ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

フランス版「シュトレン」を食べてみる

2017-12-18 15:38:49 | 甘いもん
「シュトレン」ネタ、また続きます(笑)

昨日紹介した、フランスで買ってきた「Gateau de Noel」を食べてみました。



断面はこんな感じ



表面は粉砂糖に覆われています



レーズン(27%)、オレンジピール、レモンピールが混ぜ込まれています。
ケーキというよりも、パンに近い食感でした。

カロリー高そうですが、389kcal/100g。
この塊が500gで、食べる時は1cmほどにスライスしますから、一切れならセーフ?(笑)




フランスで買ったので、名前は「Gateau de Noel -クリスマスのお菓子」となっていますが、フランスでクリスマスのお菓子というと、クリスマスプディング、シュトレン、ジンジャービスケット、チョコレートのビスケット、アルザス地方のBredeleと呼ばれるサブレ菓子((petits gâteaux alsaciens) などがあるようです。

12月が近くなると、フランス各地で「シュトレン」の姿はよく見ましたから、ドイツ菓子の「シュトレン」もフランスで一般的なんですね。

フランスのクリスマスケーキとしては、日本では、薪や切り株の形をしたバタークリームのケーキ「ブッシュ・ド・ノエル - Bûche de Noël」がおなじみでしょうか。



シュトレンは、キリストが降臨するのを待つ「アドベント」と呼ばれる期間(11月30日から最も近い日曜日から始まる4週間で、2017年は12月3日から12月24日)に、少しずつスライスして食べるお菓子です。
キリスト教最大の行事であるクリスマスを迎えるにあたり、シュトレンを少しずつ食べながら、クリスマスを待ちわびたのでしょう。

今、日本市場で「シュトレン」が急激に増えていますが、メーカー、菓子店が、こうした由来をわかった上で作り、販売しているのでしょうか?

クリスマスは大きなビジネス市場とはいえ、カナ表記(「シュトーレン」表記が相変らず多いこと)の件も含め、売れるものに単純に群がる日本人に疑問を感じずにいられません。


コメント
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