11月6日 おはよう日本
岐阜県内にある2億年余前の地層から
巨大な隕石が地球に衝突したときに散らばったとみられる物質を
鹿児島大学などの研究グループが見つけた。
この隕石は現在のカナダに衝突したとみられている。
岐阜県坂祝(さかほぎ)町の木曽川の河川敷にある
約2億1,500万年前にできた海底の地層。
故五島大学などのグループはこの地層に含まれる元素を詳しく分析した。
その結果
地球の表面にはわずかしか存在していないイリジウムをはじめとした白金族の元素が
通常の50倍~2,000倍ほどの濃度で見つかった。
白金族の元素は宇宙から降り注ぐ隕石に大量に含まれている。
この地層が出来たのは約2億1,500万年前。
そのころ岐阜県から遠く離れた現在のカナダ・ケベック州に巨大な隕石が衝突。
直径が100kmあるクレーターができたことがわかっている。
研究グループは地層で見つかった元素は
このとき世界中に散らばったものだとみている。
この巨大な隕石の衝突は
“アンモナイトなどの動植物が絶滅するきっかけになった”
とする学説もある。