白堊スポーツ - since 2004.09.18

母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

杉田さんお疲れ様でした。

2011年07月25日 | '11夏チームの球跡
杉田さん、長きに渡る盛岡一高監督人生お疲れ様でした。

俺が現役の時の監督も杉田さん。
3年生の春、千葉愛一郎、平原光彦、林寿郎(2年)、金野健(2年)などを擁して準優勝。優勝候補として乗り込んだ夏の県大会はよもやの敗戦。当時、スタンドから見ていてこう思ったものだ。「なして杉田さんってバントしねんだべっ!バント、スクイズしねがらあがねー監督だぢゃな。」

杉田さんの野球解説も結構聞いた。
見た目に似合わないソフトな話っぷりに実はビックリ(笑)。その頃、俺の姉が杉田さんと同じ職場で机を並べていたことを知る。

俺が白堊スポーツを開設して間もなく、杉田さんが監督に就任した。「あの弱かったチームが強くなる!」と、小躍りして杉田さんの就任を喜んだ。

しかし・・・
わが校は地区予選初戦、敗者復活戦でもコールド敗退。9回まで戦うことすら出来ない日々が続く。「すぐ強くなる」の希望は打ち砕かれた。

その翌年の桜満開の盛岡農業グランドでの練習試合。
試合を何度も止めてもらって、基本を丁寧に教える杉田さんの姿を見て「こんな有名監督がこんなに一から教えなければならないのか」と愕然とした。

その後、白堊スポーツが杉田さんの目に止まり、「話をしたい」との連絡が当時のコーチを通じて俺の元に届くようになった。「じゃじゃじゃ、恐れ多いし、何を話されるのか・・・」と疑心暗鬼になった俺は、いろいろ理由をつけて拒み続けた。

数年前のある晩、たかべェ・中島高から電話が入った。

「杉田監督が平舘さんに会いたいと言ってます」

取るものもとりあえずたかべェに駆けつける。
二次会までお供させていただいてお聞きした言葉は高校野球、盛岡一高に掛ける並々ならぬ情熱そのもの。

「一高に来る選手はみんな未熟。だが、それを育てて強豪私立と渡り合うのが白堊野球」「一高の野球だけじゃない他のクラブも強くなってるこんな痛快なことはない」「高校野球は1発勝負。いつもピークをどこに持って行くかを考えて戦っている」

すでに60代半ばの老監督とは思えないほとばしる情熱と滾る思いに驚いた。

それ以来、杉田さんの作戦に文句を言うことを止めた。
「杉田野球は杉田野球、杉田さんの思い通り、やりたい通りにやればいい!」

長い監督生活、おそらく100勝は既に超えているだろう。
名将・杉田清彦にねぎらいの言葉を捧げたい。

本当に盛岡一高のため心血を注いでいただいてありがとうございました。

嗚呼、
一度で良いから甲子園で采配する姿を見たかった。

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1 コメント

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Unknown (永遠の一高ファン)
2011-07-27 01:04:30
杉田さん、本当にお疲れさまでした。
私もOBですが、いつも何が違うんだろう?と思ってました。
こっそり夏練を見に行ったことがあります。
そこには愚直とも思われる基本練習の反復。
いつ終わるのかなと見ていたら、結局ずっとしてました。あれを見て、卒業してからキャッチボールの大切さを学びました。
夏の野手陣は毎年、スピード、正確さ、いずれをとっても自分たちの数段上にいました。

正直、うらやましかったです。
もっと続けて欲しかったというのが正直な気持ちです。

強い一高は復活しました。
杉田さんの功績を、今後ずっと続けていってくれることを切に思ってます。

強い盛岡一高を今後も見ていきたいと思ってます。
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