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カッコウが鳴いたら種をまけ

2014-09-20 07:15:00 | 編集手帳

9月15日 編集手帳

 

政権を失い野党に転落すると、
求心力が失われ、
来客が激減した党本部では閑古鳥が鳴く。

「野党は悲しいもので、
 人が来ない。
 ポスト、権力、カネもない。
 あの野党時代を忘れたら自民党は再び国民から見放される。
 と、いくら言っても、
 衆院も参院も1期生が圧倒的に多い。
 当選時から与党だ。
 語り部みたいに我々が伝えるしかない」。
石破茂・地方創生相が最近の講演で語った。

自民党は2009年の下野後、
野党の悲哀を味わった。
当時の谷垣禎一総裁は「(野党は)メ ディアに取り上げてもらえない」と嘆いたこともある。

谷垣氏は11年秋の党人事で、
政調会長だった石破氏をはずし、
衆院予算委員会の筆頭理事にした。
与野党の駆け引きを学ばせることで、
将来のリーダーを育てる狙いもあったのだろう。

閑古鳥は、
カッコウの別称だ。
カッコウが鳴く頃は霜の恐れがなく安心して種をまける、
ということから、
〈カッコウが鳴いたら種を蒔(ま)け〉との言葉もある(小学館『故事俗信ことわざ大辞典』)。
民主党の海江田万里代表は、
近く行う役員人事で、
党の将来を念頭にどんな種まきをするのだろうか。

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