9月14日 BIZ+SUNDAY
全国で企業家の割合が最も少ない秋田県。
秋田市の中心街に8月新しいカフェがオープンした。
1杯ずつ手作業で淹れるこだわりのコーヒーとしゃれた雰囲気で人気を集めている。
「すごいおしゃれな雰囲気でまた来たいなと思う。」
オーナーの宇佐美みゆきさん(53)。
大手コーヒーチェーンで働いていたが理想の店を作りたいと独立を決めた。
宇佐美さんを後押ししたのが地元の秋田銀行が今年5月から始めた女性企業家向けの融資制度である。
金利は年1,2%から。
県が行っている融資の半分ほどである。
(仲小路コーヒー 店主 宇佐美みゆきさん)
「こうした融資制度があればやってみたいことを思い切ってできる。」
この融資制度を企画した高橋高宏さん)。
女性の企業を増やしていかなければ地域経済の衰退に歯止めがかからないと危機感を抱いている。
(秋田銀行 営業企画部 高橋高弘さん)
「女性もどんどん経済社会に関与してもらって
そこで雇用が発生すると定着化も進むと思う。
県内で事業をする人が増えていかないと地域の活性化にはつながらない。」
高橋さんはビジネスの経験のない女性でも起業できるよう様々なサポートを行っている。
薬局を開業したいという女性。
融資には詳細な事業計画が必要だがやり方がわからない。
そこで収支の計算などをアドバイス。
無事に融資することが出来た。
(薬局を開業予定 藤田博子さん)
「普通に借りるよりは借りやすい。
今回ラッキーな感じで融資を受けられて良かった。」
女性ならではの新たなビジネスの開拓も進めている。
協力を求めたのは女性の起業を支援するグループ。
自動車のコーティングをしている会社を訪ねた。
男性客が多いこの店に女性の感性を取り入れれば新たな可能性が生まれると考えたからである。
美容院やエステティックサロンと組み合わせることで女性でも来やすいという店を作るというアイデアが出された。
(ヴィーナスクラブ代表 竹下香織さん)
「仕事になるんだろうかということが実は仕事になることに気付けたり
新しい仕事を生んだり
新しい女性の働き方を作っていく。」
(秋田銀行 営業企画部 高橋高宏さん)
「こういう仕事をしてみたいというのがあれば
青写真とか構想段階からいろいろ相談してもらって
女性が明るく頑張ってくれれば秋田県内も明るくなるのかなという期待を持って頑張る。」