ユーロ圏の危機は戦略的重要なロシアとの相互関係の発展や、トルコのEU加盟など本質的に政治面での改善が進んで初めて回復が可能である。
これはシュレーダー前ドイツ首相が、ドイツの新聞ウェルトのインタビューに応じたなかで述べたものだ。
尚、このシュレーダー前首相は今、ロシアとヨーロッパを繋いでいるガスパイプラインを運営する、ノルドストリームAGのオブザーバー評議会の責任者を務めている。
ドイツのシュレーダー前首相はロシアとドイツ、およびEUとの戦略的互恵関係構築を一貫して支持している事で知られている。
EUがロシアへのエネルギー依存を深める事を危惧する、一連のヨーロッパの政治家達は、彼への批判を弱めていないが、氏の立場は変わっていない。
シュレーダー前首相はヨーロッパはロシアとより密接に協力してのみ、発展のために必要不可欠かつ必須の前提条件を手にできると確信している。
そうして初めてヨーロッパは中国を筆頭とした、アジアそして危機の後徐々に、その力が復活しつつあるアメリカと競争できる、というのがシュレーダー氏の考えかただ。
とはいえ、はり(※「はり先ず」???)先ずヨーロッパがすべきは、(???)経済政策の調整だと思われる、
ロシアのヨーロッパ研究所の研究員を務めているボルコ氏もそう考えている。
「現在、欧州会議、ユーロ圏会議と言ったものはあるが、経済政策は通貨政策と違って統一されておらず調整もなされていない。それ故ギリシャやスペイン、イタリアなどで起きたように、通貨政策の規律が乱されるような状況が生じるのだ。その事でユーロ圏全体が苦しんでいる。問題は欧州委員会やユーロ圏会議の権限拡大にあるのではないだろうか」
また研究員は、次のように続けている。
「ロシアとの今後の協力やトルコのEU加盟について言えば、これは大きな疑問だ。
ロシアやトルコが加われば、私たちには共通の経済空間や自由貿易ゾーンが生れ、サービスや資本、人の移動も自由になるだろう。2003年にそうした考え方が提起された。
その後は共通の外交政策また安全保障空間へと考えは広がっていく。しかしそれは限りなく先のことのように思われる。
何故なら事実上、彼らの側、ヨーロッパのサイドには共通の強力な政策がないからだ。
協同責任に基づく個別の行為はもちろんあるものの、EUには体系的で全体的な対外政策や安全保障政策はない」
研究員は、このように指摘している。
ドイツのシュレーダー前首相はEU政府を市場や相場師、また低級な新聞の人質になっていると例えを挙げて指摘し、定期的に批判を続けている。
シュレーダー氏は20世紀最大の地政学的なプロジェクトであるEUが、必ずや維持すべきだとする一方で、統一ヨーロッパの運営システム近代化を訴えているが、その際、国際政策の調整システムがヨーロッパにはプラスには作用しておらず、ロシア、インド、ブラジル、中国のようないわゆるBRICsの国々のような、あ、国が新興国が益々大きな重みを持つようになっている事を認めている。
そうしたコンテクストの中でヨーロッパの人々はロシアを、物質的な幸せや雇用先を保証し得るエネルギー領域での着実なパートナーと捉えている。
つまりこれはロシアがヨーロッパにおける、安定と安全保障のためのしっかりとしたパートナーだと見なされている事を意味しているのではないだろうか。
12月7日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
これはシュレーダー前ドイツ首相が、ドイツの新聞ウェルトのインタビューに応じたなかで述べたものだ。
尚、このシュレーダー前首相は今、ロシアとヨーロッパを繋いでいるガスパイプラインを運営する、ノルドストリームAGのオブザーバー評議会の責任者を務めている。
ドイツのシュレーダー前首相はロシアとドイツ、およびEUとの戦略的互恵関係構築を一貫して支持している事で知られている。
EUがロシアへのエネルギー依存を深める事を危惧する、一連のヨーロッパの政治家達は、彼への批判を弱めていないが、氏の立場は変わっていない。
シュレーダー前首相はヨーロッパはロシアとより密接に協力してのみ、発展のために必要不可欠かつ必須の前提条件を手にできると確信している。
そうして初めてヨーロッパは中国を筆頭とした、アジアそして危機の後徐々に、その力が復活しつつあるアメリカと競争できる、というのがシュレーダー氏の考えかただ。
とはいえ、はり(※「はり先ず」???)先ずヨーロッパがすべきは、(???)経済政策の調整だと思われる、
ロシアのヨーロッパ研究所の研究員を務めているボルコ氏もそう考えている。
「現在、欧州会議、ユーロ圏会議と言ったものはあるが、経済政策は通貨政策と違って統一されておらず調整もなされていない。それ故ギリシャやスペイン、イタリアなどで起きたように、通貨政策の規律が乱されるような状況が生じるのだ。その事でユーロ圏全体が苦しんでいる。問題は欧州委員会やユーロ圏会議の権限拡大にあるのではないだろうか」
また研究員は、次のように続けている。
「ロシアとの今後の協力やトルコのEU加盟について言えば、これは大きな疑問だ。
ロシアやトルコが加われば、私たちには共通の経済空間や自由貿易ゾーンが生れ、サービスや資本、人の移動も自由になるだろう。2003年にそうした考え方が提起された。
その後は共通の外交政策また安全保障空間へと考えは広がっていく。しかしそれは限りなく先のことのように思われる。
何故なら事実上、彼らの側、ヨーロッパのサイドには共通の強力な政策がないからだ。
協同責任に基づく個別の行為はもちろんあるものの、EUには体系的で全体的な対外政策や安全保障政策はない」
研究員は、このように指摘している。
ドイツのシュレーダー前首相はEU政府を市場や相場師、また低級な新聞の人質になっていると例えを挙げて指摘し、定期的に批判を続けている。
シュレーダー氏は20世紀最大の地政学的なプロジェクトであるEUが、必ずや維持すべきだとする一方で、統一ヨーロッパの運営システム近代化を訴えているが、その際、国際政策の調整システムがヨーロッパにはプラスには作用しておらず、ロシア、インド、ブラジル、中国のようないわゆるBRICsの国々のような、あ、国が新興国が益々大きな重みを持つようになっている事を認めている。
そうしたコンテクストの中でヨーロッパの人々はロシアを、物質的な幸せや雇用先を保証し得るエネルギー領域での着実なパートナーと捉えている。
つまりこれはロシアがヨーロッパにおける、安定と安全保障のためのしっかりとしたパートナーだと見なされている事を意味しているのではないだろうか。
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12月7日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル