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北朝鮮の核問題に、懸念を表す地域の国々

2006-04-15 | ラジオ

インドネシアのユドヨノ大統領は地域の安全強化に付いて話し合うため、
北朝鮮の金正日総書記をジャカルタに招待した。
一方、金正日総書記はこの招待を受諾し、ユドヨノ大統領を北朝鮮に招
待したいとの意向を示している。
これに関連してロシアの声、評論委員は次のようにコメントしている。

ユドヨノ大統領と金正日総書記の両国への相互訪問は、何よりも北朝鮮
との友好関係を発展、強化させると共に政治分野そして経済分野におけ
る地域の動きに、北朝鮮をよりダイナミックに引き込んでいくことに双方が
大きな関心を持っていることを示すものだ。

現在、北朝鮮の核問題をめぐる情勢が、事実上行き詰まり状態となってい
ることは、各国に深い懸念を呼び起こしている。よく知られているように行
き詰まりの原因は、アメリカと北朝鮮の意見の相違である。
この数ヶ月アメリカ政府はドル札を偽造し、外国の銀行を通じて、年間10
億ドルを上る資金援助を行っているとして、北朝鮮を非難し北朝鮮への圧
力を強めている。

とりわけ中国マカオの銀行の一つが、北朝鮮から偽札を含むドルを受け取
ったと言われている。
アメリカは今から少し前に、北朝鮮の一連の銀行やの企業に対し、経済制
裁を導入した。同時にアメリカ政府は、この事件に注意を払うことなく協議
を継続するよう呼びかけている。
しかし当然のことながら、北朝鮮はこうしたアプローチには反対の立場を示
しており、北朝鮮に対する政治的な制裁や制限を完全に撤廃するよう求め
ている。

中国の北京で開かれた北朝鮮と日本との協議の中で、北朝鮮代表団のソ
ン・イルホ代表は、こうした北朝鮮の立場を改めて確認している。
一方日本は、北朝鮮とアメリカの立場を調整するため、仲介役としての役割
を担う用意があると表明している。
こうした日本の提案に対し北朝鮮は、これを肯定的に受け止める姿勢を表し
ているが、アメリカの立場はまだ明らかになっていない。

いずれにしても必要不可欠なのは、現状を打開するための道を模索すること
である。なぜなら6カ国協議が協議と直接関係無い問題によって、凍結となる
ことは極めて遺憾としか言えない。
北朝鮮―米国務省担当官の交渉秘録

中央公論新社

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2月10日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル