日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

使用制限例発動1ヶ月 節電で電力危機回避

2011-08-01 23:40:05 | 報道/ニュース



  8月1日 めざましてれび


  電力使用制限発動から1ヶ月。
  節電へのとりくみが広がるなか、東京電力管内7月のピーク時の電力需要は
  去年の5999万キロワット(7月23日)に対し、
  今年は4627万キロワット(7月15日)と2割以上下回り、
  停電などの最悪の事態は避けられた。
  企業・家庭の節電効果があるが、
  顕著な例として自動車業界全体でのとりくみの効果が大きかったようだ。
  自動車業界では節電のため、木・金に休んで土・日操業にとりくんだ。
  そのほか、日産自動車では、
  原則午後2時~5時の車両組み立て休止、
  事務棟のエアコンを随時停止することで東電管内の事業所全体で25%の節電を達成した。

  しかし勤務シフトの変更は従業員や下請け企業に無理を強いる面もある。
  しわ寄せが社員に行っているとして、
  このとりくみが長期化すると深刻な問題になる懸念もある。

    ホンダ埼玉製作所作業員(勤務シフト2交代→3交代)
    「体内時計が狂いっぱなし。だるさと眠気が抜けない。」
    自動車部品メーカー経営者(他の業界とも取り引きがあるため木金も休まず生産)
    「秋には従業員に代休や連休をとらせて休ませたい。」
    運送会社勤務の男性(自動車工業の操業に合わせて部品を輸送)
    「週末に急遽サービス出勤を強いられた。」

  去年より今年の7月の電力需要が低かったことの理由に、
  7月の気温が低めだったこともある。
  電力使用を巡っては気温の上昇というのが気になるところ。
  気象庁によると、関東甲信地方が暑くなる可能性(平均気温が平年を上回る)は、
  8月13日~26日が40%、9月が50%。
 
  残暑が厳しくなれば電力需要は急増する可能性もあり、
  7月は余裕があったということで制限を緩和する声もあったようだが、
  引き続き「節電の夏」となりそうだ。


 
  

コメント

日本人の『昼寝』

2011-08-01 11:45:03 | 編集手帳



  7月27日付 読売新聞編集手帳


  岐阜県庁では、
  この夏の節電対策の一環として、
  午後1時から3時までの間、
  職員に時間休(シエスタ休暇)を取るよう推奨している。
  シエスタはスペイン語で、
  昼寝、あるいは昼寝が出来る長い昼休みを意味する。

  最近は東京のオフィス街でも、
  個室のベッドで仮眠できる施設がにぎわっている。
  企業の“サマータイム”導入による早朝出勤、
  冷房の利かないオフィス…。
  とりわけこの夏は、
  疲れがたまりやすい。
  昼休み、短い時間でも睡眠をとって、
  仕事の効率を上げようということなのだろう。

  〈機織の機にもたれて昼寝かな 子規〉。
  かつて日本では、
  夏の昼下がり、
  仕事場や縁側、木陰などで仮眠をとる習慣があった。
  昼寝は、
  俳句では夏の季語でもある。

  米国の文化人類学者、ルース・ベネディクトは著書「菊と刀」の中で、
  日本人はどんな姿勢でも、
  どんな環境においても楽々とよく眠ると驚嘆している。
  睡眠は「日本人の最も完成された技能の一つ」とまで持ち上げている。

  扇子で涼をとりながら、
  椅子の背にもたれ、
  うつらうつらする。
  それも蒸し暑い日本の夏を乗り切るための知恵なのだろう。
コメント