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リーマンショックから6年 ②日本メーカーの変化 

2014-09-19 07:15:00 | ビズ プラス

9月7日 BIZ+SUNDAY


日本の製造業の経常利益の推移をみると
リーマンショック後に大きく落ち込んだ数字が
今年の3月期決算ではほぼ戻ってきた。
経常利益は回復したが経営の中身は大きく変わっている。

愛知県豊橋市の武蔵精密工業。
ギアなどの自動車部品を作っている。
6年前 リーマンショックで受注の7割が減少。
創業以来の危機に陥った。
(武蔵精密工業 大塚浩史社長)
「あっという間に週に2日くらいしか工場が動かないという状態に陥ったので
 このショックは計り知れない。
 リーマンショックは当然わが社の大きな転機。
 我々だけではなく自動車業界そして日本の経済にとっても大きな転機。
 いろいろなことがあそこで起点に変わった。」
需要の大幅な落ち込みと急速に進む円高にどう対応すればいいのか。
大塚社長はこれまでにない改革を迫られた。
まず円高で今後も輸出が伸びないと判断し国内の工場を閉鎖。
代わりにインドネシアやベトナムなど新興国に次々と工場を建設。
国際競争に勝てる体制を整えた。
一方 国内は競争力のある製品の研究開発を強化。
大塚社長は6年後には売り上げの9割が海外
従業員の9割以上が外国人という計画を立てている。
(無彩精密工業 大塚浩史社長)
「リーマンショックを機にみなさんどんどん海外にシフトしていく中で
 海外に軸足を移していくことが全体の成長につながる。
 日本と海外のどちらが増えるかというと圧倒的に新興国を中心とした海外。
 新しい投資はそちらにいく。
 今の為替の激変の中で円安になったからといって
 少し緩和されているがトレンドが変わることはない。」
リーマンショックの打撃から立ち直った日本メーカー。
この6年の間に雇用も投資も海外を中心とする体制に大きく変わっていた。

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