ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

マイセン磁器美術館を訪ねて

2008-04-24 17:53:17 | お出かけ&旅行
実は密かに「コーヒー&ティーアドバイザー」の資格も持っている私(笑)
器にはもちろん大いに興味はありますし、世界屈指の磁器の里マイセンに行くからには、ぜひ本物のマイセンを見なければ!です


日本や中国が早い時期から「磁器」の製造に成功していたのに対し、ヨーロッパでは、薄手で真っ白く、爪で弾くとチンと音のする磁器をなかなかつくることができませんでした。

そのため、日本や中国から入ってくる磁器はとても貴重で、ザクセンのアウグスト強王(以前、ドレスデンに立つ彼の像を紹介しましたね)はそれらのコレクションに勤しみ、ついには専用の宮殿まで建ててしまったほどの入れ込み振りでした。

そして、自分でもつくりたい!と、化学者のベドガーや絵付師のフンガーらを軟禁しながら、1710年にマイセン窯で白磁づくりを成功させたのです。


つまり、ヨーロッパで初めての磁器はマイセンで誕生し、しばらくはその秘法が外部に漏れないようにされていましたが、マイセンから抜け出た職人が他国に抱えられるようになったりして徐々に磁器の製造技術がヨーロッパに広まっていった、というわけです。




さて、長い前置きはこれくらいにして・・・
この日、夜のディナーの時間までにはだいぶ時間があったので、ヴィンセンツ・リヒターのアネットさんにワイナリーから「磁器美術館」まで車で送ってもらいました(約10分)。




ここの正式名称は
「Staatliche Porzellan-Manufaktur Meissen GmbH」(国立マイセン磁器製作所)で、陶磁器博物館、展示ホール、見学用工房、レストラン、カフェ、ショップなどが入っています。

レストランは午前11時から、カフェは朝9時から営業していて、博物館の入場料を払わなくても利用できます。


レストランのメニュー。セットメニューは24ユーロ。


入場料は、工房の見学を含むかどうかで違ってきます。
私は展示物の見学のみにしましたが(たしか8ユーロだったような?)、工房見学のコースを選ぶと、職人さんが作業しているところを説明付きで見ることができます(各国語が用意されているようです)。

また、自分で絵付けをしたりするセミナーなどもあるので、時間に余裕がある人は体験してみるのも面白いのではないでしょうか。

展示物は実にたくさんあり、ひとつひとつ眺める度に、ほ~とため息が出てしまいます。器だけでなく置物や人形などもあり(小さいものから大物まで)、かなり楽しめる内容になっています。

ホント、この美術館はマイセンの必見スポットのひとつです



この写真は、昨年のドイツ統一記念日の駐日ドイツ大使館でのショット。
職人の方が絵付けを披露してくれました




ショップでは、う~ん、やっぱりいいお値段!という本物のマイセンが多種多様ありましたが、お得な「B級品コーナー」もあり、ちょっと難点があるものが少し安く売られていました。B級品といっても、よーく見ても違いがよくわかりませんでしたが・・・
上の品物は、1枚がだいたい150~250ユーロくらいでした。600とか700、800ユーロなんていうものもたくさんありました。



美術館の前のバス停
ここからレストラン「ヴィンセンツ・リヒター」までは徒歩で約10分ほど



美術館の前の立派な建物(住まい?)



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