評価
第155回直木賞作品。全6作品からなる短編集。
①海の見える理髪店②いつか来た道③遠くから来た手紙④空は今日もスカイ⑤時のない時計⑥成人式
父と息子や母と娘などの過去と今を振り返る家族小説集。私的には「成人式」が一番面白かった。15歳にして亡くなった娘を思う両親がなんと成人式に出席する物語。その展開にハラハラドキドキ。
直木賞作品の待望の文庫本化。期待して手に取ったものの、結果は残念(泣)。三浦しをんの「まほろ駅前多田便利軒」にガッカリした時を思い出す。直木賞作品だからと言って、全てが自分の感性に合うわけではないってことですね。ついつい、浅田次郎さんの短編と比べてしまうのも良くないかもしれないな~