8月1日 めざましてれび
電力使用制限発動から1ヶ月。
節電へのとりくみが広がるなか、東京電力管内7月のピーク時の電力需要は
去年の5999万キロワット(7月23日)に対し、
今年は4627万キロワット(7月15日)と2割以上下回り、
停電などの最悪の事態は避けられた。
企業・家庭の節電効果があるが、
顕著な例として自動車業界全体でのとりくみの効果が大きかったようだ。
自動車業界では節電のため、木・金に休んで土・日操業にとりくんだ。
そのほか、日産自動車では、
原則午後2時~5時の車両組み立て休止、
事務棟のエアコンを随時停止することで東電管内の事業所全体で25%の節電を達成した。
しかし勤務シフトの変更は従業員や下請け企業に無理を強いる面もある。
しわ寄せが社員に行っているとして、
このとりくみが長期化すると深刻な問題になる懸念もある。
ホンダ埼玉製作所作業員(勤務シフト2交代→3交代)
「体内時計が狂いっぱなし。だるさと眠気が抜けない。」
自動車部品メーカー経営者(他の業界とも取り引きがあるため木金も休まず生産)
「秋には従業員に代休や連休をとらせて休ませたい。」
運送会社勤務の男性(自動車工業の操業に合わせて部品を輸送)
「週末に急遽サービス出勤を強いられた。」
去年より今年の7月の電力需要が低かったことの理由に、
7月の気温が低めだったこともある。
電力使用を巡っては気温の上昇というのが気になるところ。
気象庁によると、関東甲信地方が暑くなる可能性(平均気温が平年を上回る)は、
8月13日~26日が40%、9月が50%。
残暑が厳しくなれば電力需要は急増する可能性もあり、
7月は余裕があったということで制限を緩和する声もあったようだが、
引き続き「節電の夏」となりそうだ。