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さまよう刃ー東野圭吾

2019年04月21日 | 読書

評価4

長峰重樹の一人娘・絵摩が不良少年二人に凌辱された上殺された。復讐に燃える長峰は一人を惨殺し、猟銃を隠し持ち行方をくらましたもう一人の少年を追う。警察が少年を発見する前に長峰が復讐を成し遂げるか、上野駅での息もつかせぬ最終盤、俺は叫んでしまった。「あぁー!」

別に俺は密告者のことを知りたくてこの本を読み進んだわけではないのに・・・ただただ、長峰の願いを成就させてあげたかった。あんなくだらんガキのため一人娘を失い、そして自分も・・・あまりにも長峰がかわいそうだ。ラストで長峰の心を乱した和佳子を憎む。少年犯罪、少年法について調べてみようと思った。

【追伸】
東野圭吾作品の登場人物、夫婦のもう一方が病死や不慮の事故で死んでいるケースが多い。今時、そんなに病死が多いとも思えないが、物語に余計な情報(夫婦関係とか)を加えたくないからかな?