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国連のミャンマー問題への取り組み

2007-11-24 | ラジオ
国連のパン・ギムン事務総長は、政治的混乱の続くミャンマーに付いて声明を
表わし、政府与党側と共に国連の仲介の下での和平協議に入る用意があると
発言した。
この話題に付いてシアの声の政治評論委員は、次の様に解説している。
パン・ギムン事務総長の今回の発言は、ガンバリ特別顧問のミャンマー訪問終
了後明らかにした。
ガンバリ氏は二度目となった自身の訪問の中で、ミャンマーの軍政指導部及び
野党派指導者のスーチー氏双方と会談している。
観測筋はガンバリ氏の取組みにより、ミャンマー当局が野党側と向き合う用意が
ある姿勢を見せることになったと評価している。
パン・ギムン事務総長は意義や内容のある対話、さらに決まった期限内に具体
的な結論を導くことを、期待させるようなプロセスが始まっていると語り、さらに当
局がここ数年来初めて国連人権理事会の法律家ピニェイロ氏の入国を許したこ
とも指摘している。

国連人権理事会で報告書作成に当たっているピニェイロ氏は、すでにミャンマー
入りし政府或いは仏教の宗教指導者と会談したほか、先日の騒動に僧侶が巻き
込まれた僧院やその2箇所また収容所1箇所を視察している。

一方野党側は指導者のスーチー氏は、すでに政府側と協力する用意がある姿勢
を明らかにしている。
スーチー氏は労働次官が、野党側との連絡役として任命されたことなど、政府側
の取り組みを歓迎し、同士との初会談が建設的なものとなったことを強調、さらに
今後の交渉定期化を求めた。
スーチー氏の自宅軟禁は続いているものの、最近自身が書記長を務めている国
民民主連盟幹部との会談も行なわれ、その後に出された声明では国内の沈静化
プロセス開始に当たって、現実的な展望が開けたと述べている。

また政府側も2003年に国連の仲介で採択された、段階的民主化プラン・ロードマッ
プで取り決められた義務を、100%履行していく用意があると発表している。
ロードマップの重点項目は大きく分けて3つ、領土保全、国民の妥結の強化、主権
の保障となっている。
またミャンマーを安定、平和、平穏、法と秩序が守られる発展した国にするため政
治、経済、社会の3分野でそれぞれ4つの目標が示されている。

ミャンマーの民主化プロセスを支持しているのは国連だけでない。同国の加盟する
ASEAN、中国、インドそしてロシアも支持している。

ビルマとミャンマーのあいだ―微笑みの国と軍事政権

瀬川 正仁
凱風社


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11月14日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル