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多剤耐性菌の感染報告が相次ぐ

2010-09-13 23:28:00 | 報道/ニュース
  11日 NHK 週刊ニュース


  帝京大学付属病院で入院患者53人から見つかった多剤耐性アシネトバクター。
  ほかにも東京都内の二つの病院で多剤耐性菌の検出が明らかにされた。

  多剤耐性菌は、
  細菌に感染した体内に抗生物質を入れるとほとんどの細菌は死ぬが、
  長期間使い続けると中には体制物質による抵抗力を持つ最近が出てくる。
  これが耐性菌である。
  さらに他の抗生物質を入れるても残る細菌がある。
  細菌が違う抗生物質にさらされ続けることにより、
  多種多様な抗生物質が効かない多剤耐性菌ができる。

  症状が重くなるのは抵抗力が弱っている人とされてきたが、
  健康な人も感染するスーパー耐性菌が検出されていたことがわかった。

  独協大学病院に去年5月入院していた50代男性は、
  普通の人が体内に持っている大腸菌が多剤耐性菌になっていた。
  この耐性菌はNDM-1という酵素を作る新しいタイプ。
  細菌の中にNDM-1の酵素を作る遺伝子が組み込まれると、
  酵素の働きで抗生物質の成分も分解する。
  NDM-1は治療が難しく命にかかわる。
  2年前インドのニューデリーで始めて検出され、その後欧米で相次いで検出された。
  抗生物質の「カルバペネム」もきかず、
  スーパー耐性菌と呼ばれ、
  国際的な医学誌やWHOが加盟国に監視体制の強化を呼びかけていた。

  おととしアメリカの病院から転院の30代女性の尿から、
  KPC酵素を作る新型の耐性菌が見つかったことがわかった。

  多剤耐性アシネトバクターは、基本的に健康な人は感染しない。
  「NDM-1」「KPC」耐性菌は、健康な人も感染の恐れがあり、
  細菌から細菌へ広がる。
  いったん赤痢菌やサルモネラ菌など病原性の高い細菌に入ってしまうと、
  抗生物質が効かないだけに治療が難しくなる。

  専門家は、
  「病院では抗生物質が多用されているので広がる原因になる。
   必要以上に抗生物質を使わないことで院内感染を防ぐ。
   抗生物質の処方を増やさない。」

  多剤耐性菌は飛沫感染ではなく接触感染である。
  必要以上に恐れず、手洗いなど基本的な予防策が大切である。


















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