年末年始のお休みも終わって無事日常生活に戻ったでしょうか。
お正月は如何でしたか。
ご隠居はいつもは12月25日過ぎるとお正月を含めて全く予定が無くなり年末には秩父に湯治に三日ばかり出かけます。
しかし今年はなんだか用事が多くて秩父に居ても携帯電話が鳴りお正月には思いがけない人からの連絡もあったりで賑やかでした。
今年はなんだか忙しい一年になりそうです。
そんなわけで秩父に行く途中熊谷で途中下車しました。
熊谷と言えば多治見や館林と並んで夏になると列島の最高気温で一躍ニュースになります。
しかし冬の熊谷はなんだか寂しそうな町です。ここに日光のような国宝があるというから驚きです。
熊谷駅から東武線の太田駅方面へのバスに乗り30分ぐらいで聖天山につきます。
昔は東武鉄道の熊谷線というのが畑の中をのんびり走っていました。
東武鉄道唯一の非電化路線でした。昭和58年位廃線になってしまいました。
バスを降りるとすぐに門柱がありました。
貴惣門です。
聖天さまは正しくは大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)と称され仏法の守護神です。
斉藤別当実盛が1179年にお祀りしたのが始まりだそうです。
実盛公といえば平家物語などで有名で、武勇に優れ義理人情に厚い人という事になっています。
中門
案内図
さてご隠居の好きな三大何とかです。
三大聖天様といえば
待乳聖天山(東京都)、生駒聖天山(奈良県)、そして諸説あるそうですがこの妻沼聖天山ということになっています。
仁王門です。
妻沼聖天さまのご本尊は由緒の正しさでは日本最古の聖天尊像として知られています。
石舞台
本殿
平成15年から23年の8年間をかけて13億5千万円かけて創建当時の華麗な色彩が復元されました。
江戸時代中期の貴重な文化遺構として平成24年7月に国宝に指定されました。
それでは華美な彫刻をご覧ください。
日光東照宮を彷彿とされることから「埼玉日光」ともいわれます。
関東地方に住む人ならそんなに遠くないのでわざわざ見に行く価値はあると思います。
大聖歓喜天は縁結びの神様としても信仰されています。
妻沼地区の地元商店街では「縁結びを」テーマに掲げ、街おこしの最中です。
「めぬま商人(あきんど)会」では婚活イベント開催中です。
本殿で祈祷を受け縁結びにご利益のあるとされる神木などを巡る「本気の婚活」で12組のカップルが出来たそうですよ。(日本経済新聞の記事)
(縁結びの街めぬま連絡協議会)
ちょっと縁遠いと感じている人は木々の緑が濃くなるころに観光を兼ねて行ってみるといいかもしれませんね。
お正月なのでちょっと夢のある話題にしました。