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競争激化 宇宙船開発

2011-03-08 21:59:57 | 海外ネットワーク

2月26日 NHK海外ネットワーク

  1961年、旧ソビエトのガガーリンが成功させた人類初の宇宙飛行。
  1969年、アメリカはアポロ11号で人類初の月面着陸。
  宇宙開発は国の威信をかけた一大事業だったが、
  超大国アメリカも財政難から莫大な予算を投入できなくなっている。
  アメリカは、国家が担ってきた宇宙船の開発を民間にゆだねる方針の転換を発表し、
  民間による次世代宇宙開発が新たな火ぶたをきった。

  アメリカ南部テキサス州、
  アメリカの宇宙開発を常にリードしてきたBOEINGの研究機関では、
  次世代の有人宇宙船の開発が進められている。
  世界的な航空機メーカー、ボーイングは、
  これまでNASAと一体となってアメリカの宇宙開発を支えてきた。
  1981年にはじめて打ち上げられたスペースシャトル。
  ボーイングがコロンビア、チャレンジャー、ディスカバリー、
  アトランティス、エンデバー全ての開発と製造に携わり、
  これまで130回以上の飛行任務を果たしてきた。

  しかし維持費がかかり、1回の打ち上げ費用は400億円に膨らんだ。
  さらに、1986年チャレンジャー、2003年コロンビアと二度の大事故で、
  宇宙飛行士14人の命が失われた。
  高度な技術を詰め込んだ結果、
  機体の構造が複雑になりすぎたのが原因のひとつと指摘されている。

  こうした教訓からNASAは次世代の宇宙船に、
  構造が単純な“カプセル型”を採用。
  BOEINGもこれに合わせてコスト削減と安全性を追求している。
  さまざまな技術を小さなカプセルの中に集約した。
  狭い空間の中に軍事技術や旅客機の技術がふんだんに詰め込まれている。


  ボーイングに対抗して注目を集めているのが、ベンチャー企業SPACE 
  イーロン・マスク最高経営責任者は宇宙開発にもビジネスチャンスを見出し、
  9年前、スペースXを設立した。

  スペースXの宇宙船開発は、
  ボーイングの使われなくなった工場を安く買い取ることから始まった。
  その3年後には、無人の宇宙船「ドラゴン」の開発に着手、
  去年12月、民間初の宇宙飛行が成功した。
  打ち上げられたドラゴンが、地球を2週した後大気圏に突入し無事帰還した。

  スペースXの本拠地カリフォルニア州の工場の目標は有人宇宙船の完成である。
   開発現場を担うのは、
  自動車や電機の業界から転職した平均年齢31才の若い社員たち。
  宇宙船専用の部品を他から購入するのではなく、
  自動車やパソコンの部品で置き換えられないか、コストや開発期間を切りつめている。
  その安全性を見極めるパワーソックス副社長は、
  スペースシャトルの操縦を担当した元宇宙飛行士で国際宇宙ステーションの船長も勤めた。
  宇宙船に何が必要なのか、
  豊富な知識と経験を持ったスタッフが安全性を裏付ける戦略である。


  最先端の技術で先行する巨大企業。
  それに若さと発想で挑むベンチャー企業。
  スペースシャトルの後継機種として宇宙に飛び出すのはどの宇宙船なのか、
  激しい開発競争が続く。








  
  

















  

  

  
















































  

















  





















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