ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

クリスマスのミュスカ

2007-11-28 15:19:07 | ワイン&酒
昨日は都内で、世界のビオ生産者の集まるイベントがあり、行ってきました。

会場内に入ると早速知り合いからお声がかかり、
そのブースの前に行くと、以前ソムリエ協会の機関誌(98号 2007/9)で取り上げたことのある、フランスはラングドックドメーヌ・カズ のワインがありました。

すでにほとんど飲んでいるものばかりでしたが、
「これは初めてでしょ?」と出されたのが、

天然甘口ワイン(VDN)の ミュスカ・ド・リブザルド 2007年 


「え?2007年のワインがもう出ているんですか?」と尋ねると、

ちょうどクリスマス前後のこの時期、11月中旬から翌1月の第1週まで

「ミュスカ・ド・ノエル」 (“クリスマスのミュスカ”という意味)として販売できるのだそう。

その年にできたばかりのミュスカ・ド・リブザルドを飲む習慣は14世紀ぐらいからあったものの、その後は生産者だけの楽しみになっていたそうです。

ですが、それが一部の生産者によって1997年に復活し、今年はちょうど10年目。
私も、この話は初めて聞きました。



甘~いワインなので、たしかにクリスマスから年末にかけて楽しむには最適だし、
ボトルには素敵なデコレーションも施されて店頭に並ぶようですから、
贈り物にも使えそうですね 


そして、そのボトルを持っているのが、オーナーの息子エマニュエル・カズさん。



すましたお顔は「ハリー・ポッター」似ですが、
よくよく見てみると、ちょうど半年前に来日していたときに会ったお父さんのミッシェルさんとよく似ていると思いませんか?


勝沼でのパパ、ミッシェルさん(2007/5 撮影)

やっぱり親子ですね~

「お父さんが日本に来たときに会いましたよ」とエマニュエルさんに言ったらテレてました。


そうそう、お父さんが日本にいらした時は、メルシャン城の平畑ビオディナミのデモンストレーションをしてくれたのですが、

「ビオディナミの理論については息子の方が専門家で、ずっと詳しい」
と言っていたのを思い出しました。



「プレパラシオン」というビオディナミの溶液を散布をするミッシェルさん
(メルシャン 城の平畑で撮影/勝沼)

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