか微妙な形で足を引っかける程度。

専門家の解説ではDPRKではサッカーが国技のように扱われているそうで、優勝すると金正恩から賞品に豪華なアパートが貰えるとか。ということは、選手たちはそこまで行けずに敗退してしまえば、如何なる処罰が待っているかを心得ているので、必死になって退場覚悟?で、反則を犯してでも勝ちに行くのでしょう。因みに、韓国の若い選手たちは競技によっては、優勝すると兵役免除というインセンティブがあるそうです。

女子の代表選手たちが無事に優勝で出来ると良いと願っています。