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郵便局はいま ①苦戦する郵便局

2015-06-03 07:30:00 | 経済フロントライン

5月30日 経済フロントライン

長野県平谷村。
人口500人の過疎の町である。
村にある唯一の郵便局 平谷郵便局。
誰でも等しくサービスを受けられるユニバーサルサービスに取り組んでいる。
まず郵便配達。
山道を走り20キロ離れた家まで届ける。
一人暮らしのお年寄りにとっては心の支えになっている。
「郵便屋さんが来るくらいで人は来ない。
 人が来てくれると本当心が和みます。」
郵便局は村で唯一の金融機関でもある。
高齢化が進むなか郵便局に来られない人が増えているため代わりに郵便局員が出向いている。
住民の暮らしを支えようとしているが負担は年々増している。
ユニバーサルサービスを維持していく中で郵便局の経営はますます厳しさを増している。
(平谷郵便局 石川聡局長)
「赤字でもやっぱり郵便局は住民の皆さんになくてはならない存在。
 赤字でもユニバーサルサービスということで村の方に便利に役立ってもらえればと思います。」
ユニバーサルサービスを維持するためにどう収益を上げていけばいいのか。
電子メールの普及によってはがきなど郵便物の取扱量は減り続けている。
そこで力を入れているのが荷物の宅配サービスゆうパックである。
しかし宅配サービスは大手2社が8割のシェアを抑えているため苦戦が続いている。
「ヤマトとか佐川が 
 どっちかですね。」
「郵便局を使うことがなくなっちゃった。」
なんとかシェア拡大を目指そうとしているが今ドライバー不足に直面している。
時給を上げて募集しているが人材の奪い合いが激しくなかなか確保できずにいる。
結局日本郵便は今年8月ゆうパックの料金を23年ぶりに値上げすることにした。
(日本郵便 鶴田信夫執行役員)
「値上げを今回やむを得ない判断でさせていただいた。
 効率化だけで利益を出していければいいんですけど
 なかなかそこだけでは限界がある。」


 

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