本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

就業とプロフェッショナリズム:松山情報発見庫#161

2005-05-07 00:00:00 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
『Works No.69 育て!ビジネス プロフェッショナル』
一人ひとりが仕事にプロフェッショナリズムを持って働くこと。
そのことが意外に一番日本の国力を底上げするための早道かもしれない。
今回のワークスでは、そのプロフェッショナリズムというものがどのように、組織の中における個人において深化していくのかということ。
また、そのプロフェッショナリズムはどのような要素からなるのかということをさまざまな調査、インタビューから分析している。
今回のワークスの研究が興味深いのは、江戸時代からの歴史の中から日本におけるプロフェッショナリズムというものを洗い出し、現在の日本的といわれる組織運営の中でそれをどう醸成させ、組織の活力強化に結びつけるかということを実践可能なレベルまでに落とし込めている点だ。

プロフェッショナリズムを構成要素は、(詳しくは本書を参照されたい)
対人的、対自己的なものからなる基礎力と各自の所有するプロスキルと、それをプロと意識するプロ意識というものからなる。
詳しく分けるとプロフェッショナリズムというものはさらに3つに分かれる。今回はそこには触れないが、そのプロ意識というべきものがどのような深化していくという点は、大変興味深い。
まず、プロフェッショナリズムのスタートとなるのが、以前から私もそう思っていたことではあるが、就職である。

多くのプロとして活躍されている方が、就職の段階でなんとなくではあるが、その方向性を決めている。これがいわば、プロフェッショナリズム深化の1段階目の自己概念としての段階。
そして、この段階をさらに深めるために、プロ意識のあるものは、仕事に必要な専門技能を身につけ、さらには自分なりの哲学を確立させていく。
そしてプロフェッショナリズムの完成段階とも言うべきが、他者認知というべき段階だ。
1,2の段階を経て深まっていったプロ意識というものがその個人の中で深化し個性へと発展し他者からもプロと認められる段階だ。

このような感じでプロフェッショナリズムは深まっていく。
だからこそ、就職を控えた段階で自分が何のプロになるかという意識をおぼろげながらも持つということが大切になってくると思う。
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