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MD問題から逃れ続けることはできない中国

2011-12-30 | ラジオ
ロシアのパトルシェフ安全保障会議書記は、ロシア紙・論拠と事実からのインタビューに答え、ロシアはアメリカのミサイル防衛システムがイランと北朝鮮を対象としたものではなく、ロシアと中国に向けられたものであることに疑いを持っていないとの考えを表した。
アメリカは自国のMDシステムの世界的配備について、イランと北朝鮮のミサイル核脅威が主な原因だと発表している。これはロシアとアメリカ関係において深刻な問題となった。意見の相違は対話によって解消できたと(?)が、(???)かった。

パトルシェフ氏はロシアの専門家らが研究した結果、MDに関するアメリカの論拠は、こじ付けあることが明らかとなったと述べ、アメリカのMDシステムはイランと北朝鮮ではなく、ロシアと中国を対象としたものであることが明白となったと伝えた。
今後ルーマニア、トルコ、ポーランドに配備されるMD関連施設およびアメリカ海軍のロシア沿岸部への配備は、疑いなくロシアの戦略的核ポテンシャルに脅威を与えることだろう。
そのためロシアはアメリカとNATO側から、アメリカの欧州MDがロシアを対象としたものではないとする、法的な保障を得る必要があると考えている。

ロシア戦略ロケット軍のエシン元参謀長は、アメリカの同様の戦略はアジアでも実現化されており、それはまず中国を対象としているとの考えを表し、次のように語っている。
「アメリカは新たな防衛システムスの装備で日本を援助している。これは北朝鮮だけでなく中国にとっても脅威を与えている。
アメリカがアラスカとカリフォルニアに配備した、大陸間弾道ミサイルの防衛を目的とした迎撃ミサイルは、中国の安全保障に脅威を与えている。何故なら中国のミサイルポテンシャルは極めて乏しく、ミサイル攻撃を受けた場合に報復攻撃ができないからだ」
元参謀長は、このように話している。

中国はアメリカのMDシステム配備を無視することができなかった。中国は地上基地のミサイル数を増加し、移動式大陸間弾道ミサイルなどを配備している。
多くの学者および外交官たちは現在、中国がMDに関する対話に参加する時が訪れたとの考えを表している。
だが中国政府は現在のところ、そのような対話には参加しない意向を示している。
尚、ロシアの高名な政治学者ルキヤノフ氏は、アメリカのMDはロシアよりも中国にとって、より危険なものだとの考えを表している。
中国の軍事力はロシアと比べて著しく劣っている。中国はMD対話から逃れ続けることはできないだろう。MD対話への中国の参加は、その対話の内容に大きな影響を与えることだろう。

(?)は電波が弱く聴き取れず
(???)は女性アナウンサーが何を言っているのか不明

12月15日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル