さて東北線の槻木駅(つきのき)にやって来ました。
ここから阿武隈急行に乗って丸森町に寄り道してご隠居の好きな舟下りを楽しもうかなと思っています。
ホームに8100系電車が入線してきました。
「ホリデー宮城おとぎ街道号」のヘッドマークを掲げています。
阿武隈急行(あぶ急)は国鉄時代の丸森線を引き継いだ第三セクターの会社です。
槻木駅~福島駅間の54.9kmの運転区間です。
ご隠居もまだ乗ったことがない区間なので楽しみでした。
車内は綺麗でしたが見事なくらい乗客がいませんでした。気の毒です。
そして丸森駅に到着です。
外に出てみましょう。
駅前です。
タクシーが一台止まっていましたが列車から降りた若い女性が乗って行きました。
迎えの車2台と自販機に飲み物を入れていた青いトラックが行ってしまうと何もいません。
でも期待していなかった町で運営している「るんるん号」というミニバスが止まっていて、運転手さんに聞いたら乗船場に行くとのことでラッキーという感じです。
だいたいコミュニティバスはあっちこっちに最近ありますが地元の人達が行く病院とか役場が中心のようです。観光客にはあまり役に立ちません。
乗船場バス停で下車しました。
すでに阿武隈川からの心地よい風が吹いています。
嬉しいじゃありませんか。「野崎様」の看板です。
せっかく行っても水量が少ないと欠航になるということであらかじめ電話で尋ねた時に予約もしておきました。
堤防を降りると阿武隈川が見えてきました。
更に風が気持ちよくなっています。
船頭さんというか船長さんです。歌がとても上手でした。
後ろは丸森橋です。
今年は水量が少なくて川底を浚渫した土砂が左側に積まれていました。
でも昭和61年8月の台風では水色のラインの所まで水量が上がった大災害だったそうです。
海でも川でも穏やかな表情をしていても何かあると大災害になりますね。
いつもこんなに静かだといいんですけどね。
阿武隈急行の鉄橋が見えてきてここで船はUターンします。
白衣観音です。
舟下りの運行を見守る観音様。
北上川、最上川、阿武隈川、それぞれ東北の香りのする川面だぁと何となく感じますが緑の川岸に観音様をみているとますますみちのくです。
弘法の噴水。
その昔、水飢饉に苦しんでいたこの地方に弘法大師がやって来てのどが渇いていました。
村人が少ない水なのに弘法大師に差し出したそうです。大師はえらく喜んでその後この地に水が噴き出したそうです。
誰にも親切にしておくものですね。
1時間ほど遊覧して乗船場に戻って来ました。
長瀞ライン下りみたいに急流にさしかかって水しぶきを浴びるようなスリルはありませんでした。
でも風情がありましたよ。秋の紅葉時などは舟下りばかりでなく町全体が素晴らしい里山になるんじゃないでしょうか。
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