評価
「模倣犯」で犯人に翻弄されたルポライター前畑滋子が再登場!
ある両親による少女殺害事件を描いた小学生(萩谷等)がいた。その子の母親がスケッチブックを持って、滋子を訪ねて来てこう言った。「この絵は事件が発覚する前に等が描いたんです。うちの子に超能力があるか調べてください!」
調査を進めるうちに、等のサイコメトリーが次々と明らかになり、少女殺害事件の関係者に近づく滋子。登場人物との数々の会話で繰り広げられる心理戦。その時々の心象が語られる筆致にぐいぐい引き込まれページをめくる手が止まらない。物語としては大きな進展がない上巻だが、久しぶりにのめりこんで読み終えた。時々、「断章」の2文字で登場する、全く別な物語(と思われる)が気になる・・・
さーっ 下巻突入!