goo blog サービス終了のお知らせ 

日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

トレイルランニング 高まる人気に課題も

2015-06-12 07:15:00 | 報道/ニュース

6月11日 おはよう日本


トレイルランニングとは山道をマラソンのように走ってタイムを競うもので
競技人口は20万人とも言われている。
昨年度全国の国立公園で開かれた大会の数はこの10年で3倍余りに増えた。

トレイルランニングは数10キロから100キロを超えるようなコースを駆け抜ける。
自然の中を思い切り走る爽快感が魅力である。
5月に東京青梅市で開かれた大会にも600人余が参加した。
(参加者)
「楽しい。
 子どものころに戻ったよう。
 野山をかけ無グル感じが。」
「景色が開けた瞬間はすごい感動。」
このスポーツは人気が出たのはここ10年ほどで
全国的な統一ルールは無い。
急激に競技人口が増えるなか課題も明らかになってきている。
その1つがランナーの安全性をどう守るかである。
横浜市の桑原真季子さん(29)は今年4月に青梅市で開かれた大会で足を骨折する大けがをした。
大会に出るのは2回目だった桑原さん。
レース終盤の25キロ付近で下り坂を走っていた時に転倒した。
初めての完走を前に体の疲れに気付けなかったと振り返る。
(桑原真季子さん)
「道路だと転んでもけがはたかが知れている。
 転んだ先に何があるかわからないし山道だと。
 うまく回復できずにそのままこけてしまった感じ。」
長年大会を運営してきた関係者は
人気の高まりとともに山の経験が少ないランナーが増えけがをする人も多くなってきたと感じている。
(長年大会を主催する大西喜代一さん)
「山を知らない人が突然来たら
 練習もせず山になれていないので危険。」
そしてもう1つの課題が一般の登山客とのトラブルである。
一般の登山道で行われるトレイルランニング。
すれ違ったり追い抜いたりする際
驚かせて転倒させたり接触したりするケースがある。
(登山客)
「一方的に追い越される。」
「スピードが出ているから
 そういうところがやっぱり危険。」
こうしたなかトレイルランニングを規制しようという動きも出てきた。
神奈川県鎌倉市では去年
登山者の団体がトレイルランニングの禁止を求める陳情書を市議会に提出。
賛成多数で採択された。
具体的な規制には至らなかったが関係者に衝撃が走った。
これを受けて地元の愛好家たちは自主的に動画を作成。
登山者やハイカーに出会った時のマナーを守るよう呼びかけている。
「鎌倉トレイル協議会」作成のビデオ
ハイカーや観光客と出会ったら走るのをやめ歩いてすれ違いましょう
より厳格なルールで行われる大会も増えてきた。
5月に東京青梅市で開かれた大会では
スタート前にスタッフがけが人を搬送する方法を確認。
ランナーにもマナーを守るよう呼びかけた。
またコースの10か所以上に緊急時に対応するスタッフを配置。
この日は40代の男性が転倒して切り株であごをけがしたが
スムーズに下山させ病院に送ることが出来た。
(長年大会を主催する大西喜代一さん)
「手間はかかるがルールは必要。
 ここまで人気が出たらルールがないとめちゃくちゃになる。」
今年4月にはプロのトレイルランナーを中心に統一ルールを作るための協会も結成された。
新たなスポーツとして普及させていくための取り組みが始まっている。
(プロトレイルランナー 鏑木毅さん)
「大会はこうあるべきとガイドラインを我々愛好者のほうから作っていく。
 それを大会主催者がみんなで守る。
 より質の高い大会になるような流れを作らなければならない。」

環境省や東京都は今年
トレイルランニングの大会運営や守るべきマナーについて指針をまとめ
呼びかけを始めている。

コメント