11月20日 おはよう日本
19日に公表された消費についての調査結果(野村総研調べ)で
商品やサービスを選ぶ際情報が多すぎて困るという人が70%超。
こうした消費者の心をつかもうと新しいサービスが始まっている。
「ネットで事前に検索してもわからないです 全然。
いっぱいあるから。」
「ある程度は決めてきたんですけど実際見てみるといろいろあって。
頑張って決めたいと思います。」
販売競争の激しい家電製品。
ほかの店や通信販売の価格が気になる。
値札の横にバーコードがつけられた家電量販店。
スマートフォンをかざすとその場で他の店の販売価格と比較することができる。
価格の相談に応じる中で最大限この店で買うメリットをアピールする戦略である。
(家電量販店)
「インターネット上の値段が気になるお客様も家に帰って調べなくても
その場で値段を調べて安心して買い物ができるように仕掛けた戦略。」
迷える消費者に好評なのが有料のお試しサービス。
掃除ロボットの購入を3年間迷い続けてきた小島友和さん。
「情報がすごく溢れてるのでどれが正しいか本当に良いのか分からない。」
お試しサービスを知ってすぐ3,500円で商品を5日間借りた。
ソファーの下に入るか家の隅のごみもとれるか実際に機能を確認し購入を決めた。
(小島さん)
「自分の家に合うのか気になる。
家電製品はかって失敗することが多いので。
やっぱり金額の春物は試してから買ってみたいですね。」
児島さんが利用したお試しサービス会社。
事業を始めて1年余りで利用者数は2,300人を超えた。
(お試しサービス会社 森川義明社長)
「メーカーも競争して同じような商品を出していて
どれが良いのかなかなか消費者がわからないんだと思う。
やっぱり使っていただいた方が納得はいくと思う。」
ファッションの世界でも迷える消費者向けに新たなサービス。
社会人2年目の常松明葉さんの悩みの種は職場に来ていく洋服選びだった。
(常松明葉さん)
「オフィスカジュアルというか会社で着る服となると
自分のセンスだけでは不安があり
どこのお店に行っていいかもわからずけっこう困りました。」
そこで9月から利用し始めたのが仕事向けの洋服を毎月紹介するサービス。
プロのスタイリストなどが選んだ商品が5種類示されそこから選ぶ仕組み。
「こちらは一番新しい11月に届いたものです。」
上司や同僚の評判もいい。
「ある程度『会社用です』と目利きの方に絞ってもらえると
あとはここから選べばいいんだというお手軽感や安心感がありますね。」
専門家はインターネットの普及がこうしたサービスが求められる背景にあるという。
(電通総研 吉田将英研究員)
「ネットの評価とか口コミもものすごい勢いでまわる環境が整っているので
これって本当に良かったのかという気持ちが買った後も続きやすくなった。
これだったら間違いないかもしれないという納得感が欲しくて
そういったサービスを使って買い物をする消費者行動が新たに出ている。」
いまの消費者は景気低迷で収入が伸びないなか
価格に敏感で無駄遣いしたくないという思いが強い。
そうした中でどうやって商品を売っていくのか
“この商品はあなたの生活をこんな風に変える
こんな風に便利にする”
と具体的なイメージを伝えることがますます重要になってきている。