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意地っ張り

2010-09-28 23:19:30 | 報道/ニュース
  



  週刊文春9月23日号 

  林真理子「夜更けのなわとび『意地っ張り』」より抜粋




   ー略ー

   このところワイドショーは、
  押尾被告のこと一色に彩られている。
  息もたえだえの人間を前にして、自分の保身のために逃げ出すなんて最低の男だ。
  ちょっと外見がいいからといって、今まで散々ちやほやされてきた結果が、
  こんな下劣な男を作りだしたのだろう。

   -略ー

   そう昔のことではない。
   あの頃、日本中の多くの人たちが、矢田さんに対して、
  「あーあ、あの男はやめときなよ。絶対に後悔するよ。」
  という親切心といおうか、老婆心を抱いたものである。が、矢田さんは結婚に踏み切った。
  1回や2回の浮気は覚悟していたかもしれないが、
  彼の人間性の低さはそんなもんじゃなかったのである。
  まさに意地になっていたに違いない。

   -略ー 

   ここのところ、DVだ、子供虐待だのというニュースが流れるたび、
  夫の顔が映し出される。ハンサムもいるし醜男もいる。
   一概にどうということも言えないのであるが、
  ま、犯罪者だと思ってみるせいか、みんなろくでもなさそう。知性のカケラもない。
   想像するに、こういう男を家に連れてきた時、
  たいていの女性の親は反対したのではないだろうか。
  「あの男だけはやめておきなさい。」と、
  娘にこんこんと言って聞かせたような気がする。
  ワイドショーによると、男はバツ2だったり、逮捕歴があったりする。
  大人の目から見ると、どういうランクの男かわかるだろう。
   が、娘のほうはまるっきり親の言うことなど聞かず、結婚へ、
  そして不幸へと突っ走ったに違いない。

   -略ー
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