ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

海外にも誇れる日本の食文化「駅弁 -Ekiben」

2016-04-16 11:55:19 | おいしい食べもん
&GP「海外でも人気! 駅弁は日本を代表する食文化です」 がアップされました。

今回は日本の 「駅弁」 にフォーカスします。


海外から日本へのインバウンド観光客が増え、ますます日本の食に注目が集まっていますが、手軽に買える「駅弁」も日本の食文化を象徴するひとつです。

海外メディアに日本の米、ごはんを紹介する記者会見からのリポートです。


海外でも人気! 駅弁は日本を代表する食文化です




GWは目前ですが、遠くまで出かけずとも、気になる駅弁を目当てに、気軽にふらりと日帰り旅をするのもいいのでは?

駅弁を自宅に持ち帰り、晩酌のお供にするのもオススメ。
ワインに合いそうな駅弁もありますしね




記事リンク
https://www.goodspress.jp/reports/33611/

GP
https://www.goodspress.jp/

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本日10時 ワイン&SAKEの「恵比寿君嶋屋」がアトレ恵比寿西館にオープン!

2016-04-15 09:19:06 | ワイン&酒
恵比寿西口に4月15日(金)10時に開業する「アトレ恵比寿西館」の発表会&内覧会に行ってきました。



恵比寿には1997年に開業した「アトレ恵比寿」がありますが、これを“本館”とし、本館の40%の大きさで、恵比寿駅西口ロータリーに面した場所に“西館”がオープンします。



画像の左手がJR恵比寿駅で、正面に見えるのが「アトレ恵比寿西館」。
西館は地上8階、地下1階で、ショップ数は27。※ATM含む


本館3Fと西館4Fは西口連絡通路でつながっています

内覧会に来た最大の目的は、ワインから和酒まで揃う「横浜君嶋屋」さんが、この西館の4Fにオープンする「恵比寿君嶋屋」の取材です。


恵比寿君嶋屋   アトレ恵比寿西館 4F


想像していたよりもゆったりとしたスペースでした


日本酒や焼酎などのSAKEも充実


パリのカーヴをイメージした素敵な空間  -手前の木のテーブルがいい感じ



気に入ったワインやSAKEを買うのはもちろん、店内で有料テイスティングができるんです。


ワインはグラス1杯500円から


日本酒や焼酎は1杯300円から?! ※いずれも税抜価格


外に向いたカウンターもあります


カウンターに陣取るもよし、大きなテーブルでゆったりするのもよし(ステンディングですが)





気の利いたフード類や、人気レストランとの特別なコラボメニューもあり、試飲と称して、フードをつまみつつ、ワインを飲もう、次は日本酒もいいかな~、と、際限なくなりそうな危険のある店です(笑)



本館と連絡通路でつながる4Fなので、1杯飲みながら待ち合わせ、という使い方もいいですね。



社長の君嶋哲至さん  オープンの15日、翌16日は店舗にいらっしゃる予定です


恵比寿君嶋屋
東京都渋谷区恵比寿南1-6-1 アトレ恵比寿西館4F
Tel: 03-5475-8716
営業時間:10:00~21:30


次回は、アトレ恵比寿西館の“気になる食の店舗”を紹介します。

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Riesling Ring Tasting 2016

2016-04-14 19:26:36 | ワイン&酒
リースリングワインだけの試飲会 「Riesling Ring Tasting 2016」 が、4月13日にパレスホテル東京にて開催されました。



第8回めとなる今年は22社が出展し、約200アイテムのリースリングが世界各国から集まりました。

その一部を画像で紹介します。




「Riesling Ring」は、高貴なブドウ品種リースリングからつくられるワインの素晴らしさを広めようと活動してきた団体で、2009年から毎年春に試飲会を開催しています。
私は「Riesling Ring」立ち上げ時からのメンバーで、試飲会も第一回から関わり、今も執行委員として関与しています。

今までで一番記憶に残るのは、アジュール竹芝で開催した第一回めです。
団体として予算がゼロだったので、参加インポーターの出展料だけを資金にホールを借り、開催にこぎつけました。

この記念すべき初めての試飲会の時に、ドイツのエルンスト・ローゼン(ドクター・ローゼン)、フランスのエチエンヌ・ヒューゲル(ヒューゲル)、豪州のニール・ハドリーMW(テイラーズ・ワインズ)の3名をパネリストとして招いてセミナーを行ないました。
※第一回リポート → コチラ

仏アルザスのヒューゲルのエチエンヌ・ヒューゲル氏は、大変残念なことに、つい先日、4月9日に亡くなりました。



ヒューゲルの輸入元のテーブルには、エチエンヌさんのお写真が置かれていました。
1958年生まれ、享年57歳。早すぎる死です。
ご冥福をお祈りします。


Etienne Hugel (center) The 1st Riesling Ring Tasting 2009 in Tokyo

エチエンヌさんのリースリングは飲めなくなりますが、ヒューゲルのリースリングはこれからもつくられていくはずです。
ワインは続く、ワインはスゴイ!




ドイツからヘシッシェ・ベルクシュトラーセ地方のドイツワインプリンセス Carolineさんが第二部の会場に遊びにきてくださいました。
お隣は パレスホテルOBで高名なソムリエの川崎直之さん
今回、川崎さんに受付やらワインサービスやらで非常にお世話になりました!


ワイングラスは東洋佐々木ガラスさんにお世話になりました


いろいろな人がつながる、それがRiesling Ringのコンセプトのひとつでもあります。


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高貴なワイン スイスのシャスラ

2016-04-13 09:05:00 | ワイン&酒
昨日からのマルベックの流れで、今週は ブドウ単一品種シリーズにします(笑)

ということで、本日は 白ブドウの “シャスラ-Chasselas-” を取り上げます。



先週、来日したスイスの生産者を迎えた試飲会が都内で開催されました。
来日したのは5社で、各社のいずれかのワインはすでに飲んでいますが、今回は2014年ヴィンテージがメインです。

彼らは、スイス南西部のヴォー州のレマン湖の沿岸部で、シャスラを中心にしたワイン造りを行なっています。

スイスのシャスラのワインについては、もう何度も紹介してきましたが、
ピュアで透明感があり、ミネラル感に溢れた白ワインになり、土壌の違いによって少しずつ別の表情を見せます。

スイスのワインは国内消費がほとんどで、輸出されるのは、わずか2%。
国外に輸出しようという生産者は少数派になります。


※シャスラについての過去の紹介記事は右記を参照ください → コチラ



Obrist


今回、久しぶりにスイスのシャスラを飲み比べましたが、上級レンジのものは洗練度がますますアップしていると感じました。
にごりのない繊細な味わいが素晴らしく、本当においしいし、ほっとします。



Domaine Luc Massy


ある生産者が、こう言っていました。

「他の国のワイン生産者は、寿司や刺身にソーヴィニヨン・ブランが合うとよく言うけれど、ソーヴィニヨンは香りが強すぎて、寿司や刺身の良さを殺してしまう。香りが穏やかなシャスラこそ寿司や刺身にピッタリだと思う」

ソーヴィニヨン・ブランも色々あるので、すべてそうとは言えないと思いますが、私も概ね賛成です。


Les Frères Dubois

上級レンジのシャスラは骨格がしっかりし、ミネラル感を強く感じるので、塩で食べる刺身や寿司に、少しふっくら感のある親しみやすいシャスラは、醤油のテイストに合いそうです。


Mr. Christian Dubois (Les Frères Dubois)


世界一物価が高いと言われるスイスだけあって、スイスのワインもお安くないですが、スイスのシャスラは、覚えておきたい白ワインのひとつです。

(輸入元:クラブコンシェルジュ)

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4月17日はマルベックワインの日-Malbec World Day-

2016-04-12 16:06:03 | ワイン&酒
4月17日は “Malbec World Day” (世界マルベックデー)





実はほぼ毎年紹介していますが、覚えているでしょうか?(笑)

はて?という方のために、おさらいをしましょう。




マルベック は黒ブドウ品種のひとつで、原産地はフランスの南西地方のカオール。
紀元前2世紀ごろから栽培されていたという、非常に歴史のあるブドウです。
カオールでは「Cot」と呼ばれています。

果皮が厚く、非常に濃い色調のタンニン分が多いワインになるといわれ、カオールでは“ブラックワイン”と呼ばれることもあります。

Cotはボルドーでも栽培され、ここではマルベックと呼ばれ(過去にはプレサックと呼ばれた時代もありました)、ボルドー委員会でも認めている品種です。

アルゼンチンには、16世紀中頃にスペインの修道僧よりブドウ栽培、ワイン醸造が伝わりますが、ワインが産業として発展していくのにはもう少し時間がかかりました。

1852年、チリにいたフランス人の農業技士プジェが、チリからマルベックを持ち込み、メンドーサに植えました。

翌年の1853年4月17日メンドーサに公立の農場と農学校を設立する申請が出され、これがきっかけとなって、アルゼンチンのワイン産業が近代化へと進んでいきました。

つまり、“マルベック”と“4月17日”はアルゼンチンのワイン産業のキーワード なのです。



そこで、2011年アルゼンチンワイン協会は、毎年4月17日を「Malbec World Day」と定め、アルゼンチン国内はもちろん、海外でもマルベックワインのイベントを開催することにしました。

第6回めの今年も「Malbec World Day」のイベントが、世界54カ国、70都市で開催されます。

しかも、今年は、アルゼンチンが独立宣言をして200周年の年
※1816年7月9日に独立宣言

また、世界最優秀ソムリエコンクールがメンドーサで開催されるというスペシャルイヤー!
※4月15~19日

今年の「Malbec World Day」は、アルゼンチンではさぞかし盛り上がることでしょう



さて、日本ではどうしましょう?

先日、都内でマルベックのセミナーがあり、在日アルゼンチン大使館でマルベックにフォーカスした試飲会が開催されました。


セミナーで紹介されたマルベックワイン

セミナーでは、アルゼンチンの新しい産地、注目エリアなども紹介されました。

アルゼンチンにやってきた経緯(1852年)は前述の通りですが、それから間もなく、1863年にフランスの南部ローヌ地域で発生したフィロキセラがフランスのブドウ畑を破壊し、30~40年も続きます。
この時、カオールのCotもほとんど途絶えました。

しかし、アルゼンチンにはフィロキセラ禍は及ばなかったため、19世紀半ばに植えられた自根の系統のマルベックが残っているというのです。

現在、マルベックはアルゼンチンのワイン産業の中心にあり、栽培面積はアルゼンチン最大(34,000ha)ですが、世界最大でもあります(2位はフランスの6,000ha)。

アルゼンチンのワイン産地のほとんどはアンデス山脈の東側に位置し、標高が高く、年間降雨量が少なくて乾燥した土地という特徴があります。

最も中心となる産地はメンドーサ州で、生産量も多いですが、北部(ノルテ)南部のパタゴニアでもワイン造りが行なわれており、近年は大西洋まで4kmほどの海岸に近い地域や、1000m級の山脈と牛の放牧で有名な中央地帯コルドバなどでもブドウ栽培が行なわれるようになり、新しいワイナリーも誕生しています。

また、メンドーサの中でも、より標高の高いウコ・ヴァレー(UCO Valley)産のワインが国際的な評価を得るようになってきていることも注目です。

アルゼンチンワイン自体は、日本市場ではそこそこ見ると思いますが、今度からは、ぜひともエチケットラベルの細かい産地表示をチェックするようにしてください。



アルゼンチンのマルベックは、1000円前後から楽しめる手頃なものから、1万円を超えるハイスペックな高級ワインまで、幅広くあります。



昔は、ぼったり重くて野暮ったく、独特の甘さが気になるワインが多かったですが、今どきのアルゼンチンマルベックは、スッキリと洗練され、スタイリッシュ、繊細、エレガント、といった傾向のものが多く、驚かされます。
外観も黒くなく、美しい色調をしています。

個人的には、昔ながらの素朴なマルベックらしさを残しつつ、モダンさも感じさせるスタイルがオススメかな。
まずは、1000円代クラスの手頃なものからお気軽にどうぞ。



飲みごたえのある3000円前後のクラスもコスパ的にオススメ


マルベックのスパークリングロゼもありました!(わかりにく画像ですが)

マルベックだと赤ワインのイメージですが、ロゼワインもあるんですね。
上記の生産者は、ロゼ泡だけでなく、白泡もつくっているようです(ミッシェル・トリノ)



普段、“マルベック”と意識してワインを飲む機会はあまりないかもしれませんが、マルベックの日があるなら、せっかくですからこれに乗っかって飲んでみてはいかがでしょうか?

今年の4月17日は日曜日ですから、マルベックワインを持ち寄ってのパーティーも面白そうです



アルゼンチン名物 「エンパナーダ」  
詰め物のスパイシーな風味がマルベックによく合います。






Malbec World Dayのロゴは公式ホームページからダウンロード可能
http://malbecworldday.com/

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地方の菓子店に魅せられて「マーガレットダマンド」

2016-04-11 10:00:00 | 甘いもん
やってしまいました、プチぎっくり腰…
母に頼まれ、かなり頑固に根が張った植木鉢の植木を抜く際、腰がピキッ!
昨年もちょうど同じ時期に痛めたのを思い出しました

そんなわけで、イスに長い時間座っていられないので、今日は軽めの話題でご容赦を!

先日、とある場所でいただいたお菓子がとてもおいしかったので、紹介します。


左)丸芳露  右)マーガレットダマンド  北島(佐賀県佐賀市)

佐賀県の「北島」という菓子店のもので、名物は左の「丸芳露」(まるぼうろ)ということですが、私は「マーガレットダマンド」の美しい姿を味にすっかり魅せられてしまいました。




マーガレットダマンドは、小麦粉の量を極限まで抑え、アーモンドパウダーとフレッシュバター、卵、厳選コニャックという材料で焼き上げた、お菓子です。
デコレーションはなく、焼きっぱなしのケーキですが、マーガレット花の姿が優雅で気品があります。
口にすると、超しっとりで、口の中でほどけるよう。
香ばしいアーモーンドの風味、バターの味わいがあり、上質の素材を使っているのがよくわかる、シンプルだけど滋味深いケーキ。まさに私の好きなタイプ




丸ぼうろは佐賀では多くの菓子店が作っていますので、よく見ます。
製法はポルトガルの焼き菓子が起源とか。

この店の丸ぼうろは初めていただきました。
材料を見ると、水飴、ハチミツ、はわかるとして、みりん、ごま油も入っているようで、へえ~。
むっちりした独特の歯ごたえがあり、まるぼうろって、どれもこんな感じのお菓子。
やさしい味なので、小さな子どものおやつにもよさそう。



地方の菓子店も、いい店がありますね。
調べてみると、ここは1696年(元禄9年)創業とか!

海外に行くと、その地方の菓子を食べる&買うのを楽しみにしている私ですが、日本も回らないといけません(笑)

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「世界の機内食案内[8] Aeroflot モスクワ〜東京

2016-04-10 15:08:26 | 機内食
&GP「世界の機内食案内[8] Aeroflot モスクワ〜東京」 がアップされました。

出発地からのフライトがかなり遅れたので、モスクワで接続できないかも?!
というドキドキハラハラを経て搭乗しました

「世界の機内食案内[8] Aeroflot モスクワ〜東京」



今回は、エコノミーなのに嬉しいアメニティーグッズも紹介しています。


記事リンク
https://www.goodspress.jp/reports/33064/

GP
https://www.goodspress.jp/

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大人対決!「たけのこの里」VS「きのこの山」

2016-04-09 14:21:34 | 甘いもん
今日は脱力系の話題を(笑)

明治のチョコ「たけのこの里」と「きのこの山」は超ポピュラーなお菓子ですが、
これらの大人バージョンを見かけたので、食べ比べをしてみました。


左)大人の きのこの山        右)大人の タケノコの里  (明治)

きのこの山は 一箱64g、351kcal
タケノコの里は 一箱61g、350kcal




どちらのチョコレートも、“厳選した良質のカカオ豆をおいしくブレンド”。
そして、“甘さひかえめ”。
このチョコレート部分に関しては、はっきりとした違いはよくわかりませんでした。




「たけのこの里」の土台は、ほろにがココアクッキー
「きのこの山」の土台は、カリッと香ばしいプレッツエル

「たけのこの里」は、クッキーの粉がチョコにまとわりつくのが気になったのと、土台部分がつまみにくいと思いました。

「きのこの山」は、プレッツエルが塩味なのでチョコの甘さとの対比があり、また、スティック状でつまみやすいので、個人的には「きのこの山」の方がオススメです。



今回は大人バージョンの2種を食べ比べましたが、できれば、普通バージョンも加えた4種で試してみたかったです。

4種を一度に食べ比べるのは、オトナじゃないとできないこと。
オトナの皆さん、ぜひお試しを~(笑)


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Go to Vinisud!コンセプトは“地中海” 

2016-04-08 16:37:20 | ワイン&酒
ここしばらく「Vinisud」 関連のリポートをアップしてきました。

そもそも、「Vinisud」って何? と思う方が多いかと思いますので、締めの記事として、Vinisudの責任者であり、主催者のジェネラルマネージャー Ahmad Monhem氏のインタビュー リポートからお届けします。


Ahmad Monhem (Directeur VINISUD)

「Vinisud」地中海沿岸地域の産地にフォーカスしたワイン展示会で、グローバルなワイン展示会としてはトップ5に入るといわれています。

フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、レバノン、モロッコなど、地中海をぐるりと囲んだ国々のワイン&スピリッツ生産者が出展しています。



出展者数は1700を超え、3日間の開催中に約32000人が訪れます。
第13回の2016年は、南仏モンペリエのPARC DES EXPOSITIONSで2月15-17日に開催されました。
初年度は、わずか64の出展者数だったそうですから、素晴らしい発展ぶりです。

「出展者にさまざまな機会を与えるために、カンファレンスやマスタークラスなどを開催し、スパークリングゾーン、Bag in Bags コーナーなどを設けるなどしてきました。こうした企画は非常に反応がよく、Vinisud自体のユニークなコンセプトとともに、広く知られるようになってきました」とMonhem氏。


国別やテーマ別のスパークリングワインが紹介されていたSparkling zone


左)Organic/Bio Sparkling                 右) Bag in bags


他の大きなワイン展示会との違いを尋ねると、
「VinexpoやProwein、Viniialyと違い、我々のコンセプトは“地中海”です。地中海に関係のある生産者にビジネスの機会を与えている展示会です。フランスだけでも、ルション、プロヴァンス、スッド=ウエストといった南仏地域をはじめ、地中海地域の生産者がこれだけ多く集まる展示会はここだけ



これまでは隔年の開催でしたが、「この努力を毎年続けていきたい」ということで、
次年のVinisudは 2017年2月20~22日に開催されます。





今回、私は初めてVinisudを訪問しましたが、想像していたよりも本当に大きな展示会で、8つのホールがあり、その中に地中海沿岸地域のワインが、これでもか!と詰まっているのにビックリ!



また、開催会場がモンペリエということもあり、出展者たちも、ご近所からやってきました~、という気さくな雰囲気がありますし、小さな生産者にも出展の垣根が低そうです。

つまり、他の大展示会では出合えないローカルなワインに巡り合えるチャンス!




マスタークラスセミナーは興味深いテーマのものが毎日たくさん開催され、私もいくつか受講しましたが、悲しいことに、言葉はすべてフランス語でした。
講師が英語圏の人の場合は英語でのセミナーだったようですけれど。
昨日紹介したモーリーのマスタークラスでは英語の資料もありましたが、他のセミナーでは資料もすべてフランス語。

「これ、どうにかなりませんか?Vinisudはフランスだけじゃなく、他の国からのビジターもいますよね?」と、Monhem氏にこぼすと、「それは気づかなかった、次から考えます」と言ってくださいました。来年に期待しましょう。


Philippe Faure-Brac氏(World's Best Sommelier 1992)のセミナー(後日リポートします)

セミナーはフランス語ばかり、ということからわかるように、フランスの来場者がも多いようです。
各ブースでは英語で話が通じますので、英語ができれば大丈夫です。


Thanks to Anne



アジア系の人は少なかったですね。
日本人にいたっては、私が出会っただけで4人…

今後、アジア地域へのアピールは?と質問すると、
「中国では2013年と2015年に展示会を開催しました。今年はシンガポールで開催します(World Wine Meetings Asia 6/28-7/1)。今後はアジアでの活動も活発に行なっていきたい」とのこと。

日本での予定がないのが残念ですけれど、興味ある方は、まずはシンガポールへ。



World Wine Meetings Asia  2016.6.28-7.1 (Singapore)
http://www.wwm-asia.com/




私は、今回はじめて訪れたモンペリエがとても気に入ったので、できれば来年もまたVinisudに戻ってきたい!と思っています。

Vinisud  2017.2.20-22 (Montpellier)
http://www.vinisud.com/en/


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魅惑のワイン産地Maury@Roussillon

2016-04-07 18:18:08 | ワイン&酒
「Maury モーリー」と聞いて、どの国のどの地方か、わかった方は、よほどのワイン通です。

モーリーは、南仏ラングドック・ルション地方のルションの中のアペラシオンです。

2月にモンペリエで開催されたワイン展示会 「Vinisud」で、ルションワイン協会のエリック・アラシル氏のガイドによるテイスティングと、翌日にはエノロジストでもあるエリック氏が講師を務めるマスタークラスのセミナーに参加してきましたので、リポートします。


Eric Aracil
(Responsable export Conseil Interprofessionnel des Vins du Roussillon)


ルション地方フランスとスペインの国境の地中海側に位置してます。
この辺りは、“ピネレー=オリエンタル地域”と呼ばれます。

ルション地方のブドウ栽培、ワインづくりの歴史は2800年。
地中海に近いですが、山がちで、畑の80%が斜面にあり、標高は600mにもなります。
小さな家族経営の生産者が多く、その数は2200にもなり、うちワイナリー数は345、協同組合は25。

気候は地中海性気候で、23種類のブドウ品種が栽培されています。
そのうち15品種がAOCで認められています。


Vins du Roussiloon のブース(Vinisud)

ルション地方には14のAOC(AOP)と3のIGPがあり、さまざまなタイプのワインがつくられていますが、特徴的なのはアルコール度の高い天然甘口ワイン(Vins Doux Naturels、VDN)で、5つのAOCがあります。

ピネレー=オリエンタル地域のワイン生産量はフランス全体の2%と少量ですが、
VDNは全フランスの80%がこのエリアで生産されています。

ルションの5つのAOCのVDNは以下の通り

○Banyruls
○Banyruls Grand Cru
○Muscat de Rivesaltes
○Rivesaltes
Maury Doux



VDNの中に、今回フォーカスする「AOP Maury Doux」が入ってきます。
そして、辛口の9のAOPワインの中に、「AOP Maury sec」が入ってきます。

実は、2011年の収穫よりモーリーのAOP規定が変わりました。

AOP Vins Doux Naturels Maury は AOP Maury Doux に名称変更
甘口のVins Doux Naturelsで、タイプは4つ

AOP Maury Sec 誕生(2011年11月24日)
赤の辛口スティルワインで、60~80%はグルナッシュ、ただし、2種類以上のブレンドが必須


Maury Secは20011年ヴィンテージから


モーリーといえば、アルコール度の高い天然甘口ワインの産地として名を馳せていました。
しかし、近年、甘口ワインの産地はどこも苦戦をしています。
現代人のライフスタイルが変わり、嗜好は辛口にシフトし、甘口ワインを飲む機会が減っています。
そのため、甘口のワインをつくっていた伝統産地でも、テーブルワインとして日常的に楽しめる辛口ワインにも力を入れるようになってきました。

モーリーでも辛口ワインへのシフトが必然的に起こりました。

しかし、手をかけて高品質の辛口スティルワインをつくっても、AOPでは「Côtes du Roussillon」「Côtes du Roussillon Villages」がせいぜいだったのです。

そこで、辛口ワインの新たな名称を求める声が実を結び、
辛口ワインの名称として、元々の「Maury」をベースにした「AOP Maury Sec」が誕生しました。

これにより、似た名称で混乱を招くとして、「Côtes du Roussillon Villages Maury」は廃止となっています。




「AOP Mauryには DouxとSecの2つがある」 ことを覚えましょう


モーリーは、海岸線より内陸に入った場所にあり、標高100mから400mに位置します。
北はコルビエールの山に、南はピレネー山脈の急傾斜に守られ、長さ17km、幅4kmにブドウ畑が広がります。
土壌は非常に貧しく、周囲には南仏特有のガリーグと呼ばれる灌木が見られます。

土壌は白亜紀のシストとマールで、それほど深くなく、calco-schist(カルコ=シスト)と呼ばれる茶色い部分が所々に見られるのが特徴といいます。
「カルコ=シスト(石灰片岩)は要チェック!と」エリック氏。

AOP Mauryの畑面積は600haで、栽培ブドウの90%がグルナッシュになります。
古木で、根っこが深く張っているものが多く見られます。



エリック氏のセミナーに登場した試飲ワインは8種で、最初の4種がMaury Sec(赤ワイン)でした。


左より)
1)Rocher des uis 2014 Les Vignerons de Tautavel Vingrau
2)Legende 2014 Mas Amiel
3)Cuvee Bastoul Laffite 2014 Domaine des Soulanes
4)Montpin 2013 Domaine Pouderoux

1)はグルナッシュ75%+シラー25%、真ん中2本はグルナッシュ80%+カリニャン20%、4)はグルナッシュ80%+カリニャン15%+シラー5%。
土壌もそれぞれ異なり、畑を耕すのに馬を使ったり(2)、オーガニックだったり(3,4)、醸造方法も異なり、味わいも異なります。

1)はエレガント系、2)はタンニン量が多いけれど丸みがあり、ほっこり。3)もタンニンが多く、野性的なニュアンスがありながら、まろやか、4)はタンニンくっきり、スッキリの洗練エレガント系。


後半4種はMaury Douxで、4タイプのうち3タイプが登場しました。


5)Maury Blanc 2014 Domaine Thunevin Calvet
6)Maury Grenat 2015 Mas Janeil -Francois Lurton
7)Maury Grenat La Cerisaie 2013 Domaine des Schistes
8)Maury Tuilé Cuvee du Centenaire

4タイプとは、上の3種(Blanc, Grenat, Tuilé)+ Ambré。
“色の違い”(白、グルナ、チュイール、琥珀色)のほか、ブドウ品種、醸造方法、熟成方法の違いで分類されます。

5)は白ワインとまったく同じ外観なので、普通の辛口白と思って飲むと、甘さにビックリします。
白とアンバーには、最大20%までのミュスカが使われるのが特徴です。このワインはマカブー100%なのでマスカットの風味はありませんが、ハチミツの風味の中にフレッシュな酸が感じられました。
6)7)はグルナ。ガーネットです。6)は赤ワインのようなガーネット色で、ワインとしてほどよいボリュームと心地よい甘さがあります。
7)は黒っぽくて少しにごり、コショウ、リコリスなどのスパイスが味わいにも加わり、タンニン量もたっぷり。
8)はチュイール。レンガ色。ナッツの風味があり、甘さの中に酸化のニュアンスが加わり、長い余韻があります。

8)で“酸化のニュアンス”と書きましたが、甘口のモーリーには「酸化」「還元」という2つのワインメーキング方法があります。
今回は詳しくは説明しませんが、2つの手法があることだけ知っておいてください。




セミナーの進行はフランス語でしたが、英語バージョンの同じ内容の資料が用意され、スクリーンでも表示されたので、大変理解しやすいセミナーでした。

名前は知っていても、なかなか実際に飲む機会が少ないモーリーなので、最新情報を知ることができ、比較試飲できたのは大きな収穫で、特に、辛口のMaury Secは興味深いものとなりました。

Special thanks to Eric!

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クリスタルガラスのワイン栓Vinolok

2016-04-06 18:33:04 | ワイン&酒
私が家でワインを飲む時に、とーっても重宝しているのが、ガラス製のワイン栓 です。


Vinolock (ヴィノロック) Made in Germany

コルクに該当する部分とキャップトップがクリスタルガラス製ですが、接続部分が樹脂なので、ボトルに差し込んだ時にカチッとはまります。

天然素材のコルクは、時としてコルク臭の危険性がありますが、クリスタルガラスの栓は非常にクリーンで、コルク臭によるダメージはありません。

ワインの熟成については、ヴィノロックの方が天然コルクよりもゆっくり進む、という検証結果が出ているそうです。

なによりも、開けるのがとても簡単で(キャップを手で取るだけ)、ワインが残った時に、キャップを押し込むだけでOKという手軽さが気に入っています。

そんなわけで、ヴィノロックは私の大のお気に入りで、何個も持っているのです。
ちなみに、これらは、元々はワイン栓として付いてきたものです。

気に入っているとはいえ、1個あれば充分でしょ?と思った方、いますよね?
実は、直径が微妙に違うんです。

ドイツのデュッセルドルフで開催されたワイン展示会 「Prowein」の会場に Vinolockのブースがあり、サンプルがたくさん並んでいるのを見つけました。


左から)17.5、 18.5、 21.5、 23.0

直径に1mm、2mmの微妙な差があり、たった1mm違っても、ボトル口にカチッとはまりません。

ですから、家で新しいボトルを開けた後、手持ちの中からどのVinolockを使うべきか?を試行錯誤することになります。

今では、ボトルの口径を見ただけで、ほぼピッタリサイズのVinolockを選ぶことができます (笑)




色が付いたタイプもあります (Proweinにて)

オリジナルのものをオーダーでき、キャップトップにオリジナルのエッチングを施したり、シールを貼ったりすることができます。
ワイン生産者が自身のワインの栓に選ぶのはもちろん、企業や団体の販促グッズとしての利用もできます。
私が持っている中にも、あるワイン協会でもらったものが入っています。



宝石と見紛うほどのゴージャスなデザインのものも! (Proweinにて)

ここまでのものになると、捨てるなんてことはできません(笑)



以前、シャンパーニュのコルクを留めるキャップ(ミュズレ)について紹介した際、ミュズレをコレクションする人は多い、と書いたと思いますが、これからは、ヴィノロックをコレクションする人も出てくるかもしれません(笑)



とにかく、ヴィノロックは実用的な上、再利用できてエコ
本当に、これはかな~り気に入ってます。
ドイツ製というのも信頼性が高まりますね

「栓がヴィノロックだから、そのワインを買った」、なんていう選び方も、今後は増えてくるかも?

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femmes vigne rhône -女性生産者のローヌワイン

2016-04-05 11:11:16 | ワイン&酒
一昔前は、ワイン生産者というと年配男性というのが一般的なイメージでしたが、昨今は若い人や女性も多く、むしろ若手&女性のワイン生産者の活躍が目立ちます。

2月にモンペリエで開催されたワイン展示会「Vinisud」では、フランスのコート・デュ・ローヌ地方が 「女性」 にフォーカスしたブースを展開していました。

そのタイトルは 「femmes vigne rhône」

直訳すると“ローヌの女性のブドウ畑”ですが、“ブドウ栽培者-Vigneron”の音(ヴィニュロン)と“ヴューニュ ローヌ”を掛けたタイトルになってます。



ローヌも歴史あるワインの伝統産地ですが、このブースには20の生産者が集まり、すべて女性が前面に立って対応していました。


ぐるっと見てみると、ビオの造り手がいくつかあります。




その中から、落ち着いた雰囲気の女性が立つ「Chateau UNANG」へ。


Chateau UNANG

アヴィニョンの東に位置する生産者で、特徴は、砂地の土壌。



AOC Ventoux のワインを中心に生産し、ブドウ品種は、グルナッシュ、シラー、サンソー、ルーサンヌなど。


Joanna King

Chateau UNANGは、Joanna と夫のJames Kingが2001年に購入しました。
彼らは徐々にオーガニックに移行し、白ワイン用のブドウは2012年に、赤ワイン用にブドウは2013年にオーガニックの認証を取得。

熟成しつつあるヴィンテージのワインもよかったですが、若いヴィンテージのワインは味わいのピュアさが増し、オーガニックのいい成果が出てきているようです。



私がオーガニックに興味があると知ったジョアンナが、「ここに寄ってみて」と、紹介してくれたのが、「Chateau la Canorgue」。


Chateau la Canorgue

アペラシオンとしてはAOC Luberonが中心になります。
すべてのワインではありませんが、AB認証を取得しています。


Nathalie Margan

ナタリーは5代目。
彼女の父が40年前からオーガニックに取り組み始めたといいます。

色々なラインナップのワインがあり、
「CP」というラベルのワイン「Coin Perdu」は、100年ぐらい前からあるという忘れ去られていた場所の畑のブドウからつくられていますが、同じフィールドにシラーやグルナッシュetc...のブドウが混植されています。
ちなみに、「Coin Perdu」とは「失われたコーナー」。そのまんまです(笑)

試飲したこの2013年は、9月中旬に収穫。
酸とうまみのバランスが絶妙ですが、まだまだ若い!
「10年以上待つべきね」と、ナタリー。



長熟タイプもあれば、今すぐ飲んでおいしい 「Béret Frog」もあります。
こちらはIGP Méditerranée。
ベレー帽をかぶったカエルがユーモラスで、カエル好きの友人に教えてあげたい~
キレイな色のロゼは、ガメイとシラー。
赤はシラー、グルナッシュ、カベルネ。

赤のベレー帽カエルなど、一部のワインは日本に入ってます(輸入元:ル ヴァン ナチュール)



ワイナリーの女性たちは、笑顔が素敵なだけでなく、知識も豊富です。
女性たちの活躍は、もはやごくごく当たり前の時代となってきました。

とはいえ、まだまだ、「女性生産者」とか「女史」などの表現がされることが多いのも否めません。
ちなみに、私は、この「女史」という言葉が嫌いなので、記事を書く際には決して使いませんし、自分が呼ばれたくもありません。

「男性生産者」、「男史」は、非常に不自然ですよね?

今回の、ローヌの「femmes vigne rhône」は非常に評価できる内容でしたが、10年後、20年後?には、「女性生産者」―そんなふうに呼んでいた時代もあったよね…となってくるのではないでしょうか。

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ロゼワインは新たな「色」の切り口で飲むべし

2016-04-04 10:00:00 | ワイン&酒
先日からロゼワインの話題を書いてきましたが、ロゼワインといえば、フランスのプロヴァンスを抜きには語れません。



南仏モンペリエで2月に開催されたワイン展示会「Vinisud」でも、プロヴァンスはロゼ、ロゼ、ロゼ!



一度にすべては試飲できないほどのプロヴァンスのロゼワインが紹介されていました。



キリリと冷やして飲みたい辛口のプロヴァンスロゼワインは、キラキラとした光の中が似合うように思います。

その一角に、以前に紹介したことのあるこのカラーサンプルを見つけました。




プロヴァンスのロゼワインの典型的なカラーを特徴的なフルーツで表現したもので、
左から、マンダリン、マンゴー、メロン、ピーチ、ポメロ、グロゼイユ

ポメロは日本でいう「文旦」、グロゼイユは「レッドカラント、赤スグリ」。
デジカメで撮った写真なので、色の出方はそのままではないですが、少しずつ色のニュアンスが違うのがわかりますね。

プロヴァンスのロゼワインのカラーは、この6パターンを代表的なものとしていますが、同じフランスでもローヌのTavelはもっと濃い色合いです。
他の産地のロゼワインを見てみると、赤ワインに近い色調のロゼワインもあり、本当に幅広い色のバリエーションがあります。それこそ“多彩”です。


左)南仏ルションのロゼ                右)ポルトガルのロゼ は色が濃い!



日本には400を超える伝統色があり、ロゼ&ピンク系となると、
「なでしこ色、薄紅色、紅梅色、珊瑚色、からくれない、つつじ色、茜色」などがあります。

「桜色」も、日本人ならニュアンスがよくわかりますし、桜の花見酒と結びつけたくなるのはよくわかりますが、桜と結びつけたままでは、ロゼワインの将来の見通しは明るくない、というのは、先日述べた通りです。

ロゼワインの色は多彩で、その色を表現する言葉が日本にはたくさんありますので、
これからは、日本人ならではの感覚で、微妙なロゼ色の違いを楽しむ ことを、ぜひとも提案したいと思います。

この 「色」 こそが これからの日本市場でロゼワインが伸びるキーワードになる、と考えます。

ロゼワインに使われるブドウ品種は多様で、味わいも多彩ですので、もちろん、味覚からのアプローチも重要ではありますけれど。



ワインと食のペアリングでは、ワインの色と料理の色を合わせるとよい と、いうのが定石です。

例えば、ごく淡い色のロゼワインには白っぽい色調のもの、赤に近い色のロゼには色味の濃い素材やソースを使ったものと。

色で合わせるというペアリングは、日本人にとってはお手の物です。
私たちは、料理というものは、色合いや姿形など、目でも楽しむものものであることを知っていますから。



桜、花見 もいいですが、そこから敢えて離れることで、新たな世界が広がってきそうです。




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素朴な南フランスの伝統菓子

2016-04-03 16:30:00 | 甘いもん
2月に南仏モンペリエで開催されたワイン展示会「Vinisud」のために滞在していたモンペリエのホテルの朝食のブッフェに、地元産と思われるお菓子がありました。



葉巻みたいな細長いもの(左)と、薄くてパリパリしたもの(右)。
これらはどういった素性のものなんでしょうか。




そうしたら、思いもかけず、「Vinisud」の会場の中に南仏の特産品を紹介しているコーナーがあり、その中に気になっていたこれらのお菓子がありました。




La Zézette de Sète (ゼゼット・ドゥ・セト) はこの会社の登録商標名ですが、いろいろ調べてみると、もはや、この形のお菓子の一般名称名のように使われているようです。



長さ10~15cm、厚さ1cm、重さ10gが平均的なサイズのビスキュイで、プロヴァンス周辺で古くから作られていた伝統菓子のようです。
そのレシピを掘り起こしたのが、上記の菓子店「La Belle Epoque」。

地元産の白ワインを生地に混ぜ込んで焼き、ザラザラとした砂糖を表面にまぶしているのが特徴なのですが、ワインが入っていることは気が付きませんでした。
でも、ワイン入りのお菓子とは、さすがワインの産地です




薄くパリパリしたお菓子は Oreillettes(オレイエット)

こちらはモンペリエ周辺の村が発祥のようです。
薄く伸ばした小麦生地を油で揚げ、粉砂糖をまぶした菓子で、クリスマスやカーニバルによく作るようです。



左が“オレイエット”、右は“Mantecao”。
オレイエットは、店によって、大きさや形も少しずつ違っています。



Mantecao(モンテキャオ)はシナモン風味のビスキュイで、スペインのアンダルシア地方が起源。
上のパックは、色々なフレーバーのモンテキャオの詰め合わせ。




他のお菓子を見ると、素朴な焼き菓子が多いように思いました。



シトラスフレーバーのお菓子は多く、レモン風味のゼゼットやオレイエッティも試食してきました。
レモン風味は爽やかで気に入りました



アーティザンのショコラティエ MALAKOFF



ここは日本には上陸していないショコラティエだと思います。


ペースト類も色々と作っているようです




南仏はオリーブも名産品


ビールも気になりました


試飲できなかったのが残念!(笑)



そうそう、肝心の 南仏スイーツですが、後でお土産に買おうと思ったら、街中の店ではどれも大きなサイズのパックしか見つからなかったので、断念しました。
色々な種類が詰まっているパックがあれば良かったんですけど。

そして、時間があれば、南仏の食巡りもしたかった!
それはまた次回の楽しみに取っておきましょう

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横浜インターコンチのホテル専用クルーズ船が就航

2016-04-02 10:00:00 | お出かけ&旅行
首都圏のホテルでは初! というホテル専用のクルーズ船 が、
この春、「ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル」 で就航を開始しました。


先日、そのクルーズ船 「ル・グラン・ブルー」のお披露目会があり、乗船してきました。

クルーズリポートを &GP で紹介していますので、ぜひご覧ください。



小旅行にオススメ!いつもの横浜が別世界!ホテル専用クルーズ船 「ル・グラン・ブルー」





船上から眺めるヨコハマの景色は最高でした

乗船料金も思ったよりずっとリーズナブルで、これはオススメです
ホテルに宿泊、もしくはレストラン利用で割引料金になるので、うまく利用してください。


記事リンク
https://www.goodspress.jp/reports/32123/

&GP
https://www.goodspress.jp/

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