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民主党新幹事長 岡田氏

2010-09-18 23:10:52 | 編集手帳
  17日、読売編集手帳


  手書きの文字から伝わるものは多い。
  ぬくもりであったり、人柄であったり、切迫した息遣いであったり…肉筆の魅力である。
  では、活字の魅力は何だろう。

  著述家の高田保は著書『ブラリひょうたん』に書いている。
  〈活字というものはありがたい。書くものを内容本位にする〉。
  肉筆と違って文面以外から伝わるものがないので、読む人が内容だけを見つめてくれる、と。

  政治家にも味わいを本領とする「肉筆型」と内容本位の「活字型」がある。
  理念や見識は不明でも、人物の奥行きや幅を感じさせる人がいる。
  奥行きや幅がない代わりに、
  理念や見識を明瞭(めいりょう)な言葉で語れる人もいる。
  民主党の幹事長に内定した岡田克也氏は活字型の典型だろう。

  「脱小沢の挙党態勢」は「ガラス製の鉄器」にも似た形容矛盾の難題である。
  “ねじれ”対策では野党と政策ごとに折り合っていかねばならない。
  活字型の美点は美点として、
  不得手な寝業や駆け引きが必要になる場面もあろう。
  肉筆型の人材を、上手に使っていくしかあるまい。

  たとえば…
  すぐに名前の浮かんでこないところが民主党政権の泣きどころでもある。




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