評価
架空の推理作家・評論家8人の小説を題材にオチ有り、どんでん返し有りの短編集。云わば劇中劇という設定で、恩田陸の「三月は深き紅の淵を」を思わせる短編もある。「超税金対策殺人事件」は大笑い、「超理系殺人事件」はしてやられた感で東野圭吾に座布団1枚!とりあえず気に入った2短編はこんな感じ。
・超税金対策殺人事件
税金対策=取材の必要経費、とするために小説の内容が支離滅裂に・・・
・超理系殺人事件
宇宙物理学、分子生物学、遺伝子工学などの専門用語が飛び交い、わけがわからないまま読み進むと・・・
・超犯人当て小説殺人事件(問題篇・解決篇)
・超高齢化社会殺人事件
・超予告小説殺人事件
・超長編小説殺人事件
・魔風館殺人事件(超最終回・ラスト五枚)
・超読書機械殺人事件
【追伸】
「超長編小説殺人事件」「超読書機械殺人事件」も、文学界を皮肉った内容で面白かったです。