ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

梨の「菊水」を知っていますか?

2008-09-08 17:30:26 | おいしい食べもん
先週、「菊水」 (きくすい)という名前のに出会いました。

この時期、ほぼ「幸水」は終わっていて、次の「豊水」が出ているので、当初は豊水だけを買うつもりでしたが、この「菊水」を見かけたら、どうしても味を確認してみたくなり、豊水ともども入手しました。



左が菊水で 右が豊水です

並べると、まず「色」の違いが目に付きます

菊水「20世紀」を改良した青系の梨。

そして、驚いたことに、最もポピュラーな「幸水」の親の一方とのこと!

幸水より菊水の方が先に生まれていたんですね・・・
でも、今は、子供の幸水の方が主流になり、菊水を栽培しているところは少ないようです。



肝心の梨の味ですが、
キメの細かさ、みずみずしさは幸水とよく似ています。
しかし、酸味が幸水よりもやや強めなので、これが幸水の開発につながっていったのかもしれません。


たしかに、幸水は私も一番好きです。
でも、菊水は甘さと酸味のメリハリがしっかりしているし、豊水にはないキメ細かさがあるので、豊水との比較なら、私は「菊水」の方が好みです

値段は、豊水よりもやや高めでした。

でも、なかなか出会えないと思うので、幸運にも見かけたら、ぜひお試しあれ 


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2 コメント

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Unknown (梨屋さん)
2009-08-21 09:57:08
菊水梨で検索してたどり着きました。菊水はとても美味しいですから、
私も見かけたら買いたいくらいですよ。

実家が梨を作っているので菊水は良く知っています。
今では幻の梨になってしまいましたね。
幸水が生まれた背景なんですが、いくつかあります。
菊水はとても美味しいんですが、とにかく「手間がかかる梨!」
なんです。何しろ実が成長して収穫に至るまでに2度も
袋かけするわけですから。
そこで、美味しい菊水と、収穫が早くて手間もかからない赤梨の
早稲幸蔵(わせこうぞう)を掛け合わせて幸水が出来たと言うわけです。
幸水の幸は早稲幸蔵の幸、水は菊水の水なんです。この奇跡の梨
とも言える幸水の誕生で、それまでたくさんあった梨の品種は
一気に消えていきました。何しろ手間がかからず美味しくて、
夏の盛りの需要期に収穫されるのですから、まさに理想の梨です。

梨の話のついでですが、あきづき梨ってご存知ですか?
こちらは豊水が片親、もう片親の両親(お爺ちゃんお婆ちゃん)が
幸水と新高です。味は幸水・豊水のいいとこどりのような感じです。
豊水の次に出てくる品種で、幸水・豊水以来の期待の新品種です。
美味しいですから見かけたら食べてみてくださいね。
返信する
梨の季節です (まゆ@管理人)
2009-08-21 22:37:16
梨も色々な種類が出ているんですね。

「あきづき梨」は知りませんでしたので、
注意して見てみようと思います。
返信する

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